【YouTube×音声メディア】違いから活用事例まで紹介

YouTubeの次に来ると言われて注目されている中のひとつに「音声メディア」があります。
音声メディアの中には、YouTubeのように視聴するだけではなくコンテンツを配信できるプラットフォームもあります。
ユーザーはそれぞれ違った楽しみ方ができ、利用シーンによって使い分けることができます。

今回は、成長している音声メディアのYouTubeとの違いや市場規模、活用事例をご紹介します。

音声メディアとは

音声メディアは、広い意味ではラジオも含まれますが、一般的にはインターネットやスマホのアプリなどで配信される音声コンテンツのことを指します。
「音声配信サービス」や「ボイスメディア」、「音声コンテンツ」とも呼ばれます。

成長する音声メディアと将来性

2021年1月に、アメリカ発の音声SNS「Clubhouse」が日本で利用できるようになり注目を集めましたが、ここ数年で音声メディア全体が成長してきています。

以下の画像は、音声コンテンツのプラットフォームである「Voicy」の月間利用者数の推移です。

2021年3月の月間利用者が250万人を超え、2020年末の100万人から3ヵ月で2.5倍に伸びています。
Voicyで配信できるパーソナリティへの応募数も2021年以降は、月間1,000件以上で推移し、音声配信を自ら行うことへの興味や期待を持つ人が増えているようです。


(参照:PR TIMES「Voicyの月間利用者数が250万MAUを突破。2021年からの3ヶ月で2.5倍に」

Voicyに限らず音声メディア全体の利用者が増えているため、企業のマーケティング担当者からの注目が集まっています。

代表的な音声メディアの種類

音声メディアの分野では、新しいサービスが次々に登場し種類が増えてきています。大きく分類すると以下の6つに分けることができます。

  • 音声コンテンツプラットフォーム(Voicy、stand.fm)
  • ポッドキャスト(Apple Podcast)
  • オーディオブック(Audible)
  • インターネットラジオ(radiko、ラジオクラウド)
  • 音楽配信サービス・アプリ(Apple Music、Spotify)
  • 音声SNS(Clubhouse、Twitter Space)

今回取り上げる音声メディアは、リスナーが聴いて楽しむだけではなく音声コンテンツを配信できるVoicyやstand.fmなどの「音声コンテンツプラットフォーム」について解説していきます。

YouTubeと音声メディアの違い

YouTubeと音声メディアでは、利用者の楽しみ方や制作コストなどに違いがあります。両者を比較しながらご紹介します。

視聴するタイミング

以下のグラフは、マーケティングリサーチ会社「Onoff」が2020年10月に全国の15~69歳男女を対象に行ったYouTubeを利用するシーンについてのインターネット調査です。

調査結果からも分かるように、最も利用するタイミングが多いのは「寝る前」と「休日ゆっくりしたい時」になります。

YouTubeは画面を見ないと分からないことやYouTuberの表情やリアクションも楽しみの一つになることもあるので、画面を見てじっくり視聴する人が多いコンテンツです。
(参照:Onoff

一方の音声メディアは画面に集中する必要がないため、ながら聴きをする人が多いコンテンツです。
利用するシーンには家事育児の合間や勉強、通勤、通学、運動する際などがあります。最近では、リモートワークで自宅で仕事をする際のBGMとしての需要もあります。

制作コストと時間

音声コンテンツの制作コストと時間は、動画コンテンツほどかかることはありません。

動画コンテンツを制作するには機材を用意し、撮影や編集作業が必要になります。
スマホで撮影から編集まで行うことも可能ですが、動画のクオリティを上げるためにはライトやマイク、編集ソフトを用意し加工すると、制作コストや時間がかかってしまうことがあります。
動画が完成するとYouTubeではサムネイルを用意し、概要欄を書くなどの作業も必要です。

音声コンテンツの制作は、録音だけで手間がかからないことが特徴です。
音質にこだわりたい方はマイクを用意すると良いですが、こだわりがなければ無料アプリを利用すれば、録音と編集が簡単にスマホで行えます。
YouTubeのようにサムネイルを用意する必要もありません。

市場規模と広告収入の比較

市場規模に差はあるものの、両者は今後もまだまだ伸びると予測されてます。市場規模や広告収入について比較してみましょう。

YouTubeの市場規模と広告収入

以下のグラフは、デジタルインファクトによる動画広告市場規模の推移予測です。
2024年には6,856億円と見込まれており、市場規模がすでに大きく成長していますが、今後もさらに拡大すると予測されています。


(参照:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表

YouTubeは、動画の再生時間とチャンネル登録者の条件をクリアすれば、投稿者に広告収入が入る仕組みがあります。

広告以外では、ライブ配信での投げ銭機能や月額課金制にできるメンバーシップ機能、企業案件と言われるタイアップなどによって収益化が可能です。

音声メディアの市場規模と広告収入

以下のグラフは、2019年~2025年までの音声広告の市場規模を推計したものです。
2024年は350億円にまで拡大すると予測されていますが、前述の動画広告市場と比較すると全体の規模感は小さく感じるかもしれません。
しかし、2021年から2024年の成長率で見ると約7倍になる予測ですので、現在は伸び盛りの時期と言えるでしょう。


(参照:デジタルインファクト調べ「デジタル音声広告の市場規模は2020年に16億円、2025年には420億円に」

全ての音声メディアに当てはまらないですが、YouTubeのように聴取時間や聴取回数に応じて投稿者に広告収入が支払われることがあります。

広告収入以外にも、ファンが支援できる投げ銭や月額課金のようなサブスクリプションなどの収益化プログラムを用意しているところもあります。

音声メディア市場はまだまだ成長途上であるため、今後収益化できる体制を整えるプラットフォームも増えていくでしょう。

YouTube×音声メディアの活用事例

YouTubeと音声メディアを併せて使って配信している事例があります。使い方は人それぞれで、配信者とプラットフォームとの相性もあるようです。

<事例①>中田敦彦(YouTube → Voicy)

YouTubeで380万人のチャンネル登録者を持つ中田敦彦は、YouTubeチャンネルで投稿した内容をVoicyでも配信しています。

広告の入らないYouTube Premiumを利用している視聴者に配慮し、Voicyでは月額600円で「中田敦彦のYouTube大学」の人気コンテンツを聴くことができます。

YouTubeはこちら → 中田敦彦のYouTube大学

Voicyはこちら → 聴くYouTube大学 in Voicy

<事例②>西野亮廣(Voicy → YouTube)

絵本作家や実業家として活躍する西野亮廣は、Voicyで毎朝配信した音声コンテンツをYouTubeにも投稿しており、前述の中田敦彦と反対のパターンです。

西野亮廣によると、Voicyではどんなタイトルを付けようが聴いてくれる人の数は変わらないので、コアなファンを作ることができているそうです。

YouTubeはこちら → 西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】

Voicyはこちら → 西野亮廣エンタメ研究所

<事例③>新R25(YouTube & Voicy)

新R25は、20~30代の若手ビジネスパーソンをターゲットとしたウェブメディアです。
YouTubeの「新R25インタビューチャンネル」ではビジネスの第一線で活躍する方々へのインタビューを10分程度の動画で投稿しています。

Voicyでは主に編集長の渡辺将基が普段考えてることを配信していますが、時々YouTube企画でインタビューした人などについても話すことがあります。

トピックがYouTube企画と同じでも動画の内容とは関係なく、それぞれの媒体で異なる内容を配信し、コンテンツが豊富な点が印象的です。

YouTubeはこちら → 新R25インタビューチャンネル

Voicyはこちら → 新R25編集長の持論と悲報

まとめ

利用者の環境によっては、YouTubeで視聴できないがイヤホンで耳だけなら聴けるという場合もあります。
同じコンテンツであっても複数のメディアに配信すると、ファンは好きなコンテンツにアクセスするための選択肢が増えます。

YouTubeと音声メディア間でコンテンツを汎用できるので、今まで利用してこなかったメディアで配信すると新しいファンができるかもしれません。

どちらかだけに特化するよりも、相互補完的に利用してみることも良いでしょう。

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