【永久保存版】YouTubeチャンネル運用の教科書

いま、YouTubeが急速に影響力を高めつつあります。
そのような状況のなか、個人も企業も芸能人も、だれもがYouTubeチャンネル開設し、運用していく時代になってきました。
しかし、YouTubeの運用の仕方についてはさまざまな情報が飛び交い、何を信用して進めればよいのか迷っている人も多いかと思います。

そこで私たち「かむなび」は、信頼できるYouTube情報をお届けするメディアとして、YouTubeチャンネルを運用するときにいつも参照できる記事を書きたいと思いました。
今回の記事は、「かむなび」編集長の和田が責任を持ち、社内の知見も総動員して書いた記事となります。

題して「YouTubeチャンネル運用の教科書」。

個人、企業、すべてのYouTubeチャンネル運用者と、これからチャンネル開設したい人にお役立ちする記事を目指して書きました。
非常に長い記事ですので、「教科書」のように常にそばに携えて、必要なときに必要な項目を読んでいただけますと幸いです。

まだまだ不勉強な部分もあるかと思いますが、この記事は随時更新してまいります。
ご意見ご感想などございましたら、ぜひご連絡いただけますと幸いです。

Ver.1 2020年10月19日

そもそも何のためにチャンネル運営するのか

まず、「何のためにYouTubeチャンネルを運用するのか」というところを明確にする必要があります。
こう言うと当たり前のように聞こえますが、実はそうでもありません。
私たちもさまざまなチャンネルの相談をいただきますが、この「何のためにやるのか」が明確でなかったり、明確なのにチャンネルの方向性がそれに沿っていなかったりということはとても多いといえます。

ここでは、私たちの考える「YouTubeチャンネルの目的」について書いていきます。

YouTubeは「ファンをつくる場所」

後に述べるように、YouTubeチャンネルにはさまざまなパターンがあり、目的も少しずつ異なります。
しかしすべてのチャンネルで共通する目的は、「ファンをつくる」ということです。

個人のYouTuberであれ、企業であれ、「ファンをつくる」ことがまず中心にきます。
そこにさまざまなマネタイズモデルを掛け合わせることで、事業の一部または事業そのものとしてYouTubeチャンネルが役割を果たすこととなるのです。

YouTubeがこれだけ注目され、活用されてきているのは、「ファンをつくる」力が強いからであるといえます。
そもそも動画というだけで伝わる情報量が多く、それも広告動画のように数秒〜数十秒ではなく、数分から10分前後、長いものでは数十分以上にもなる動画で、非常にコンテンツの幅も出しやすいプラットフォームです。
しかも演者の「素」が出やすく、親しみを感じやすい媒体で、ネット越しなのに「近い」関係になれる。
そんなYouTubeは、「ファンをつくる」場として最適なプラットフォームであるといえます。

では、「ファンをつくる」とは、どういうことでしょうか。
まず間違いなくいえることは、「一回限りのコミュニケーションではファンはつくれない」ということです。
継続的に、視聴者の心を動かすコミュニケーションをし続けることで、ファンができていきます。
この「継続的に」というのがポイントで、例えばひとつのコンテンツをバズらせたり、短期間で獲得単価を抑えて顧客を獲得する、というような広告とは異なるものだということを認識しておくことが大切です。

YouTubeチャンネルの始め方

目的も明確にし、さっそくYouTubeチャンネルを作っていくと決めたら、次は「YouTubeチャンネルの始め方」について理解していきましょう。

コンセプトを明確にする

YouTubeチャンネルを始めるときに最初に考えていくべきなのが「コンセプト」です。
では、YouTubeチャンネルの「コンセプト」とは何でしょうか。

それは、
・誰をターゲットにし
・どのようにマネタイズし
・どんなコンテンツを提供するか
であると考えられます。

これらをひとつずつ見ていきます。

※この部分についてはYouTubeを「事業」の一部と考えているため、企業または個人事業主向けの内容になっています

誰をターゲットにするか

誰に向けたYouTubeチャンネルにしていくのかによって、コンセプトは大きく左右されます。
まずは、「自社の既存事業と関連させるのか、それとも新規事業として始めるのか」を考えるのがよいでしょう。
自社の既存事業と関連させるのであれば、自ずと既存事業の顧客とYouTubeチャンネルのターゲットは重なってくるはずです。
もちろん、既存事業の顧客の中でもYouTubeでどこを狙うのか、は考える必要があります。

新規事業として始める場合は、市場調査により「まだYouTube上で満たされていないニーズ」を見つけ、そこに参入していくことが基本戦略となります。

市場調査の方法は2種類あります。
ひとつは検索ボリュームから調べる方法です。
例えばGoogle上では検索ボリュームが大きいのに、YouTube上で調べると視聴回数が1万回を超える動画が少なかったり、そこに専門特化しているチャンネルが少なかったりすると、潜在的な需要をYouTube上のコンテンツがまだ満たしていない可能性があります。
この調査には、Googleの「キーワードプランナー」や「Google Trends」などが役立つでしょう。

また、「kamui tracker」の「キーワードアドバイス」も活用できます。
この機能では、あるキーワードが含まれる動画の平均視聴回数、投稿数、直近の総視聴回数がわかります。
ここで、ある程度YouTube上でよく投稿されているコンテンツ、よく視聴されているコンテンツのアタリをつけることができます。

市場調査のほうほうのふたつめは、先行チャンネルから調べる方法です。
YouTube上でオンリーワンの先行者チャンネルが伸び始めている場合、そこに追随していくと伸びる市場に乗っかることができます。
これはいかに早く伸び始めのコンテンツを発見するかにかかってきています。
ここでも、「kamui tracker」の「トレンドチャンネル」や「トレンド動画」が役立つでしょう。

6つのマネタイズモデル

事業としてYouTubeチャンネルを運営していく場合には、何らかの形でマネタイズをしていく必要があります。
まずファンをつくり、そこからどうやってマネタイズしていくのか、その部分を解説していきます。
マネタイズの方法はさまざまありますが、YouTubeチャンネル経由での主要なマネタイズ方法は、以下の6種類になるのではないかと考えています。

<①インフルエンサー型>
演者が主役で、主に広告収益と企業とのタイアップで収益を得るモデル。
最も一般的な「YouTuber」のイメージです。
人によっては一切タイアップをやらなかったり、逆にタイアップが主要な収益になる人もいます。
例:HikakinTV

<②投げ銭型>
ライブ配信主体で、主に投げ銭で収益を得るモデル。
VTuberや一部のゲーム実況者に多いモデルです。
非常に濃いファン層を持つことが特徴で、ライブ配信によるリアルタイムのコミュニケーションは熱量が高く、高額の投げ銭が飛び交うこともしばしば。
例:Coco Ch. 桐生ココ

<③IP型>
登場キャラクターに人気をつけIP展開し収益を得るモデル。
CTuber、VTuberなど、キャラクター系のYouTubeチャンネルに多いモデルです。
キャラクターをIP(知的財産)として保持し、そのIPを用いたグッズやゲームなどさまざまな商品を展開し、提携先からライセンス料を得ることで収益を上げていきます。
例:クマーバチャンネル

<④メディア型>
特定のジャンルの動画を配信し主に企業とのタイアップで収益を得るモデル。
「Webメディア」「雑誌メディア」と同じようなメディアのYouTube版であると考えるとわかりやすいです。
①よりもコンテンツに軸が置かれていることが特徴で、特定のコンテンツに興味のある視聴者が多いことからタイアップを獲得しやすいといえます。
固定の演者がいたり、複数の演者が交代でMCを務めるなどの形があります。
例:スロパチステーション

<⑤本業誘導型>
YouTubeで獲得したファンが、本業の顧客になることで収益を得るモデル。
直接的に本業へ誘導するというよりは、ファンが自然に本業の事業に関心を持ち、流入することを期待するイメージです。
企業のブランディング目的や、採用促進などもこれに含みます。
企業や個人事業主のチャンネルで多いモデル。
例:マコなり社長

<⑥アフィリエイト型>
特定のジャンルに特化したコンテンツを配信し、動画概要欄などに貼ったアフィリエイトリンクからの購入誘導で収益を得るモデル。
チャンネルや動画の作り方次第で、継続的な購入を発生させることもできます。

以上、6つのマネタイズモデルを説明しましたが、これはまず事業を持つ企業なのかそうではない個人なのかによって適切なものは変わってきますし、企業でも自社の既存の事業内容や社内のリソース、目指す方向性などによってどれを選択するのが適切かは異なってきます。
もちろん、2つ以上のモデルの併用型もあります。

どんなコンテンツを提供するか

どのようにマネタイズするかも決まってきたら、次はYouTubeチャンネル全体の方向性を考えます。
この時点では個々の動画の企画というよりは、「世界観」「ストーリー」「どんな演者が出るか」「視聴者与えるベネフィット」などの、「チャンネルを通して変わらないもの」を決めていくことが重要です。
これらすべて設定する必要はないですが、チャンネルごとの「変わらないもの」を考えてみましょう。

それぞれについて説明します。
「世界観」というのは、チャンネル全体が描く世界を言語化したものです。
例えば、「北欧、暮らしの道具店」というチャンネルは、世界観が非常にうまく作られた企業のYouTubeチャンネルであるといえます。
そもそもの母体のECサイトの「フィットする暮らし、つくろう」という世界観が、YouTubeでも一貫して表現されているのだと感じます。

「ストーリー」というのは、視聴者に対する「なぜこのチャンネルをやっているのか」という意義づけです。
例えば、個人のYouTuberであれば「将来自分のブランドを持ちたい」などといった夢などがモチベーションの源泉にあると、自然とその目標に向かうチャンネル設計になりますし、応援する理由があるのでファンもつきやすくなります。
企業であれば、企業のビジョンやミッションとYouTubeチャンネルを関連付けることなどにより、ストーリーを描けると思います。
「ストーリー」があると、そのジャンルがレッドオーシャンになって似たようなチャンネルが増えてきても、「このチャンネルだから応援する」というファンが維持されやすいでしょう。

「どんな演者が出るか」はそのままです。
YouTubeは他のSNSと同じく「人」のメディアなので、チャンネルに演者が登場し、その演者に対してファンがつく、という構図が基本となります。
企業チャンネルで企業の宣伝をしても、ファンはつくれません。ファンは人につくのです。
もちろん特定の演者がいなくても人気のあるチャンネルはありますが、やや例外的で難易度が高いものといえるでしょう。
また、VTuberや漫画キャラクターなどの非実写の演者である場合もあります。

「視聴者に与えるベネフィット」というのは、チャンネルを通して視聴者にどんな利点を提供するかということです。
例えば、「楽しく笑顔になれる」「欲しかった情報が手に入って便利」「一緒に成長できる」など、さまざまなものがあるはずです。
「情報」と「感情」のどちらか(または両方)の観点で考えてみるのがよいと思います。

こういったチャンネルの方向性は、さまざまなパターンが考えられます。
まずはさまざまな軸でYouTube上で人気のチャンネルを探し、動画を観て、何を大切にしどのような方向性を持っているのか考察してみましょう。

運用体制を構築する

「YouTubeはひとりで企画・出演・撮影・編集していくもの」という考え方は過去のものとなりつつあります。
今YouTubeチャンネルはチームによる運用が一般的となっています。
基本的に以下のような人員が必要となります。

  • 戦略設計(ディレクター)
  • 企画立案(ディレクター、放送作家)
  • 演者
  • 演者マネジメント(マネージャー、ディレクター)
  • 撮影
  • 動画編集
  • サムネイル制作
  • 調査/分析(ディレクター、マーケター)
  • チャンネル管理
  • 営業

また、もちろんただ担当者がいればよいということではなく、それぞれに対するノウハウが必要です。

  • 的確なコンセプトを生み出しファンをつくっていくには?
  • 日々の動画企画の立案はどのようにするのか?
  • ファンの心を掴む動画編集はどのようにしたらいいか?

こういったノウハウを持った人員がそろっていれば、YouTubeチャンネルが大きく飛躍していく可能性は高いといえるでしょう。

しかしそうはいっても、なかなかそういった人員やノウハウがいないという企業が大半だと思います。
個人ならなおさらです。
そのときは、外注スタッフの活用を検討してみましょう。
現在はYouTube関連の事業を行なう企業も増えていますし、フリーランス・副業人材なども増えています。
こういった外注スタッフをうまく使うことで、リソースがなくてもYouTube運用を行なっていくことができます。

何を外部から取り入れるかについては、「リソース」「ノウハウ」に分け、何が社内に足りていないのかを考えることが重要です。
以下のようなパターンが考えられます。

(1)リソースもノウハウもある場合
この場合は、人材を外部から入れる必要はありません。
精度を高めたり業務を効率化するために、「kamui tracker」のデータを取り入れるとさらに効果的なYouTube運用を行なうことができます。
「kamui tracker」では、他のチャンネルで伸びている企画を調査できたり、ベンチマークとなるチャンネルを探せたり、市場データを簡単に知ることができたりします。

(2)ノウハウがない場合
ノウハウがない場合は、ノウハウを持つ人と組みましょう。
YouTubeチャンネルを専門にしている企業や個人のコンサルタントなども今は増えつつあります。

(3)リソースがない場合
必要な人材がいない場合は、社員として採用するという選択肢もありますが、業務委託などの形で外部人材と連携するのが効果的です。
特に動画編集などは副業で活動する人も増えています。

当社では、企業のYouTubeチャンネルを丸ごと運用代行する体制を持っています。
これまで自社チャンネルや大手企業の運用代行・コンサルティングなど多くの実績を持っており、kamui trackerをもとにしたデータを活用した運用支援に強みがあります。
是非一度ご相談ください。

YouTubeチャンネル運用代行・コンサルティングについてはこちらから

YouTubeチャンネルの伸ばし方

基本的なマインド

最初に、YouTubeチャンネルの目的は「ファンをつくる」であると書きました。
そのためYouTubeチャンネルで大切なのは「一発当てる」ということではなく、コンセプトに沿った動画出し続けていくこと」であるといえます。
YouTubeの性質上、基本的に時間がかかる施策であることを認識する必要があります。
たまに「1ヶ月以内に登録者◯万人いきたい」などの声を聞くこともありますが、1年間は続けてみないとそもそも継続か撤退か判断できない施策であるといえるでしょう。

以下のグラフは、あるチャンネルの登録者数の推移を表したものです。
芸能人など一部例外を除けば、チャンネル規模が伸び始めるまでにはある程度の「助走期間」が必要となると考えられます。

YouTubeを伸ばす基本戦略

ではここからは、具体的にYouTubeチャンネルを伸ばすための戦略を考えていきます。
YouTubeが観られる導線は、大まかにいうと以下のような流れとなります。

インプレッション

クリック

視聴維持

まずはインプレション=視聴者の画面に表示され、そこからクリックして動画に来てもらい、そしてできるだけ長く観続けてもらい満足してもらう、こういった流れを作っていけると、チャンネルは成長しやすくなります。

では、この3つの要素別に見ていきたいと思います。

インプレッション

まずはYouTube視聴者の画面に何らかの方法で表示してもらわないと始まりません。
インプレッションする経路としては、主に以下のようなものがあります。

  • 関連動画:他の動画に付随して表示される関連動画
  • ブラウジング機能:トップページやホーム画面、登録チャンネルのフィード等
  • YouTube検索:YouTube上での検索
  • チャンネルページ:自分のYouTubeチャンネルページ
  • YouTube広告:YouTubeで広告を配信した場合

いくつかインプレッションを増やす方法を詳しくご紹介します。

YouTube検索

チャンネルがスタートしたてのときは、なかなか関連動画やトップページに表示されるのは難しいでしょう。
そのため、まずは「YouTube検索」でインプレッションを獲得していくのが効果的です。
ただ、例えば「コスメ」のように検索ボリュームの多く競合の多いキーワードを狙っても表示されるのは厳しいといえます。
最初は「ロングテール」と呼ばれる、検索ボリュームは小さいけどまだ競合が少なく、かつ自社のチャンネルが強みを発揮できるキーワードから狙っていくのがいいでしょう。
チャンネル規模が大きくなっていくと、ビッグキーワードでも上位を狙える可能性が出てきます。

このキーワード選定には、先ほどもご紹介した「kamui tracker」の「キーワードアドバイス」機能が便利です。

関連動画

ある程度チャンネルが軌道に乗ってきたら、「関連動画」を狙っていくのがいいでしょう。
関連動画には以下の2つの考え方があります。

(1)他のチャンネルの関連動画に自分の動画を表示させる
こちらが一般的によく言う「関連動画」です。
自分と同じような視聴者層を抱えるチャンネルの動画の関連動画に載ると、自分の動画にも一定の割合で流入が期待できます。
関連動画への載り方は諸説ありますが、「その視聴者が観たい動画とはどのようなものか?」を考え、動画内容やサムネイル画像、タイトルなどに反映させていくことが基本です。
人気の動画がタイトルやサムネイル画像で使っているキーワードを取り入れ、効果を検証してみましょう。

このあたりのお話は、「クマーバチャンネル」を手掛ける株式会社Kumarbaさんのインタビューでも話されているので、よければご覧ください。

徹底したYouTubeトレンド調査で総再生数2億回突破の人気キッズチャンネルへ!クマーバチャンネルのYouTube戦略に迫る | YouTube総合情報メディア かむなび
心が求める活動がみんなの幸せの原動力となる世界「A Heart Driven World」をビジョンに掲げ、ゲームを軸にしたIPプロデュースカンパニーとして成長を続ける株式会社アカツキ。 …

チャンネル規模が小さい段階でいきなりトップチャンネルの関連動画を狙うのはハードルが高いといえます。
なぜなら、他のチャンネルも狙っていて競争率が高いからです。
まずは自分より少し規模が大きいチャンネルの関連動画を狙っていくことをおすすめします。

関連動画で狙うチャンネルを決める際に、「kamui tracker」の「視聴者に人気のチャンネル」が便利です。
こちらは、自分のチャンネルや他のチャンネルの視聴者が、他にどんなチャンネルをよく観ているかがわかる機能です。
例えば業界のトップチャンネルが他にも観ている、もう少し規模の小さいチャンネルを調べるときなどに役立ちます。

(2)自分の動画の関連動画に表示させる
意外と見逃しがちなのがこちらです。
新しい視聴者を増やすということではありませんが、一度動画を視聴してくれたユーザーに続けて自分の動画を観てもらうことは、ファン化していくうえで非常に大切なことです。

自分の動画の関連動画を自分の動画で埋めていくためには、動画で扱うテーマを統一することが効果的です。
また、関連動画とは少し異なりますが、「再生リスト」を活用することも、自分のチャンネル内で視聴者が回遊する仕組みを作る方法としては有効なものです。
あわせて、終了画面で動画や再生リストを表示し回遊を促すことも有効です。

広告・コラボ・SNS活用

他にもいくつかインプレッションを増やす方法を紹介いたします。
まずは「広告」です。
TrueView広告などのYouTube上で配信できる広告を利用し、チャンネルへ誘導し視聴してもらうという方法です。
まだ自分のチャンネルの存在を知らない人に認知してもらう方法として一定の効果はあります。

次は「コラボ」です。
人気のYouTuberとコラボし、双方のチャンネルで動画をあげることにより、自社のチャンネルのインプレッション増加を狙う方法です。
自分より規模の大きいYouTuberとコラボする場合は費用が必要なこともありますが、一気に多くのファンを獲得できる可能性もあります。

最後に「SNS活用」です。
例えばTwitterやInstagram、TikTokなど他のSNSも並行して運用し、そこのファンをYouTubeにも流入させることでインプレッションを増やすという方法です。
これらのSNSは一般的にYouTubeよりも短期間でフォロワー数を伸ばしやすい性質があるので、うまく活用すればYouTubeのインプレッションもより早く伸ばすことができます。

ただ、これらの方法には注意点があります。
注意点は以下の2点です。

(1)求める視聴者と異なる層の人を流入させない
例えばSNS施策では、YouTubeと他のSNSで微妙に異なる層のフォロワーがつくことがよくあります。
その状況で安易に流入を図っても、チャンネルを訪れた人のほとんどがすぐ離脱してしまうので、ファンが増えないばかりか、動画を短時間で視聴終了することによる視聴者維持率の悪化なども考えられます。
コラボ施策でも、コラボ相手のYouTuberは自分のチャンネルが求める視聴者を持っているのかどうかを事前にしっかり確認しましょう。

(2)チャンネルに来た人に応えるコンテンツを用意しておく
せっかく新しくチャンネルに欲しい視聴者層の人たちが来てくれても、その人たちが期待する動画がチャンネルに用意されていなければ、動画も観られることはなく、ファンにもならないでしょう。
広告、コラボ、SNS施策でインプレッションを増やしていく場合は、すでにある程度の動画がチャンネルにあがっており、「このチャンネルを見てたらこういう情報が得られそう」と思ってもらえる状態にしておく必要があります。
動画内容ももちろんですが、チャンネル名やアイコン画像、カバー画像などチャンネル全体の見え方を整えておきましょう。

クリック

「インプレッション」のための施策で、まずはYouTube上へ表示される頻度が高まりました。
しかしそれだけでは、まだ動画を観てもらえるわけではありません。
動画を観てもらうためには、「クリック」される必要があります。
クリック率は、一般的には10%程度を超えることを目標にするとよいといえます。

クリックされるうえで必要なことは以下の3点です。

(1)サムネイル画像

まず、サムネイル画像によってクリックされるかされないかは大きく変わってきます。
もちろん、YouTubeが自動で生成したサムネイル画像を使うのではなく、工夫して作成していくことが重要です。
どのようなサムネイル画像が良いかはジャンルやチャンネルコンセプトにもよるので一概には言えませんが、基本的には、「誰が言っているのか」「何を言っているのか」が画像を通して「ひと目で伝わる」ことが重要といえます。

・「誰が言っているのか」
例えば美容系のチャンネルだとして、同年代のキレイな女の子がサムネイル画像に写っているとしたら、その画像を見たときに「かわいい(こうなりたい)」、「この子何のコスメ使ってるのかな」と気になります。
一方で白衣を着た男性が写っているとしたら、「専門家っぽい」「すごそう」のようなイメージが浮かびます。
このように、同じことを伝えていても「誰が言っているのか」によって伝わるイメージは大きく変わります。
基本的には、「誰が」がわかる演者の顔などを大きく写すのは重要といえます。

・「何を言っているのか」
これはその動画で伝えたい内容です。
これは画像情報と文字情報があります。
伝えたい情報によって、画像と文字のどちらをメインとするかは異なってきます。
例えば「巨大◯◯」などのような企画であれば、大きさを文字で書くより視覚的に伝えたほうが瞬時に伝わります。
一方で、「◯◯のノウハウ」などであれば、文字情報の方が伝わりやすいかもしれません。
内容によって、最も伝わりやすい表現で伝えることが重要です。

・「ひと目で伝わる」
皆さんも自分がYouTubeを観る側のときをイメージしていただければわかると思いますが、その動画を観るか観ないかは、「なんとなく」決めています。
観るか観ないかをしっかり論理的に考えるということはまずないので、「なんとなく気になる」「なんとなくおもしろそう」が観るきっかけになります。
逆に、「ピンとこない」「なんとなく違う」と思われたらスルーされますし、もっといえば、「視界にすら入らない」という動画もたくさんあるはずです。
スマホでスクロールしていく中で、「ん?」と気づいてもらえて、ひと目で「なんとなく気になる」と思ってもらえるかどうかが分かれ道となるわけです。

なので、ここまで2つ書いた「誰が言っているのか」「何を言っているのか」が、「しっかり見ないとわからない」状態だと意味がありません。
画像に映っている顔は大きく出さないとどんな人かひと目でわからないですし、文字も大きくないと目に止まりません。文字数など情報量が多すぎると逆に目に止まりづらくなります。
自分が見る側の立場に立って、「ひと目で伝わる」にはどうしたらいいかを考える必要があります。

(2)タイトル

サムネイル画像より影響は小さいとはいえ、タイトルもクリックに対して重要な役割を持ちます。
まず文字数について押さえておきたいですが、さまざまな検索画面では、タイトルすべてが表示されるわけではありません。
重要なキーワードが後ろのほうにあると、クリックの段階では表示されず意味がなくなってしまいます。
基本的に、「全角28文字以内」であればどのプラットフォームでもタイトルは表示されるようなので、重要なキーワードはこの文字以内に必ず収めましょう。
また、その中でも特に最初に目がいくのはやはり前半なので、最も引きの強い言葉を前半に持ってくると注目されやすくなります。

では、「引きの強い言葉」とは何でしょうか。
ここでは、魅力的なキャッチコピーの要素を簡単にお伝えします。

①ベネフィット
ベネフィットとは、「この動画で何がわかるの?」ということです。
タイトルを付けるうえで最も基本的な内容となります。
例えば、ノウハウ動画であれば「スキンケアの基本」や「新社会人が絶対にやるべきこと」などというタイトルが考えられます。
エンタメ動画でも、「ドッキリ」「ルーティン」など、それがどんな動画かわかる言葉を入れるのは基本です。

②具体性
人は具体的なものにより強い興味を抱きやすいといえます。
その代表例が「数字」です。
数字は説得力やわかりやすさを強調する効果があります。
例えば「すぐ痩せるダイエット法」と「1週間で痩せるダイエット法」だと、後者の方がイメージが湧きやすいと思います。
また、「美肌の人がやっていること」よりも「美肌の人がやっている3つのこと」の方が、わかりやすく興味を引きやすいことは感じていただけるかと思います。

数字以外にも、「対象を具体的にする」という方法もあります。
単に「オシャレと思われるファッション」よりも「30代男性のオシャレと思われるファッション」の方が、見てほしい視聴者に「これ自分のことだ!」と思ってもらいやすいといえます。

③意外性
人は「意外なもの」に注目します。
そのため、意外性をタイトルに入れることも有効です。
意外性には2つのパターンがあります。

ひとつめは、「世の中の常識の逆をいく」です。
例えば、「実は早起きは体に悪い」というタイトルを見たらどうでしょう。
一般的に「早起きは体に良い」という「常識」があるため、それを否定されると「えっ?どいういうこと?」と思い、動画を観たくなります。

視聴者の中にどういう「常識」があり、それに対しどのような意外性を出せば注目してもらえるかを考えてタイトルをつけてみましょう。
ただ注意点として、この「常識否定」はやや強い言葉になりがちなので、動画内でしっかり納得感を持ってもらえる内容でないと、「釣り」と思われて反発を招きかねないという点は押さえておく必要があります。

ふたつめは、「いつも自分がやっている感じの逆をいく」です。
例えば普段はしっかりしたタイトルを付けているのに、急に「さよならババア」というタイトルが来たら、「ん?どうした?」と気になりますよね。

よくある「大切なお話があります」も同じです。
ただこれも注意点として、乱発しすぎると意外ではなくなってしまうので、あくまで「たまに」出すことが重要です。
視聴者が自分のチャンネルをどう見ているかをしっかり認識しておくと、適切なタイミングでこういったタイトルを使えるようになります。

(3)コンセプトや演者

例えばですが、イチローがYouTubeチャンネルを開設し、それがわかるサムネイル画像とタイトルになっていたら、たぶんそれがどんなものであっても、野球ファンやイチローファン、それ以外の多くの人もクリックすると思います。
チャンネルのコンセプトが秀逸だったり演者の引きが強かったりすると、それだけでクリックしたいものになるということです。
YouTubeチャンネルを始める前のコンセプト設計の時点で、できるだけ強いコンセプトや演者でスタートできるよう検討していくとよいでしょう。

視聴の維持

YouTubeの指標で、非常に重視されているのが「視聴者維持率」です。
プラットフォームであるYouTube側の目的を考えると、より質の高いコンテンツが多くなり、視聴者が満足しYouTubeを観続けようと思ってもらえることが、YouTubeの価値を高めることにつながります。
なので「質の高いコンテンツ」かどうかを何かしらかの指標で見ていることになります。

そのひとつが、「視聴者維持率」です。
視聴者維持率を高めることでYouTubeからも「質の高いコンテンツ」と評価され、関連動画やトップページでの露出が高まり、チャンネルが成長していくでしょう。
視聴者維持率はYouTube Studioから確認できます。
40%が視聴者維持率のひとつの基準と考えられているので、まずはここを超えられるよう工夫していくのがよいでしょう。

では、視聴者維持率の高くなる「観続けたくなる動画」とはどのような動画なのでしょうか?
まず、動画からの離脱が最も起きるのは「最初の15秒」です。
ここでいかに離脱せず観続けてもらえるかが重要です。
オープニングや雑談が長すぎてなかなか本題に入らないと、そこで離脱が起きてしまいます。

また、「期待される内容になっている」ことが重要です。
サムネイル画像やタイトルで過度に期待させて、内容が伴わないと離脱されてしまいます。
視聴者のニーズに沿って価値ある情報を提供したり、または「楽しみたい」「癒やされたい」など視聴者の心理状態に沿ったコンテンツを提供したりすることで、期待と内容が一致し、観続けてもらえる動画になります。

「音質や画質」など映像としてのクオリティも視聴維持に関わってきます。
いくら内容が良くても観ることがストレスになると途中で離脱してしまうので、可能な限り音質や画質は良くできるよう、機材を見直しましょう。

動画の内容に関しては、「最後まで観たい」と思ってもらえるポイントを意図的に作ることが重要です。
例えばノウハウ系の動画であれば、サムネイル画像やタイトルでは答えを一部隠して、動画の後半で伝えるなどの方法があります。
エンタメ系であれば「ドッキリ企画」など「最初から最後まで観ることに意味がある企画」は、視聴者維持率が高くなる傾向があります。

自身の視聴者維持率のグラフを見て、改善ポイントを探ることも重要です。
例えば冒頭で下がりすぎている場合はオープニングを改善する、途中で急に下がっている部分があればその要因を考え改善する、などデータを見て検証、改善することが大切です。

以上、インプレッション、クリック、視聴維持の3点をお伝えしてきましたが、多くの人に画面に露出され、クリックされ、視聴維持しやすい動画を継続的に作り続けていくことで、チャンネルは成長していきます。

具体的なYouTube運用方法

ここからは、具体的な日々のYouTube運用の方法についてお伝えしていきます。
具体的には、「企画」「動画編集」「分析」「ファンとの交流」「演者のモチベーション管理」を説明していきます。

企画

動画の企画立案は、YouTubeにおいて必ず必要なものであり、チャンネルの成否を分ける非常に重要な要素です。
この企画の立て方のポイントをお伝えいたします。

競合調査による企画立案

競合となるチャンネルや、目指しているチャンネル(ベンチマーク)の企画で伸びているものを調査し、自分のチャンネルの企画に活かすのがひとつめの考え方です。

例えばフィットネス関係の企画を探したい場合は、YouTube上で「フィットネス」「ダイエット」などと検索し、そこで出てくる動画や、その動画を出したクリエイターの動画をさらに調べるなどして調査していきます。

「kamui tracker」では、例えば以下のように企画をリサーチすることが可能です。

このようにして伸びている動画をまず探しますが、もちろん重要なのは動画の中身です。
「なぜこの動画が伸びているのか」を要素に分解して考えます。
企画、構成、飽きさせない工夫、行動したくなる仕掛け、楽しくなる演出、話し方、編集の仕方、BGMや効果音、音質や画質、動画の長さ・・、多くの気づきがあるはずです。
こういった分析を行なっていくことがとても重要です。

そして、「伸びる要素」の仮説ができたら、次に自分のチャンネルに活かしていきます。
ここで重要なのが、「かけ算で企画を生み出す」ということです。
もちろんですが、人気の動画の企画をそのまま自分のチャンネルでやったら伸びる、というわけではありません。
伸びた要素と自分のチャンネルの強みを掛け合わせ、企画を考えていきましょう。

例えば、2020年の外出自粛の時期に「自宅トレーニング」の動画が非常に伸びました。
この「自宅トレーニング」というトレンドと「芸人」という強みを掛け合わせた企画がこちらです。

エンタメ要素の強いチャンネルで真面目な「自宅トレーニング」をやっても、視聴者は求めていないでしょう。
しかしこの伸びている企画と「芸人の面白さ」を掛け合わせることで、「トレンドに乗り、かつ視聴者に求められている動画」を作ることができるのです。

「ユーザージャーニー」を意識した動画づくり

「カスタマージャーニー」といえば、ビジネスの世界でいう、顧客の行動・思考・感情のプロセスを表したものです。
この考え方をYouTubeでも「視聴者の行動・思考・感情のプロセス」=「ユーザージャーニー」として取り入れてみましょう。

例えば、以下の図は「ダイエットしたい人向けの自宅トレーニング」のチャンネルの例です。

まず、最初「太ってきた・・」という悩みを抱える人には、どんな動画だったら興味を持ってもらえるでしょうか?
どうやったら、「自分でもできそう」と思ってもらえるでしょうか?
達成感を持ってもらえるにはどうしたらいいでしょうか?
効果が出るダイエットになるには、どんな内容が必要でしょうか?
継続して観たくなる企画は、どんな企画でしょうか?

答えはひとつではないはずです。
自分のチャンネルの特徴や視聴者の現状、悩みや理想に向き合い、ユーザージャーニーマップを歩んでもらえるような企画を作っていくことが重要です。

「YouTubeチャンネルを伸ばす」というと、どうしても「アルゴリズムをハックする」ような方法論が流行ったりしがちですが、いつでも動画の先にいるのは「人」です。
人の状況、心理、行動に寄り添ったコンテンツが、最終的に「伸びる」ものになるはずです。

ぜひあなたのチャンネルの「ユーザージャーニーマップ」を作ってみてください!

動画の投稿頻度

さて、最後は企画から若干話が逸れますが、動画の投稿頻度も重要です。
新規の人に観てもらう機会を増やしたり、一度観てくれた人をファンにしていくためには、ある程度の頻度で動画を出し続けていくことはやはり重要です。
基本的には週3本以上の投稿を目指していきましょう。
ただし、視聴維持率の低い動画などはチャンネルの評価を下げてしまう可能性もあるので、とにかく出せばよいというわけではありません。

動画編集

動画編集もまた、YouTubeチャンネル運用において必ず必要となるものです。
同じ企画でも編集の仕方によって面白くもつまらなくもなります。
では、どのような動画編集をすればよいのでしょうか。
これについて3つの観点でお伝えできればと思います。

(1)視聴者を飽きさせない工夫
視聴維持のことを考えると、「飽きさせない」というのはどのチャンネルでも共通して意識すべきことです。
では、飽きさせない動画とはどのような動画でしょうか?
ポイントをいくつかお伝えします。

(1-1)情報に区切りを付ける
動画編集だけでなく構成の問題も大きいですが、情報に区切りのない動画は飽きやすいです。
例えば、
「オススメの動画編集方法は、◯◯です。◯◯もオススメです。あとこういう方法もあります。・・」
などと話していると、区切りが明確でなく、どこを意識して聞いたらよいのかわかりづらいので意識が分散し、飽きやすいです。

逆に、
「オススメの動画編集方法を3つご紹介します。それはAとBとCです。詳しく紹介します。Aは・・Bは・・Cは・・。まとめると・・」
という内容だと、3つ意識して聞けば良いことが明確にわかり、飽きにくくなります。

動画編集もこれに合わせ、構成が変わるところで場面切り替えをしたり、テロップを入れたり効果音を入れたりなど、区切りがわかりやすいようなものにすると飽きさせにくくなります。

(1-2)視覚的に単調にならないようにする
「ずっとカメラの前で人が話している画だけ」のように、視覚的に単調だと飽きやすくなります。
テロップを入れたり、画像を挿入したり、場面切り替えを入れたりなど、できるだけ視覚的に単調にならない工夫をしましょう。

(1-3)聴覚的に単調にならないようにする
例えば、会話の流れに沿ってBGMを切り替えたり、BGMを消したり、効果音を入れたり、聴覚的な変化を入れることで変化が生まれ、飽きにくくなります。

(1-4)無駄な部分を省く
不要な部分が多かったり間延びしていたりすると、飽きやすくなります。
なので間をカットしてテンポを上げると飽きにくくなります。

(2)視聴者が求めているものに寄り添う
チャンネルのコンセプトによって、視聴者が期待することは異なります。
例えば、効率的に情報を入手したいということを期待されていれば、整理された構成、無駄を省くカット、冒頭と最後にまとめを入れるなどの編集が大切かもしれません。
芸能人の飾らない素の部分を見たいということを期待されていれば、動画の質を上げすぎるよりも、むしろあえて素人っぽい編集にしたほうがよいかもしれません。

また、視聴者の生活スタイルを想像して編集をすることも大切です。
自分のチャンネルの視聴者はどんな生活をしていて、どのタイミングで動画を観るのでしょう。
仕事帰り、夜にご飯を食べながら観るのであれば、少し長めでゆったりした動画でもよいかもしれません。
ちょっとした休憩時間に観るのであれば、10分以内の動画の方がよいかもしれません。

「こういう動画編集が絶対正解です」というものはありません。
自分のチャンネルの視聴者が何を期待しているのか?に応えていくことが大切です。
自分のチャンネルと同じコンセプトを持っているチャンネルを見つけ、その編集技術を学び、自分のチャンネルで活かしてみるということが効果的です。

分析

日々YouTubeを運用していくなかで、数値を見て分析し改善していくことも重要です。
ツールとしては「YouTube Studio」と「kamui tracker」を使ってみましょう。

YouTube Studio

YouTube Studioは、YouTubeが提供する分析ツールです。
自分のチャンネルの深い情報を得ることができます。
日々チェックすべき主な数値を以下でお伝えします。

(1)トラフィックソース
これは「インプレッション」に関わるデータです。
自分のチャンネルの動画は何経由で観られているのかを知り、増やしたいソースから増やせているのかを確認しましょう。
例えば、関連動画に載るための施策をしているときは、関連動画からの流入割合を見れば施策の成功度合いが測れます。

(2)視聴者属性
これは、視聴者の男女比率や年代比率が確認できるものです。
想定していた視聴者を集められているのかを確認しましょう。
例えば、女性の演者を立てて女性視聴者を集めたかったのに、実際の視聴者の半分が男性だとしたら、企画の方向性を少し変えなくてはいけないとわかります。

(3)クリック率
画面に表示(インプレッション)されたうちの何%がクリックされたかを確認できます。
10%を超えることがひとつの目安になります。

(4)視聴者維持率
動画全体の何%が観られたかという値が動画ごとに確認できます。
40%を超えることがひとつの目安になります。

kamui tracker

「kamui tracker」は、主に他のチャンネルと比較した自分のチャンネルの状況を知るときに役立ちます。

(1)チャンネル検索
適切なベンチマークチャンネル設定には、チャンネル検索機能を使いましょう。
キーワードや各種条件を設定し、国内のチャンネル(登録者数1,000人以上のもの)の中から適切なチャンネルを探し出すことができます。

(2)視聴者に人気のチャンネル
また、自分のチャンネルや他者のチャンネルの登録者が、他のどのチャンネルと重複度合いが大きいか、という指標も見ることができます。
ここからもベンチマークチャンネルを見つけられます。

(3)ウォッチチャンネル一覧
(1)や(2)で見つけたチャンネルをこちらでウォッチチャンネルに設定すると、いつもひと目でベンチマークの状況を知り、自分のチャンネルと比較することができます。
もしベンチマークチャンネルが伸びていたら、動画を確認しその要因を考えてみましょう。

ファンとの交流

この記事の一番最初に、YouTubeの目的は「ファンをつくる」ことであると書きました。
なので、動画で楽しんでもらうだけでなく、ファンと交流していくこともファンをつくるうえで非常に大切です。
ここでは、どのようにファンと交流していけばよいかをお伝えします。

コメント欄

コメント欄はファンとの交流のなかで最も重要なものといえるでしょう。
好きなチャンネルの演者とコメントを通して交流できることは、ファンからするととても嬉しいことで、親密感が湧き、もっと動画を観よう、もっとコメントしよう、周りの人にも教えよう、という感情が湧きます。
人気チャンネルになってコメントが多くなってくるとすべてに返信することは難しいかもしれませんが、できる限り返信やハートマーク返しなどはしていきたいものです。
スパムや嫌がらせのようなコメントは、特定のユーザーのコメントを非表示にする機能などで対応しましょう。

こちらのインタビュー記事でもコメントの大切さが語られています。

二人三脚で歩んできた「もえりん」と「ゲームエイト」 ファンに愛される秘訣を聞いた【YouTuberインタビュー】 | YouTube総合情報メディア かむなび

ゲーム実況やちょっとゆるめの日常系動画で人気を集め、「もえりんちゃんねる!」が登録者数40万人を突破した人気YouTuberのもえりんさん。かつてゲームエイト社の「社員YouTuber」として活動していたことでも有名だ。 今回は、YouTuberもえりんさんのこれまでのストーリーと、大切にしていることや今後の展望、そしてゲームエイト社のサポート体制について、 …

SNS

YouTube以外のSNSでファンとの交流目的に使われるのは、主にTwitterやInstagramです。
特にTwitterはYouTuberでも使用する人が多く、動画以外のプライベート的な部分が垣間見えるため、熱心なファンはTwitterもフォローするというような傾向が見られます。
動画では出せない一面や、ファンへの質問やアンケート、各種募集や告知など、Twitterはファンとの交流の面で幅広く活用できます。

イベント

リアルやオンラインでファンを集め、より近い距離感でファンと接することができるのがイベントです。
普段はインターネット越しで接していたファンの顔が見え、喜んでくれる人を目の前にすると、やはり活動に対するモチベーションにもなりますし、ファンにとっても記憶に残る体験になることは間違いありません。

注意点

ある程度の人気が出てくると、YouTubeの演者は芸能人かのような人気を獲得することもあります。
ファンと交流し距離が近くなることで、思わぬトラブルに巻き込まれないよう十分な注意が必要です。
動画内やSNSで、個人情報や居住地にかかわる情報が出てしまわないよう注意したり、また、プライベートの人間関係のトラブルなども大きく取り上げられてしまうこともあるので、その影響力の大きさを自覚した行動が求められるようになっていきます。

しかし、その影響力をうまく使えば多くの人に良い影響力を与え、多くのファンをつくることができるのです。
そのファンの存在が、さらなる活動への活力になるはずです。

演者の熱量を大切にする

YouTubeにおいては、演者のモチベーションや熱量が非常に大切です。
なぜなら、動画は「隠せない」からです。
本当は楽しくなかったり、本当はそのコンテンツに興味が持てなかったり、本当はやりたくないことだったりすると、写真や文章なら隠せるかもしれませんが、動画では隠せません。
隠そうとしても、微妙な「声のトーン」や「表情」に出てしまいます。
そしてそれを、視聴者は敏感に察知します。

これは、個人のYouTuberでも、企業のYouTubeチャンネルの演者でも同じです。
例えば企業チャンネルでたまにあるのが、「演者が仕事だからと割り切ってやっている」パターンです。
仕事だから、それほど興味がなくても台本通りしっかりしゃべる。
残念ながら、そういう演者では伸びません。
心からそのコンテンツを良いと思い、楽しみ、熱量全開で話している演者には、どんなに良い企画を作りどんなに良い動画編集をしても、絶対に勝てません。

だから、チャンネルの演者を決めるときは、「そのコンテンツに対する熱量(好き、楽しい、詳しい、広めたい等)がある人を選ぶ」ということは絶対条件です。

ただ、もちろん人間ですから、常に同じ熱量を保つことはできないかもしれません。
モチベーションが下がることもあるでしょう。
そういうときにモチベーションを維持し、一緒に歩んでいけるチームがあると、乗り越えていけます。
YouTubeチャンネル運用のチームを作るときは、そういった「演者のモチベーション管理」も重要な役割のひとつと捉え、マネージメントができる人をチームに入れておくのも大事です。

漫画やアニメなどのキャラクターが演者を務める場合は、それほど演者のモチベーションは問題にならないかもしれません。
人間はそこが難しい一方、うまくはまれば誰にも真似できない個性を発揮し、価値を創造する可能性があります。
どういった演者で、どういったチームでYouTubeチャンネルを運営するのか?
それはこの記事の最初に書いた、目的、コンセプト、マネタイズモデルなどを考えながら、各チャンネルが創意工夫していくところとなります。

今後もより多くのYouTubeチャンネルが生まれていくでしょう。
私たち「かむなび」は、すべてのYouTubeチャンネルが目的に向かって進んでいくことをこれからも応援しています。

「kamui tracker」について

ここまで長い文章をお読みいただきありがとうございました。
YouTube総合情報メディア「かむなび」は、株式会社エビリーが運営するWebメディアです。
当社は同時に、国内最大級の動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker」も運営しています。
「kamui tracker」は国内最大級の動画SNS分析ツールとして国内のYouTubeデータを網羅し、企業やクリエイターのYouTube活動をサポートしています。
利用者数は2020年10月時点で15,000人を超え、多くの企業やクリエイターにご活用いただいています。

「kamui tracker」の機能を少しだけご紹介させてください。

「kamui tracker」は無料版と有料版に分かれています。

無料版は、自分のチャンネルの分析や、一部他のチャンネルの情報やトレンド把握に役立てることができます。
記事の中でもご紹介した「キーワードアドバイス」や「ウォッチチャンネル」、「マクロデータ」などは無料でご利用になることができます。
登録者数100人以上のチャンネルをお持ちであれば、ご自身のチャンネルと紐付けることにより便利な機能がご利用可能です。

有料版は、国内のすべてのチャンネル(登録者数1,000人以上のみ)や動画の情報を網羅的に調査することができます。
記事の中でもご紹介した「チャンネル検索」や「動画検索」、「トレンドチャンネル」、「トレンド動画」、「クリエイター詳細」などは有料版の機能です(一部無料版でも見れる部分があります)。
また、チャンネル運用以外にも、企業がYouTuberとタイアップする際に便利な、国内の過去のタイアップ動画を業種別に見ることができる機能なども備えております。

ぜひ、まずは無料版に登録し、ご自身のチャンネル運用に役立てていただければと思います。

そして、最後にお願いです・・!
この記事は「かむなび」編集長の和田が、約2週間かけて書き上げました。
もしも、この記事が良かったと思っていただけたら、Twitterなどで記事をリツイート、いいね、コメントなどをいただけますと大変嬉しく思います。

また、記事内容に関するご意見やご感想などございましたら、DMでも構いませんのでお寄せいただけますと幸いです。
今後とも、「かむなび」「kamui tracker」をどうぞよろしくお願いいたします。

「かむなび」編集長和田のTwitterアカウント
@mktrepreneur
https://twitter.com/mktrepreneur

「かむなび」公式アカウント
@kamui_tracker
https://twitter.com/kamui_tracker

動画SNSデータ分析ツール
「kamui tracker」

YouTubeデータを網羅し企業やクリエイターの活動をサポートする国内最大級の「YouTubeに特化」したデータ分析ツールです。

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