YouTubeのショート動画とは?基本から投稿方法までを紹介
目次
YouTubeでショート動画を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
2020年9月にインドで先行して「YouTube Shorts」のβ版の試用テストが行われ話題になりました。
日本でも2020年10月よりβ版が運用されています。
手軽に見られるショート動画は、世界中で今視聴されやすい傾向にあり、日本でもYouTubeに投稿するクリエイターが増えてきています。
今回はショート動画の特徴やメリット、デメリット、事例、投稿方法についてご紹介します。
YouTubeショート動画とは
YouTubeのプラットフォーム内でもショート動画の視聴回数は非常に増えており、世界では1日あたり65億回も視聴されているそうです。
(参照:YouTube Official Blog「Bringing YouTube Shorts to the U.S.」)
今注目が集まるYouTubeのショート動画の特徴や視聴する方法をご紹介します。
YouTubeショート動画の特徴
ショート動画は、YouTube上では始まったばかりですが、その見やすさから視聴回数が増えやすく、通常動画よりもバズりやすい傾向にあると言われています。
比較的早いテンポの動画が好まれる傾向にあり、音楽や字幕を工夫することでこれまでとは違った層へアプローチすることが可能です。
投稿できるショート動画は60秒以内の縦向き動画です。
スマホでショート動画をタップすると動画は全画面表示され、視聴画面の下部分に高評価や低評価、コメント、共有、チャンネル登録のアイコンがあり、視聴者は簡単に操作ができます。
視聴画面を縦にスワイプすると次の動画が表示され、スワイプしないと同じ動画がループする仕様になっています。
また先行でβ版が運用されたインドやアメリカなどの一部の国では、YouTubeアプリからショート動画の撮影や編集加工、投稿までスマホ上で完結できる新機能が追加されています。
日本ではショート動画作成機能を現在利用できませんが、今後展開が広がっていく予定です。
ユーザーがショート動画を視聴する方法
ユーザーがショート動画を視聴するには、以下の方法があります。
- YouTubeトップページのYouTubeショートセクション
- 「次のおすすめ」モジュールを選択する
- チャンネルページの注目動画(デフォルトで表示)詳細
- 登録チャンネルのフィード
- YouTubeで検索する
(参照:YouTubeヘルプ YouTubeショートの利用を開始する)
トップページや視聴画面下のおすすめ動画にある「YouTubeショートセクション」と呼ばれる部分に「YouTubeショート(β版)」と表示があり、横並びに複数のショート動画が表示されます。
スマホでYouTubeを開いた時に、見たことがある方も多いでしょう。
他にもショート動画を投稿しているクリエイターのチャンネルページや登録チャンネルのショートセクションに表示されます。
ショート動画を探す場合は、検索欄に「Shorts」や「#Shorts」と入力することで見つけることができます。
YouTubeショート動画のメリット
YouTubeショートは新たなニーズに応えていくサービスになります。
ここからはショート動画を投稿するメリットについてご紹介します。
ショート動画は多くの人に目に届きやすい
TikTokが世界中の多くの人に受け入れられた理由には、60秒以内という短い時間で感動や知識、笑いなどを提供でき、簡単に見られる工夫がされているからです。
ショート動画はスキマ時間に見ることができるので、忙しい現代人にとっては視聴する心理的ハードルが低くなり、気軽に視聴してもらえます。
そのため、すでにショート動画の投稿を行ってみた人の中には、視聴回数が上がったという声が多く見られます。
YouTubeでショート動画を投稿している人はまだまだ少ないため、ショートセクションにインプレッションされやすく、人の目に留まる機会も多くあります。
チャンネルや動画へのアクセスを増やすために活用できる
前述したようにショート動画の利用者数は、YouTubeではまだまだ少ないため、トップページなどに掲載される可能性があります。そこから自身のYouTubeチャンネルや他の動画へのアクセスを増やすきっかけを作っていきましょう。
YouTubeでは視聴者の興味関心に合わせて動画が表示されるようになっており、その点はショート動画も同じです。
視聴者のショートセクションに自分のショート動画が表示されることで、新規視聴者へのアプローチに繋がります。気に入ってもらえると他の動画を見てチャンネル登録をしてくれる可能性もあります。
全体のショート動画数が少ない今だからこそ、早めの配信を検討してみるのも良いでしょう。
制作に時間がかからない
YouTubeで投稿できるショート動画は、最長60秒のため、通常の動画ほど撮影や編集に時間がかからず、気軽に投稿することができます。
今後日本でもYouTubeショートによるショート動画作成ツールが運用されれば、スマホだけで撮影から投稿までの工程を、より短い時間で完結させることができるようになります。
コンテンツ数を簡単に短期間で増やすことができるので、数を打ってユーザーの好む傾向を掴むまでのサイクルを短くすることができるかもしれません。
そして反応が良かったショート動画を他のSNS媒体で利用するのも良いでしょう。
媒体によって尺の長さが異なるので、動画を作成する際には注意してください。
YouTubeショート動画のデメリット
YouTubeのショート動画にもデメリットはありますが、それらをカバーする方法などと合わせてお伝えします。
総再生時間にカウントされない
視聴されたショート動画は総再生時間にカウントされない仕様です。そのためYouTubeパートナープログラムの総再生時間の条件クリアには貢献しません。
しかしショート動画をきっかけにチャンネル登録をしてもらえると、そのチャンネル登録者数はYouTubeパートナープログラムの条件に有効になります。
前述のメリットで紹介したように、自身のチャンネルへのアクセスを増やすためにショート動画を利用するのが良さそうです。
例えば長尺動画のハイライトをショート動画で作成し、内容に興味を持った視聴者を長尺動画へ誘導するなどといった使い方が考えられます。
収益化ができない
現在YouTubeでは、ショート動画での収益化プログラムは検討中であり、YouTubeショートプレーヤーで視聴された広告からの収益分配は行われないとされています。
しかし将来的にショート動画の収益化モデルを構築すると表明しており、開発段階にあると言っています。
(参照:YouTubeヘルプ YouTubeショートの利用を開始する)
ショート動画による収益化については今後の発表を待ちましょう。
YouTubeショート動画の活用事例
YouTubeでショート動画を頻繁に投稿し、実績をあげているYouTuberの事例を紹介します。
Junya.じゅんや
2020年のTikTokフォロワー数が日本一を誇る「Junya.じゅんや」は、同年9月にYouTubeでチャンネルを開設しました。
過去にTikTokで投稿した動画などをまとめたものをYouTubeに投稿しており、中には視聴回数が1億回を超えているものもあるほど人気のチャンネルです。
「Junya.じゅんや」のチャンネルは、開設後2ヵ月でチャンネル登録者100万人を超えて以降も勢いは衰えず、2021年4月には800万人を達成し、順調にチャンネルを伸ばし続けています。
コメント欄にはさまざまな外国語が見られ、海外の視聴者も多いのが特徴です。
YouTubeショート動画投稿方法
インドやアメリカで運用されているショート動画作成ツールには、マルチセグメントカメラや音楽付きの記録機能、速度制御、タイマー機能、カウントダウン機能などがあります。
しかし、日本ではこれらの動画作成ツールはまだ使えませんが、ショート動画を投稿する方法はあります。
スマホから投稿する方法
スマホのYouTubeアプリからショート動画を投稿する方法は以下になります。
- モバイルデバイスでYouTubeにログインします。
- 画像のように、画面下にある「+」マークをタップし「作成」を選び、「動画のアップロード」の順にタップします。
- 「録画」を押して動画を撮影するか、ライブラリから60秒以内の動画を選びます。
- ショート動画にタイトル(最大100文字)、説明を追加し「次へ」をタップします。
※タイトルか説明のどちらかに必ず「#Shorts」のハッシュタグを入れてください。 - 子ども向けか否かにチェックを入れ、「アップロード」をタップして終了します。
「+」マークから撮影を行って投稿する場合の編集は「カット」と「フィルタ」のみで、BGMを入れるなどの細かい作業は行えないので注意してください。
PCから投稿する方法
PCからもショート動画の投稿ができます。投稿する前には動画のアスペクト比が9:16になっていることを確認しましょう。
- YouTube Studioにログインします。
- 右上にある「作成」から「動画をアップロード」をクリックします。
- 「ファイルを選択」をクリックし、アップロードするファイルを選びます。
- タイトルまたは説明に「#Shorts」のハッシュタグを入れ、サムネイルや子ども向けか否かなどの設定を行い「次へ」をクリックします。
- 表示される画面の指示に従って進み「公開」をクリックして終了します。
まとめ
YouTubeのショート動画について紹介しましたが、利用者からはチャンネル登録者が増えて良いという声がある一方で、収益化できないのがネックなどとさまざまな意見が寄せられており、試行錯誤の段階にあるケースが多いようです。
しかし、始まったばかりのサービスには先行者利益が生まれやすいというメリットもあります。
自分のチャンネルには合わないかも、と思わずに活用する方法を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
ぜひ、YouTubeショートを活用する際の参考にしてみてください。