YouTuberタイアップ(キャスティング)の基本
目次
YouTuberタイアップ(キャスティング)とは
YouTuberタイアップとは、拡散力があるYouTuberに動画を通して企業の商品やサービスの魅力を伝えてもらうプロモーションのことです。
そもそも「タイアップ広告」とは「誰かと提携して出す広告」のことを指していて、YouTuberとのタイアップ広告なので「YouTuberタイアップ」と呼ばれるわけです。
また「キャスティング」とはタレントなどを役を割り当てることを指しており、YouTuberタイアップに起用するYouTuberを割り当てることをYouTuberキャスティングと呼びます。
YouTuberタイアップは商品やサービスの認知拡大や、販売促進の目的で実施されます。
タイアップ動画がきっかけで爆発的に商品が売れることもあり、多くの業界の企業が取り入れ始めている手法となります。
YouTuberタイアップのメリット・デメリットはこちらの記事でまとめていますので併せてお読みください。
YouTuberタイアップとは?メリット・デメリットを含め解説 | YouTube総合情報メディア かむなび
YouTuberが「提供:◯◯」という形で商品やサービスを紹介する「タイアップ動画」があります。YouTuberを起用した新たなマーケティング方法のひとつで、ここ数年でタイアップ動画の数は大幅に増加しました。 そこで今回は、YouTuberタイアップとはどのようなもので、どんな商材なら向いているのか。またYouTuberを起用するメリットやデメリットを解説していきます。 …
伸びが著しいYouTuberタイアップ市場
YouTubeの注目度が高まるにつれ、YouTuberタイアップの実施企業数も急増しています。
こちらは「kamui tracker」のデータをもとにした、2020年8月末時点でのYouTuberタイアップ実施企業数の推移です。
こちらを見ると、8月末時点ですでに2019年の年間の実施企業数を上回っていることがわかります。
12月末予測数値は2,840社で、前年比1.6倍の伸びとなります。
ゲームや美容など従来からYouTubeをプロモーションに活用してきた業界だけでなく、これまではYouTubeと親和性が低いと思われていたような業界での活用も増えています。
YouTuberタイアップの事例
ゲーム
ゲームはいち早くYouTuberタイアップを取り入れた業界で、主要なプロモーション手法として確立されつつあります。
大型YouTuberを使ったり、同じ人に継続的に依頼したりするなどさまざまなやり方があります。
美容
スキンケアやメイク、ダイエット関連や美容整形まで、あらゆる美容商材のタイアップが実施されています。
企画としては、王道な商品紹介や「ルーティン動画」と呼ばれる日常系の動画などが多く用いられています。
家電・ガジェット
家電、スマホやPC関連商品、ゲーム周辺機器など多くの商品のタイアップが行なわれています。
それぞれのセグメントに強いチャンネルが多数あり、コアなファンを引きつけています。
食品
リアル店舗の販売促進、ネット通販での直販の両方があり、幅広いジャンルの食品タイアップがあります。
2020年の「StayHome」で急激に実施する企業が増えたジャンルのひとつです。
おもちゃ
子ども向けのおもちゃのタイアップです。子どもがYouTubeを見るのは一般化しており、人気の「キッズチャンネル」が数多く存在します。
一口に子どもといっても年齢によって見るチャンネルが変わってくるので、ターゲットに合わせたチャンネル選びが重要です。
旅行
実際の観光地などにYouTuberが旅行に出かけて動画を撮るスタイルが一般的です。
観光地なので動画映えしやすいといえます。
自治体が広告主となってタイアップを実施するケースもよく見られます。
BtoB
BtoB企業のタイアップはまだ多くはありませんが、新卒採用を念頭に企業の認知拡大のためにタイアップを実施するケースなどが出始めています。
タイアップ実施の流れ
YouTuberタイアップは以下のような流れで進めていきます。
以下は広告代理店の立場で書いていますが、広告主の場合は、「クライアント」を自社と読み替えてください。
(1)ヒアリング
クライアントにヒアリングを行ない、目的や商品の詳細、ターゲット、時期、予算などを詳細に聞いていきます。
(2)企画立案
タイアッププロモーション全体の企画を立案します。
いくつかの軸で立案し、それに沿ったYouTuberを(3)で選定していきます。
(3)YouTuber選定
相性の良いYouTuberを選定します。
ヒアリング事項や企画の方向性と合っているか、また数値からプロモーション目標を達成できそうかなど検討していきます。
(4)クライアントへ提案
YouTuberタイアップでは、クライアントとYouTuberの双方の合意を取り付ける必要がありますが、一般的には先にクライアントの可否をもらいます。
(5)YouTuber 可否確認
クライアントから起用意向のあったYouTuberに可否確認をします。
ここで了承がもらえると、実施確定となります。
(6)契約
双方と契約書を締結します。
(7)スケジュールの設定
動画公開までのスケジュールを設定します。
(8)オリエンシートの作成
オリエンシートと呼ばれる、動画の内容などを記した書面をクライアントに記載してもらいます。
必ず伝えてほしい内容や、NG事項なども盛り込みます。
YouTuber側も内容に合意した後、動画制作に取り掛かります。
(9)撮影
撮影は基本的にYouTuber側が行ないますが、例えばクライアントの店舗での撮影など、企画によってはクライアント側が立ち会うこともあります。
(10)動画編集
動画編集はYouTuber側が行ないます。
(11)動画内容確認、修正
YouTubeの限定公開の状態でクライアントが内容確認を行なうことが多いです。
オリエンシート内容に沿っていない場合、修正を依頼します。
多くの場合、修正は1回までとなっているため、しっかりとオリエンシートに必要事項を盛り込むことが重要となります。
(12)動画公開
YouTubeで動画を公開します。公開作業はYouTuber側が行ないます。
(13)効果計測
一定期間後に、数値を計測します。
計測するのは、視聴回数、動画概要欄のリンクへの流入数、購入数等クライアントごとの指標などです。
どんな数値で効果検証をするのかは事前に決めておくことが大切です。
(14)振り返り
(13)で計測した数値に加え、視聴者のコメント分析や動画の内容の考察など定性的な面も含め総合的に振り返りをします。
良かった部分、改善できる部分、次回の改善策などを客観的に分析しまとめます。
(15)次回施策の打合せ
(14)を元にクライアントと次回の施策を検討し、より良いYouTuberタイアップが実施できるようにしていきます。
参考記事
「広告主・代理店向けコラム」のページでは、他にもYouTuberタイアップに役立つ記事を掲載しています。
その他チャンネル運用に役立つ記事や「kamui tracker」導入企業のインタビューなどもありますので、是非ご覧ください。
広告主・代理店向けコラム | YouTube総合情報メディア かむなび
広告主・代理店向けYouTube最新インタビューLATEST YouTuber Interview 企業マーケター向けの人気記事POPULAR MARKETING NEWS 企業マーケター向けの最新記事LATEST MARKETING NEWS 企業のYouTube活用事例や、各種ホワイトペーパーを公開しています。ご興味がある企業様は是非ご覧ください。 …