YouTubeのおすすめ動画に表示される仕組みとは?

2021年9月に、YouTubeからレコメンデーションシステム(おすすめ機能)に関する情報が発表されました。

YouTubeはこれまでも、独自のアルゴリズムに基づいておすすめ動画を選定していました。おすすめ動画は、視聴回数や視聴時間に大きく影響を与えるもののため、多くの人がおすすめ動画に選ばれる基準に関心を持っているのではないでしょうか。

今回は、選定で考慮される指標やおすすめ動画システムを採用している理由など一部が発表されたので、その内容をご紹介します。

YouTubeおすすめ動画とは

YouTubeのおすすめ動画とは、視聴者の好みに合わせてYouTubeが動画をおすすめする機能です。表示される場所とおすすめ機能の目的について解説していきます。

YouTubeおすすめ動画が表示される場所

おすすめ動画は以下の2つの場所に表示されます。

  • ホーム画面
  • 視聴画面のパソコンでは動画の右側、アプリでは下側に表示される「関連動画」
  • 自動再生を使用している際の「次の動画」

ホーム画面では、視聴者に応じてカスタマイズされたおすすめ動画、登録チャンネル、最新のニュースと情報が表示されます。

「次の動画」では、動画の視聴中に表示され、視聴している動画に基づく追加のコンテンツとともに、その視聴者が興味を持つであろう他の動画が提案されます。

おすすめ動画の目的

YouTubeには様々なYouTuberやジャンル、動画が存在し、毎分500時間もの動画が投稿されています。
(参照:日本版YouTube公式ブログ「YouTube15周年を迎えて:これまでと今後について」

膨大な量の動画の中から、視聴者自身で見たい動画や価値のある動画を見つけることは困難なため、YouTubeからおすすめ動画を視聴者に提案しています。
またクリエイター側からしても、届けたい視聴者にこちらから動画を届けることは難しく、おすすめ動画は動画やチャンネルの視聴者を見つけ出す役割も担っています。

当初YouTubeは、多くの人に見られている人気動画をホーム画面などに表示させていましたが、視聴者はいくら全体で人気がある動画だとしても、興味がなければ見たくはありません。
そのため、個々の興味関心に基づいておすすめ動画を表示するシステムへと方針を変え、視聴者の満足度に繋げようとしています。

おすすめ動画機能のもう1つの重要な仕事は、YouTubeで何が許され、何が許されないかを定めたコミュニティガイドラインによる取り組みを補完することです。
裏付け証拠がない誤情報など、コミュニティガイドラインではっきり排除できないコンテンツを分類し、おすすめ動画に表示させないことで拡散を防止しています。

以上のようにおすすめ動画は視聴者を信頼できる情報へと繋げ、責任あるプラットフォームを維持するための機能になっています。

YouTubeが視聴者におすすめするために参考にする指標

YouTubeが、視聴者へおすすめ動画を選定する時に基準にしている指標をご紹介します。
おすすめ動画システムは常に決まった計算式に従っているわけではなく、視聴者の習慣の変化に伴って変化しています。

クリック数

クリック数とは動画がクリックされた数で、おすすめ機能が参考にする指標の1つです。

多くの場合は、サムネイルやタイトルに興味が湧きクリックし視聴を始めます。
クリックは興味を引かれたという判断はできますが、最後まで視聴した、または動画の内容に満足したという判断にはなりません。

過去にクリック数を水増しする事象が発覚したことで、2012年に次の項目で紹介する「総再生時間」が指標に加わることになりました。

総再生時間

総再生時間とは視聴者が動画を見た時間のことです。
動画は総再生時間によってランク付けされ、総再生時間が長い動画ほど検索結果や関連動画の上位に表示されやすくなります。

同じジャンル区分の動画でも、テーマが変わると視聴時間は変わります。
より視聴者の好みにあったコンテンツを学習し、それぞれの視聴者にとって満足度の高いコンテンツだったかどうかを参考にする指標です。

アンケートの回答

視聴者がコンテンツに本当に満足しているかどうか、アンケートを使って得たデータも指標の参考にしているようです。
視聴した動画に星1〜5つで評価してもらい、そのコンテンツへの満足度を判断する指標としています。

評価が星1〜2つの場合は低評価の理由を質問し、星4〜5つの場合は有意義であったかという質問をします。
星4つまたは5つの高評価となった動画が「有意義な視聴時間」のカウント対象になります。

共有・高評価・低評価

視聴者が、動画をSNSで共有した場合や高評価または低評価ボタンを押した行動も、おすすめ動画が参考にする指標です。

共有や高評価は視聴者が動画に満足している可能性が高く、良質な動画であるかの判断として使われるだけではなく、別の動画を共有や高評価する行動をとるか予測するためにも活用されます。

低評価を付けた場合は、その動画が楽しめないものだった、満足するものではなかったことを報告することになります。

グレーゾーンのコンテンツについて

YouTubeでは「明らかなコミュニティガイドラインの違反ではないものの、違反に近いコンテンツ」のことを、「ガイドラインのボーダーライン上のコンテンツ」と呼んでいます。

しかし「ガイドラインのボーダーライン上のコンテンツ」では言いにくいため、ここでは「グレーゾーンのコンテンツ」として説明していきます。

グレーゾーンのコンテンツと判断される動画の特徴

グレーゾーンのコンテンツは、トレーニングを受けた審査員が目視でコンテンツを確認し分類しています。
確認する際は、質問項目を使って動画の信頼度を判断した後にスコアリングしています。

以下は質問項目の一例です。

  • 動画に盛り込まれた約束、または目標を果たしているか
  • 動画にある目標を達成するには、どのような専門知識が必要か
  • チャンネルそのものと、動画に登場している話し手はどのような評判か
  • 動画の主なトピックは何か(例:ニュース、スポーツ、歴史、科学など)
  • 主に風刺を意図しているものか
  • 不正確か、誤解を招くものか
  • 扇動的か
  • 配慮に欠けるか
  • 有害または、害を生じる恐れがあるか

(参照:日本版YouTube公式ブログ「YouTube が動画をおすすめする仕組み」

例えば健康や医療に関するグレーゾーンのコンテンツである場合には、医師など専門家の意見も取り入れるとのことなので、動画内の情報の根拠や真偽はしっかり調査するようです。

グレーゾーンのコンテンツは降格される

近年ではフェイクニュースのような事実と異なる情報が増えているため、拡散させないよう措置を講じることは責任ある企業としては必要なことです。
そのため審査でグレーゾーンと判断された動画は、おすすめ動画の順位が下がります。

さらに、YouTubeの広告掲載に適したコンテンツのガイドラインでは、グレーゾーンのコンテンツで多くの広告掲載が無効になっており、収益化が禁じられています。

YouTubeではこうしたおすすめ動画を活用し、グレーゾーンのコンテンツを除外することによって、良質なコンテンツを表示させるように努めています。

おすすめ動画にのるためのポイント

おすすめ動画にのるためには、YouTubeから良質な動画と判断されることが必要ですが、そのためには動画を視聴者に見てもらうことが必要です。
ここからは新しい情報とは異なりますが、より多くの視聴者に動画を見てもらうためにできることを2つご紹介します。

サムネイルとタイトルを工夫する

サムネイルとタイトルは、工夫して作ることでクリック率が上がり、視聴回数や再生時間が増えることが期待できます。
視聴者が、どのような動画を見たいと思うかや興味を引くかを考え、サムネイルとタイトルに反映させていきましょう。

サムネイルは、メインとなるキーワードを入れ、ぱっと見た時に何の動画か一目で分かるよう作るのがおすすめです。
タイトルは、スマホで表示できる25文字以内に、重要なキーワードを頭から順に入れて作ると良いでしょう。
どちらも作る際には、動画内容とかけ離れたり、大げさにならないように注意してください。

サムネイルの作り方をこちらの記事で紹介しています。

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YouTube動画のSEO対策を行う

SEOとは「検索エンジン最適化」のことです。
YouTubeも検索エンジンの1つであるため、SEO対策を行うことによって、YouTubeの評価を上げることに貢献できます。

質の高い動画を作ることが前提ですが、動画やチャンネルにキーワードを工夫して使い、検索結果で上位表示を狙うようにすると良いでしょう。
より多くの視聴者の画面に表示できると、クリック数や再生時間が伸びるかもしれませんし、内容を気に入ってもらえたら共有や高評価に繋がる可能性もあります。

YouTubeのSEO対策についてこちらの記事で紹介しています。

YouTube動画のSEO対策10選 | YouTube総合情報メディア かむなび

YouTubeで動画を公開しても、思ったように再生回数やチャンネル登録者が増えず、伸び悩んではいませんか。 質の高い動画をアップしたとしても最初のうちは露出が増えづらく、人の目に触れるための対策が必要になります。 どんな対策から取り組んだら良いか分からない方は「SEO対策」から行ってみてはいかがでしょうか。 …

まとめ

YouTubeのおすすめ動画に表示される仕組みをご紹介してきました。

おすすめ動画は、視聴者の興味関心がある動画を提案し、快適に利用できる環境を提供する目的だけではありません。
良質なコンテンツを表示し、ガイドラインに抵触するかしないかのグレーゾーンのコンテンツが拡散されないよう努めていることが分かります。

すでに広告収益できないよう対応がなされていることから、今後もYouTubeでは良質なコンテンツが求められ、グレーゾーンコンテンツは淘汰されていくのではないでしょうか。

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