動画マーケティングとは?基礎から成功のポイントまで紹介

SNSをよく利用する方は動画広告を頻繁に目にすることも多いのではないでしょうか。近年、動画を利用したマーケティングが注目されており導入する企業が増えています。

自社でも取り入れてみたいと思っていても、利用できる場面や得られる効果などが分からないと検討が難しいのではないでしょうか。
今回はマーケティングに動画を活用するメリットやデメリット、動画マーケティングの手法、成功させるためのポイントについてご紹介します。

動画マーケティングとは

マーケティングとは、消費者に「この商材にお金を払う価値がある」と思ってもらうために行う市場分析や商材の宣伝、販売促進活動などです。

近年ではこうした企業や商材のマーケティング活動に、動画を取り入れることが増えています。
動画広告市場は2020年が2,954億円、2021年は3,889億円、2022年には4,833億円と予測されており、今後も伸びると言われています。


(参照:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表

マーケティングに動画が注目されるようになった背景には、スマホの普及やWi-Fiなどによるネット環境の向上、YouTubeのような動画投稿に特化したSNSの登場などがあります。

SNSの利用者数が増えていることで広告を展開したい企業も増え、さらにプラットフォームの用意する広告メニューに動画が加わってきていることもあり、広告動画に注目が集まっています。

動画マーケティングを行う目的

動画マーケティングを行う目的には、大きく分けて以下の3つがあります。

  1. 企業や商材の認知度を上げるため
  2. 企業や商材の理解を深めるため
  3. 販売促進のため

企業や商材の認知度を上げるため

1つめの動画マーケティングを行う目的は、企業や商材を多くの人に知ってもらうためです。

商材を知ってもらわないことには契約や購買には繋がりません。
広く多くの人に知ってもらえるよう、拡散力のあるSNSなどで動画マーケティングを行い認知度を上げるために利用されます。

企業や商材の理解を深めるため

2つめの目的は、企業や商材のこだわりや魅力を伝えて興味のある人に理解を深めてもらうためです。

動画は文章や静止画よりも訴求ポイントを分かりやすく視聴者に伝えることが可能です。
視聴者に企業や商材を理解してもらい、親しみを持ってもらうことでブランドイメージを上げることに繋がります。

販売促進のため

3つめの目的は販売を促進するためです。
オンラインで購入する際は手に取って確認できない不安があり、購入したらイメージと違ったという経験は、利用したことがある人なら誰でも少なからずあるのではないでしょうか。

店頭に行かないと受けられなかった商品説明やテスターで確認する使用感などを、動画で伝えることが可能です。
実物を確認できない不安の解消になり、視聴者の購入までのハードルを下げることが期待できます。

動画マーケティングのメリット

動画マーケティングを取り入れる企業が多いのには理由があります。なぜ動画マーケティングが注目されるのか、そのメリットについてご説明します。

文字や静止画よりも伝わる情報量が多い

文字や静止画で何かものごとを説明するよりも、伝わる情報量が非常に多いことが動画の大きな特徴です。
動画の伝えられる情報量は静止画の30倍、文字の100万倍であるという研究論文もあります。
(参照:愛知大学リポジトリ

商品の使用感のように、文字や静止画だけでは伝わりにくい情報や細かなニュアンスを動画では伝えることが可能です。
視聴者が購入を検討するために見ている場合、自分が使用する様子を具体的にイメージできるので印象に残りやすく、購入のきっかけに繋がります。

狙ったターゲット層へリーチしやすい

TVや雑誌などのマスメディアでマーケティングを行うよりも、SNSや検索エンジンへ広告出稿する場合、ターゲット層へリーチしやすいというメリットがあります。

YouTubeの広告を例に挙げると、出稿する際に広告を表示させたいターゲット層を年齢や性別、住んでいる地域、趣味などを選択し、絞り込むことが可能です。

そしてターゲット層を絞って広告を出した後、広告を見た人の数やそのうちWEBサイトへの来訪者数の割合、購入に至った人の割合などの効果をデータで得ることができます。
詳細なデータで効果を確認し、次回の施策をよりターゲットに対して効果の高いものに改善するために使います。

拡散されやすい

動画マーケティングはSNSとの相性が良く、ユーザーがおもしろいと感じ興味を持った場合など、Twitterのリツイート機能やFacebookのシェア機能などにより動画が拡散される可能性があります。
イベントや短期のPRで集客を行いたい場合などにも有効的です。

他にも「○○の作り方」のような文章と静止画だけの説明では大変な情報などは、動画で見た方が分かりやすいのでWEBサイトやメディアで取り上げられ、拡散していく可能性もあります。

動画マーケティングのデメリット

動画マーケティングを検討するのであれば、良いところばかりではなくデメリットも把握しておきましょう。

制作のためのリソース確保が必要

動画マーケティングは、制作から効果検証までが一連の流れになります。
制作には工程が意外と多く、公開までは少なくとも企画構成や撮影、編集加工などがあります。
撮影機材や撮影場所、編集に使うパソコン、編集ソフトなどが無ければ準備することも必要です。

そして公開後には、視聴者の動画への反応を確認する効果検証を行います。

もし、以上のような人材確保や機材の準備などを平常の業務と並行しながら行うと考えたら、動画マーケティングは難しいと感じる企業も多いかもしれません。
そのような場合、社内に動画マーケティングの知識や動画制作のスキルがなくても、外注を利用して解決する方法があります。

こちらの記事では動画編集の外注費用や依頼できる会社を紹介しているので、参考にしてみてください。

YouTube動画編集の外注費用と会社まとめ | YouTube総合情報メディア かむなび

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制作から結果まで時間とコストがかかる

動画制作は複数の工程があり、完成するまでに時間が必要です。より良い動画を作ろうとするなら、なおさら時間とコストはかかる傾向にあります。

自社で制作するノウハウが無ければ外注で依頼する必要があり、自社で制作を行うにしても人材や機材などのコストが必要になります。

また、動画の修正は負荷が高めです。きちんと効果検証してから次の動画作りに活かそうとすると、時間がかかってしまうことがあるかもしれません。

動画マーケティングの手法

動画広告は最近では当たり前に見るようになりました。動画マーケティングが使える場面はさまざまで、今後も増えていくと考えられます。

YouTubeでチャンネル運用する

YouTubeは利用者が多く、幅広い年代が利用しているSNSです。自社のYouTubeチャンネルを作り、コンテンツ動画の配信やYouTube広告用の動画を保管できます。

ブログやホームページのように企業や商材のユーザーと接点を作るツールとして使うことが可能で、チャンネルを運営する企業は増えています。

YouTubeの動画コンテンツは利用規約に反しない限り「こう作らなければならない」といった制限がありません。商品説明やブランドイメージ、お役立ち情報、専門的な知見など自由度が高く、内容に幅を出すことが可能です。
これらの情報を通して、企業や商材へのイメージアップや販売促進に繋げることができます。

しかし、チャンネルは成長するまでに時間がかかります。
開始したばかりでは拡散力が期待できないことがありますが、一旦伸び始めると加速していくケースが多く、チャンネルが成長するにつれて拡散力も上がることが期待できます。

YouTubeで企業チャンネルを運用する方法についてこちらの記事で紹介しています。

YouTube企業チャンネルを効果的に活用する方法 | YouTube総合情報メディア かむなび

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動画広告を出稿する

動画広告を出稿できるのはGoogleやYahoo!などのWEBサイト、SNS、スマホ用アプリなどの媒体があります。市場全体が伸びている影響もあり、それぞれの媒体で動画広告用のメニューが増えてきています。

表示される広告タイプは色々ありますが、代表的な例を一部紹介します。

  • インストリーム広告
  • インリード広告
  • インバナー広告

インストリーム広告は、YouTubeのようにコンテンツの途中で再生され、視聴者は5秒後にスキップできる広告です。

インリード広告は、WEBサイトのコンテンツの途中やタイムラインの途中で表示され、再生が自動で始まります。

インバナー広告は、Yahoo!サイトのようなバナー表示場所に動画を設置するタイプです。

YouTubeの動画広告の種類や出稿手順など、こちらの記事で紹介しています。

YouTube動画広告の種類と特徴やメリット | YouTube総合情報メディア かむなび

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インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーとは、YouTubeやInstagramなどのSNSでフォロワーが多く、社会や人に与える影響力のある人のことです。
企業の売り出したい商材を、インフルエンサーの持つYouTubeチャンネルやInstagramのアカウントなどで紹介してもらうことを「インフルエンサーマーケティング」と言います。

インフルエンサーマーケティングは、近年企業が注目しているPR方法で今後さらに伸びると予測されています。
以下のグラフは、YouTubeのインフルエンサーに商材を紹介してもらうタイアップの企業件数と商品数の増加を表したものです。


(kamui tracker調べ)

インフルエンサーに依頼するポイントは、商材のターゲット層の特徴と重なるフォロワーを抱えた人を探すことです。
チャンネル登録者数やフォロワー数も重要ですが、インフルエンサーが商材の雰囲気と合っているかなども確認してから依頼します。

しかしどれか1つのSNS媒体だけで見てもインフルエンサーの数は多く、商材や条件に合った人を探し出すのが苦労するところです。

YouTuberタイアップの基礎や事例についてこちらの記事で紹介しています。

YouTuberタイアップとは?基礎から事例まで徹底紹介 | YouTube総合情報メディア かむなび

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WEBサイトへ埋め込む

動画をホームページや商品サイト、オウンドメディアなどに埋め込んで利用することも有効な手法です。

WEBサイトを見に来てくれる人は、企業や商品に興味を持っている可能性が高く、わざわざ検索して来訪してくれています。
動画を使って具体的に商品の訴求や紹介ができると、購入や問合せなどの行動に移してくれて、見込み客から顧客になる可能性があります。

また、YouTubeに動画をアップロードしておけば、FTPなどのサーバを自社で用意する必要がないので便利です。

展示会や営業用資料に利用する

消費者に向けたPR動画だけではなく、商談資料や展示会のような営業用、人事採用などの場面においても動画を取り入れる企業が見られるようになりました。

業務のオンライン化が進み、多くの企業ではメールなどのテキストコミュニケーションが増えましたが、動画はテキストだけで伝わりにくい部分をフォローすることができます。

売り込みにも使える商材の使い方や会社紹介に利用するなど、他にも動画の使い方は広がっていくでしょう。

動画マーケティングを成功させる5つのポイント

動画マーケティングを始める前にチェックしておきたい、成功させるためのポイントがあります。

目的と成果を明確にする

同じ商品をPRするにしても目的が変われば、視聴者へのアプローチ方法や商材の見せ方は変わります。
認知度を上げることが目的であれば拡散力を重視したPRになり、販売促進が目的になれば商材を利用するメリットの紹介を重視するPRになるなどが考えられるでしょう。

目的の次は成果を決めます。現状の売上や認知度を数値化して把握し、達成目標や途中でクリアすべき目標を数字で設定します。

マーケティングは施策を一度行っただけで望む結果が出ることは難しく、継続的に取り組む姿勢が必要です。
施行後に成果があったのか無かったのかは、目標値を設定していないと見極められません。目標値に対する結果を考察することで、次の施策に活かすことができます。

ターゲット層に合った配信媒体を決める

配信ができる媒体は様々なので、商材のターゲット層が多く利用している媒体を選ぶのが良いでしょう。

  • SNS(YouTube、Instagram、Twitter、Facebook、LINE、TikTokなど)
  • 検索エンジン(Google、Yahoo!など)
  • アプリ(ゲーム、レシピなど)

SNSは若年層の利用者が多いイメージがあるかもしれませんが、それぞれメインユーザーの年代や性別はやや異なり、独自の特徴があります。

例えば、YouTubeなら幅広い世代の老若男女が利用しており、TikTokなら10代~20代前半のユーザーが多いなどです。

趣味や年齢、性別でセグメント設定し、動画広告が表示されるターゲットを絞ることができる媒体が多く見られます。

4つのSNSの違いや特徴をこちらの記事で紹介しています。

YouTube / Instagram / Twitter / TikTokの違いとは? | YouTube総合情報メディア かむなび

今やSNSは私たちの生活に欠かせないコミュニケーションツールになっていますが、企業から見ても情報発信やマーケティングツールとして大きな存在になっています。 企業がSNS上で行うマーケティングの一例には、公式アカウントまたはチャンネルの運用や広告出稿、インフルエンサーマーケティングなどがあります。 …


検索エンジンは年齢や性別に関わらず、非常に多くの人が利用するWEBサイトです。SNS同様にターゲティングして動画広告を表示させることができます。

アプリで動画広告を配信する方法もあります。ゲームやレシピのように動画と相性の良いアプリに表示させる方法も良いでしょう。
ゲームアプリにゲームの広告を出すケースもよく見られ、ターゲット層がすでに集まっているところに配信する方法も効果的です。

クリエイティブを工夫する

YouTubeチャンネルへの投稿やホームページなどに埋め込む動画の場合は、企業イメージに合った世界観やテイストを意識すると良いでしょう。
YouTubeでは発信できるコンテンツに幅を出せるため、さまざまなビジネスで利用が可能ですが、大切なのは視聴者に楽しんで見てもらえるよう工夫することです。

SNSで企業アカウントから投稿する場合は、広告のように見えるクリエイティブは敬遠されがちなため、自然な投稿に見えるよう制作するのがおすすめです。

広告の場合は、視聴者の興味を引く内容や最も伝えたいことを動画の最初に入れるなどの工夫が必要です。
例えばYouTubeのインストリーム広告であれば、5秒経つまでスキップできず視聴者は必ず見ることになります。
また、GoogleやYahoo!で掲載する動画広告では自動再生された際に音声が出るものは嫌われてしまうので、音声が無くても分かるように工夫すると良いでしょう。

インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーに商材を使って感じたことや良かった点、使いにくいなどのネガティブな点も含めて素直に表現してもらうと、投稿にリアリティさが出ます。
普段との投稿とは大きくかけ離れてしまい、広告感が出てしまうとユーザーからの評価が下がってしまうこともあります。商材を売りたい企業が、投稿内容をコントロールしすぎないようにしましょう。

展示会などで利用する営業用の動画では、たくさんある選択肢やライバルの中から選んでもらう必要があるので、短い時間で印象付けられる工夫が必要になります。

PDCAを回す

PDCAとは、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)の頭文字をとったもので、プロジェクトの成果を上げるための手法です。
Action(改善)が終われば、またPlan(計画)から始めるサイクルで取り組むことを「PDCAを回す」と言います。

動画マーケティングはすぐに成果が出るとは限りませんので、継続的にPDCAに沿って取り組む必要があります。
そのためには数値目標の達成度や計画全体の考察、改善点を探し、次の計画に活かすことが求められます。

YouTube広告ではGoogle広告アカウントから動画の表示回数や視聴回数、視聴率などの確認が可能です。これらの指標は効果測定に利用できるため、把握しておくと良いでしょう。
(参照:YouTube Ads 動画広告の指標と分析情報に関する初心者向けガイド

まとめ

動画マーケティングには、多用途な使い方やさまざまな掲載可能な媒体があります。多くの手段があるからこそどれが最適なのか見極めが難しいと思うかもしれません。

しかし、目的や成果目標が明確であれば、PDCAを回して着実に改善していくことで成果を上げることができるでしょう。
もしまだ動画マーケティングを導入していないのであれば、ぜひ検討してみてください。

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