YouTubeで映えるサムネイルの作り方とおすすめソフト
目次
YouTubeのサムネイルは設定こそ簡単ですが、そのデザインの仕方は多くのYouTuberや企業を悩ませるポイントです。
この記事では、YouTubeでサムネイルが重要である理由を今一度確認をした後、再生回数を伸ばす効果的な作り方と制作に役立つソフトを解説していきます。
YouTubeでサムネイルが重要である理由
YouTubeのサムネイルは、投稿した動画の再生回数に最も強く影響を与えるポイントです。
こちらはYouTubeトップページにおける動画の表示例です。サムネイルは他のどの要素よりも大きく目立つように表示されます。
YouTubeには毎分400時間以上の動画が投稿されているそうです。
参考:YouTube公式
視聴者はこの膨大な動画の中から、まずはじめにサムネイルを見て視聴する動画を絞り込んでいます。
そしてタイトルと合わせて見たときに、動画の中身に興味をもてた場合、クリックして視聴を始めます。
サムネイルはこのように視聴者が動画を選ぶ上で一番影響力があるものです。そのため、これを効果的なものにすることが再生回数を伸ばすために非常に重要であると言えるのです。
再生回数を伸ばす効果的なサムネイルにはいくつかのポイントがあります。次にそのポイントについて解説をしていきます。
YouTubeサムネイルを効果的なものにするポイント
サムネイルのポイントは大きく5つあります。順番に解説をしていきます。
サムネイルで伝えたいことを明確に定める
サムネイルに強く求められるのは「分かりやすさ」です。一目見ただけで動画の内容がある程度想像できなければ、視聴者の興味を引くことはできません。
そのためにまず動画のメインコンテンツが何かを明確に意識し、それがはっきり伝わるサムネイルを制作しましょう。
具体的な例は以下の通りです。
- YouTuberなら自分を大きく写し、感情がはっきり伝わる表情を載せる
- 企画に自信があれば、どんな企画かが伝わる写真を選ぶ
- 製品紹介なら、製品の良さが一番伝わる写真を選ぶ
上記の具体例のように、何で視聴者の興味を引くのかを意識してサムネイルを作りましょう。
文字は少なく大きくすることを意識する
視聴者が動画を選ぶ際、1つの動画のサムネイルを注視する時間は約1秒と言われています。そのためサムネイルに入れる文字にも一目で判断できる簡潔さが求められます。
人が瞬時に判断できる文字数は15〜20文字だと言われています。サムネイルの文量をその文字数以下に抑え、その分文字がしっかり読めるように大きなサイズに設定をしましょう。
見てほしい視聴者に適した形にする
サムネイルは全体的な雰囲気感も非常に大事です。
特に、デザインを想定する視聴者に適したものにするのは意識するべきポイントです。
例えばサムネイルの文字に関して、太字にすれば男性的なイメージ、細字にすれば女性的なイメージになります。
子供向けの動画であれば、サムネイルの文字を平仮名にするなどの工夫ができます。
既にファンがある程度獲得できているのであれば、一目で自分の動画を見分けられるようにする工夫もできます。配色を書く動画で統一したりすることが可能です。
動画を届けたい相手に視聴してもらえるように、サムネイルを作る際は視聴者の想定をしっかり行いましょう。
必ずスマートフォン表示での見た目を確認する
YouTubeの視聴はモバイルが7割と言われています。そしてパソコンとモバイルではサムネイルの表示のされ方に差があります。
もしパソコンでサムネイル作成したのであれば、必ずモバイル版での見え方を確認しましょう。
特に意識するべきなのは「文字の大きさ」と「サムネイルの明るさ」です。
小さい画面で見たときでも変わらず見やすいサムネイルになるように気をつけましょう。
設定したら必ずクリック率を確認して反省点を探す
サムネイルを設定、動画を公開をしたあとは「YouTube Studio」でサムネイルのクリック率を確認しましょう。
YouTube Studioを開き、コンテンツのタブからクリック率を知りたい動画の詳細を開きます。
その後アナリティクスのタブ、リーチのタブを開くと上の画像の赤枠で囲まれた部分からクリック率を確認することができます。
クリック率は3〜4%が平均と言われています。設定したサムネイルのクリック率がそれよりも低い場合は、サムネイルの設定が適切ではない可能性が高いと言えます。
また逆にクリック率が高い場合も、どのような点が視聴者の興味を引けているのか自分で分析します。
これを繰り返し、安定してクリック率をとれるサムネイルが作れるようになりましょう。
YouTubeサムネイルの制作に使えるソフトの紹介
次に、サムネイルの制作に便利なソフトを6つ紹介していきます。
各ソフトの強みも合わせて解説しますので、ソフトを選ぶ際の参考にしてください。
①Adobe Premiere Pro/Final Cut Pro X
この2つのソフトは主に動画編集に用いられるもので、どちらもトップYouTuberに非常に人気のものです。
もしどちらかの動画編集ソフトを導入済みであれば、追加でソフトを用意する必要はありません。
画面の切り抜きやエフェクトの挿入、文字入れなどサムネイル作成に必要な機能が全て揃っています。
動画の編集と操作にほとんど差がないので、すでにソフトをお使いの方はすぐにサムネイルも作れるようになるでしょう。
HPはこちら
Adobe Premiere Pro → https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
Final Cut Pro X → https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/
②Adobe Photoshop
世界一有名な画像編集ソフトです。プロ御用達のソフトで、機能の圧倒的な豊富さが強みです。
サムネイルに徹底的にこだわりたい人はこのソフトを選べば間違いありません。
有料ソフトであり月額2,480円で利用することができます。
一方であまりに機能が豊富すぎるため、初心者は使いこなすまでに時間がかかってしまいます。
機能を持て余すようでは料金ももったいないので、まずは無料ソフトなどで画像編集に慣れていくことをおすすめします。
HPはこちら → https://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html
③GIMP
GIMPは無料でダウンロードができる画像編集ソフトです。WindowsとMacの両方に対応しています。
このソフトは無料ながらAdobe Photoshopに対抗し得ると言われるほど機能が豊富なソフトです。
若干Adobe Photoshopに劣る点はあるものの、サムネイルの作成にはこちらのソフトでも不自由はしません。
公式ホームページが英語しかなかったりマニュアルがあまりなかったりするため、利用には若干苦労するかもしれませんが、費用を抑えたいならこのソフトを選ぶといいでしょう。
HPはこちら → https://www.gimp.org/
④Photoscape X
Photoscape Xも無料の画像編集ソフトで、WindowsとMac両方に対応しています。
Adobe PhotoshopやGIMPと比べてもう少し機能を絞り、初心者向けにしたソフトというイメージです。
機能を絞ったとはいえサムネイルの作成には十分な機能が揃っていますので、全く画像編集をしたことがないという方はこのソフトがおすすめです。
HPはこちら → http://x.photoscape.org/
⑤Canva
Canvaはソフトをダウンロードすることなく、ブラウザ上で画像の編集ができるWebツールです。
基本的な機能は全て無料で使うことができ、写真のサイズの変更や文字、画像の入れ込みができます。
Canvaの特徴はテンプレートが非常に多い点です。図形以外に様々なイラストやモチーフを入れ込むことが可能です。
しかし一方で、先ほどまでに挙げたようなソフトと違いあまり高度な編集はできません。
一度使ってみて、機能が足りないようであれば他のソフトを検討しましょう。
HPはこちら → https://www.canva.com/
⑥Keynote(Macユーザーのみ)
Macを利用している方であれば、まずはデフォルトでインストールされているKeynoteを使ってみるのも一つの手です。
ベースはプレゼンテーションのスライドを制作するアプリですが、文字入れや画像の簡単な編集、図形の挿入などを行うことができます。
ソフトを選んだりインストールしたりするのが面倒な方はまずはこちらのソフトを試してみてください。
YouTubeサムネイルの作り方まとめ
サムネイル作成の最も大事なポイントは、「動画の内容から一番視聴者の興味を引けるものを抜き出し、それを一枚の写真で表現すること」です。
何を伝えるべきなのか、それをまずはしっかり考えましょう。
伝えることが決まったら、この記事で解説した基本の作り方をベースに試行錯誤してみましょう。
サムネイルの作成を繰り返すうちに、自身のチャンネル、動画に最適なものを作ることができるようになります。
紹介したソフトも使って、サムネイル作りにチャレンジしてみてください。