【セミナー報告】VTuberプロモーション最前線(ゲーム部プロジェクト様・エイレーンファミリー様・エビリー共催)
目次
イベントの概要
2月19日に株式会社エビリーは、ゲーム部プロジェクト・エイレーンファミリーの2社と共催で「VTuberプロモーション最前線」と題しセミナーを開催いたしました。
2017年末からブームになった「VTuber」ですが、今新しいタイプのVTuberが伸びてきています。
本セミナーではこのVTuberを「RP(ロールプレイング)型」と定義し、その魅力や特徴について、RP型VTuberの運営者に詳しくお聞きしました。
登壇者
以下の登壇者によるトークセッションがメインとなりました。
▶ゲーム部プロジェクト 様
▶エイレーンファミリー 様
▶株式会社エビリー
オープニングトーク:市場概況
まずはじめに、VTuberの市場概況について、弊社のkamui trackerのデータも用い解説いたしました。
現在、チャンネル登録者数1,000人以上のVTuberは917チャンネルあり、その中で10万人を超えるチャンネルは4.4%となっています。
また、VTuberは全体としてエンゲージメント率(コメント数と高評価数の合計を再生回数で割ったもの)が高く、
一方で再生回数は伸びにくいということが指摘されていました。
しかしそんな中で、エンゲージメント率は高いままに、視聴回数もVTuberとしては異例の高さを叩き出すVTuberが現れ始めました。
それが今回のセミナーでメインでお伝えした、「RP型VTuber」です。
新しいタイプのVTuber「RP型VTuber」とは
今回のセミナーでは、そもそもVTuberは、以下の3タイプに分類することができるとのことでした。
①3DモデルでYouTuberと同様のコンテンツを配信するVTuber
②2Dモデルでライブ配信を主軸に活動するVTuber
③RP(ロールプレイング)型
①や②は、「魂」の個性に依存するところが大きく、VTuberでありながら普通のYouTuberとあまり変わらない配信活動をする例が多く見られます。
ただ、より「バーチャルでしかできない体験」を生み出そうという中で誕生していったのが「RP型」のVTuberだったようです。
「RP型」は、アニメや漫画のキャラクターのように綿密な設定があるロールプレイング方式のVTuberで、
その設定を元にした内容の動画を配信していくというところにポイントがあります。
視聴者は、単に「動画が面白い」「キャラが可愛い」というところを超えて、そのVTuberが存在する世界に没入するような「新しい体験」ができる。
そういった部分に「RP型」の価値があるのではないか、ということが語られていました。
”企業案件”でも再生回数が落ちない
このことは、企業とのタイアップ動画でも言えるようです。
一般的に再生回数が落ちるタイアップ動画でも、RP型VTuberは高い再生回数を維持しています。
そのポイントとなるのが、「チャンネルと案件の世界観の融合」という部分にあるようです。
セミナーで紹介されていた実際のタイアップ動画がこちらです
こちらを見ると、普段のキャラの世界観を維持しつつ、紹介するゲームの世界の中にもキャラが入り込んでいるような作りになっています。
いつもの動画のようなやりとりをしながらも案件の訴求ポイントをしっかり伝える工夫がなされており、
視聴者と企業の双方にとってメリットのある動画になっていると感じました。
このことは、同じ企業から繰り返し案件を受けることが多かったり、企業とのタイアップ動画でも視聴者からネガティブなコメントがあまり来ない、
という部分にも表れていると言えます。
ゲーム業界以外とのタイアップは?
上に挙げた例はゲームタイトルとのタイアップ動画でしたが、両社とも、どんなジャンルの案件でも可能とのことでした。
組み合わせ方次第で、これまでのインフルエンサーマーケティングでは実現できなかった体験を、視聴者に体感してもらうことができるかもしれません。
また、リアルイベントとのコラボも始まっており、
ゲーム部プロジェクトさんだと東京ゲームショウでのイベント、エイレーンファミリーさんだと秋葉原で行なわれたイベントでコラボを実施し、大盛況だったそうです。
「新しい体験を生み出し続けたい」
今後の展望として両社からは、VTuberにしかできない新しい体験、VTuberに潜在的に求められている体験を生み出し続けたい、ということが語られました。
2019年は、よりチャンネル数も増やし、組織の体制も強化しながらこれを進めていくとのこと。
今後も、VTuberはもちろんのこと、新たなバーチャル体験の文化を生み出していく両社から目が離せません。
当日ご参加いただいた方からも、
「最新事例の詳細や実績数値が聞けて参考になった」
「実際の事例に即して説明していただけて、非常にわかりやすかった」
「RP型のVTuberというものを初めて知ることができた」
「業界の第一線で活動されている方からのお話が聞けてとても刺激を受けた」
などのお声をいただきました。
また、弊社サービス「kamui tracker」のデータが、市場の全体観を知るうえで有用なデータであるとのご評価をいただきました。
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株式会社エビリーは、今後もYouTube関連のセミナーを随時開催してまいります。
次回のセミナー予定も準備が出来次第情報を公開いたしますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。
なお、弊社が提供する分析ツール「kamui tracker」についてご興味をお持ちの方は、下記から詳細をご覧ください。