おもちゃメーカーのYouTube活用事例|成功のポイントを解説

おもちゃ業界は、少子化の影響で市場の先細りが懸念されていますが、2014年度以降の市場規模は毎年8,000億円を越えており堅調に推移している業界です。
(参照:一般社団法人日本玩具協会「2020年度の国内玩具市場規模は8,268億円 前年度比101.5%で、コロナ禍と少子化の中でも市場は好調」

おもちゃメーカーとは、ここではゲームソフトやゲーム機を除いた子ども向け娯楽商品のことになります。

堅調な推移の裏で各おもちゃメーカーは、鉄道模型のように大人向け商品の開発や海外市場の開拓などに力を入れるほか、人気マンガと連動した商品開発を行っています。

おもちゃメーカーでも従来のプロモーションに加え、YouTubeを活用したプロモーションを行っていますが、どのような方法で活用されているのでしょうか。

そこで今回は、おもちゃメーカーのチャンネル運用とYouTuberタイアップの事例をご紹介します。

おもちゃメーカーとYouTubeの相性が良い理由

YouTube動画は、おもちゃのプロモーションと相性が良いので活用はおすすめです。

例えば、色々な仕掛けが付いているおもちゃは、購入した後でどのように遊んだら良いか分からないことがあります。
そこでYouTubeに遊び方の動画を投稿しておけば、説明書を読めない子どもでも直感的に理解することができます。

さらにこうした子ども向けの動画のほとんどは、言語が分からなくても視覚的に理解できるよう作成されているので、海外向けの営業にも活用することができるでしょう。

また、子どもに人気のあるYouTuberや子どもYouTuberとタイアップし、商品を紹介してもらうこともおもちゃのプロモーションには効果的です。

特に年齢が近い子どもがおもちゃで遊んでいる様子は、とても羨ましく感じるものです。
おもちゃの対象年齢に近い子どもを起用すると、動画をきっかけに親にねだり購入に繋がることが期待できます。

おもちゃメーカーの企業チャンネルに投稿される動画の種類

おもちゃメーカーのYouTubeチャンネルには、様々な種類の動画がアップされ、色々な角度から子どもの興味を引くようにできています。

おもちゃメーカーのチャンネルで投稿される動画の種類には、以下のものがあります。

  • 童謡などの歌
  • オリジナルアニメ
  • おもちゃの遊び方や扱い方
  • TVで放映した子供向け番組
  • TV用に制作したおもちゃのCM、など

これらを含むおもちゃメーカーのYouTube活用事例を、次にご紹介します。

事例①:タカラトミーの動画事例と成功ポイント

タカラトミーは、鉄道玩具のプラレールやリカちゃんなどのおもちゃを製造、販売している会社です。

【みんなで歌おう!】走れ!走れ!プラレール【NEWテーマソング】

プラレールのテーマソングですが、プラレールのセットが豪華なので見ごたえがある動画です。
子どもに人気のある新幹線や機関車だけでなく、普段目にする通勤電車、特急列車、実際に走る様子の映像も登場するので、電車に興味のある子どもは繰り返し見てしまうでしょう。

この動画の視聴回数は3,900万回を超えていますが、プラレールは人気が高く同様の動画の視聴回数も多くなっています。

「オリーナスタイリッシュ+ タテ糸のとりつけかた」

オリジナルのニットアイテムを作ることができる「オリーナスタイリッシュ+」の使い方を説明する動画です。
動画なら説明書よりも分かりやすく説明できるので、購入後のどうすればいいんだろう?の疑問を解決することができます。

作業の工程別に短い動画が用意されているので、子どもは自分のペースで少しずつ理解できるようになっています。

iiiあいすくりん「アイスクリームのうた」ダンス動画(あいすくりんVer.)

かわいいアニメキャラクターが歌をうたう動画です。
歌や音楽は子どもの発達に良い影響を与えると言われているので、子ども向けのチャンネルに歌の動画は多く見られます。

直接、商品の購買には繋がるわけではありませんが、子どもは気に入ると何回でも繰り返し視聴するので、頻繁に動画を見に来てもらうことができます。

事例②:バンダイの動画事例と成功ポイント

バンダイはプラモデルが有名な、おもちゃ企業では最大手のメーカーです。キャラクターグッズや生活用品なども手がけています。

【たまごっち×NiziU】 Vol.2 NiziUのたまごっちが発売!?

人気アイドルグループ「NiziU」が、25周年を迎えた「たまごっち」とのコラボを紹介する動画です。この動画のほかにも、メイキング映像や完成したたまごっちを紹介する動画なども用意されています。

NiziUメンバーが考えるたまごっちのカラーや使うアイテムなど、視聴する子ども達は完成までが気になることでしょう。
人気のあるインフルエンサーとのコラボでは、制作過程も見せると商品への思い入れが視聴者も強くなることが期待できます。

【バンダイ公式】21AW 鬼滅の刃なりきりパーフェクコーデCM

人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターになりきれるコーデセットのCM用動画です。
TVCMではサイトへのリンクを貼ることができませんが、YouTubeに投稿すれば概要欄にリンクを貼れるので購入に繋がりやすくなります。

子どもの着用イメージがよく分かる動画になっているので、自分も着て遊んでみたいと思うでしょう。

【総集編】『ウルトラマンZ 』の 田口清隆監督が教える!!ウルトラソフビで撮る特撮ムービー 【ウルトラマンシリーズ】

『ウルトラマンZ』の田口清隆監督が、ウルトラマンのソフビを使って特撮の取り方を教えてくれる動画です。
ミッション用動画が他にも用意されており、概要欄にはジオラマ用のペーパークラフトをダウンロードできるようになっているなど、動画を楽しめる工夫がされています。

子どもだけではなく父親世代も一緒に楽しめそうな内容になっているので、むしろ親の方がハマってしまうかもしれません。
親世代を巻き込める内容にすることも、効果的なプロモーションになります。

事例③:パイロットコーポレーションの動画事例と成功ポイント

パイロットコーポレーションは、文房具や手帳などが有名な会社ですが、幼児向けの知育玩具の製造と販売を行っています。

アヒル隊長大行進!2021年バージョン

一緒にお風呂に入れる「アヒル隊長」の歌とアニメで、SNSでの発信を活発化させるためのプロモーション動画として作られました。
アヒル隊長が20周年を迎えた記念のキャンペーンの一環です。

子どもの好きなアニメソング風で、一度聴いたら忘れられない記憶に残る動画になっています。

かえちゃOh!! まほうのカブトムシ&クワガタ あそびかた

お湯につけると色が変わる、カブトムシとクワガタがセットになったおもちゃの動画です。遊び方を説明した内容になっており、こちらもお風呂でも遊べるのが特徴です。

色が変わるのを売りにしている人形やおもちゃは、動画ならとても分かりやすく伝えることができます。

メルちゃん 慶応義塾大学 皆川教授 インタビューご紹介

メルちゃんとは、パイロットコーポレーションの玩具の中で主力の人形です。
お世話をするなどのごっこ遊びができ、チャンネルの中でもメルちゃんに関するたくさんの動画が投稿されています。

今回ご紹介した動画は親向けの内容ですが、ごっこ遊びをお母さんとすることは、2~3歳の子どもの心と言葉の発達に良い影響を及ぼすことが分かったそうです。
ちなみにごっこ遊びは女の子だけではなく、男の子にも良い影響を与えることが実証されています。
(参照:パイロットのおもちゃ「お人形遊びで育つ大事な心と、言葉の発達」

このような論理的な根拠を示す動画があることで、親がおもちゃの意義深さを認識でき、子どもに買い与えるきっかけになるのではないでしょうか。

事例④:おもちゃ業界 × YouTuberタイアップ

YouTuberタイアップは、ファミリーや子どものYouTuberの起用が多く、商品を使って遊ぶ様子の動画が多く見られます。

ほかにも、ヒカキンのような子どもが憧れるYouTuberとのタイアップも人気です。
大人YouTuberとのタイアップでは、独自の企画で動画が投稿されるので、メーカーのプロモーションとは違った角度から商品を紹介してもらうことができます。

タカラトミー「プレゼントペット」 × 70cleam

タカラトミーの「プレゼントペット」と女の子向けお人形遊びやおもちゃ遊びのチャンネル「70cleam」のタイアップです。

2018年頃からプレゼントペットのような「サプライズトイ」と呼ばれる、開封するまで中身が分からないおもちゃが流行しています。
サプライズトイは、何が出てくるのか開けるまでのワクワクが楽しめるので、動画との相性が良いのが特徴です。

動画のおまけ部分にもありますが、プレゼントペットが自ら箱を破って出てくる様子が斬新で、何が起こるのかドキドキする様子をきちんと伝えられるのは、動画ならではでしょう。

サプライズトイの代表格でもある同社の「L.O.Lサプライズ」について、こちらの記事でも紹介しています。

L.O.LサプライズにみるYouTuberプロモーションのヒット商品事例 | YouTube総合情報メディア かむなび

YouTuberを起用した販促活動は、新商品のプロモーションにおいてもとても有効です。 広報だけでなくターゲット層に絞った効果的なプロモーションはヒット商品の輩出にもつながります。今年2018年にヒット商品を多く出したタカラトミーの女性用玩具「L.O.Lサプライズ」もそのひとつ。L.O.LサプライズのYouTuberプロモーション事例を紹介します。 …

タカラトミー「ねえ HelloPika(ハロピカ)」 × HikakinTV

チャンネル運用でもご紹介した、タカラトミーの話しかけると答えてくれるピカチュウのロボット「ねえ HelloPika(ハロピカ)」とヒカキンのタイアップです。

ヒカキンが、ハロピカを100匹用意して電源を入れている様子はシュールですが、YouTuberらしい楽しめる企画になっています。
ハロピカがヒカキンと会話している様子から、反応するパターンも色々あることが分かります。

バンダイ「レミン&ソラン」 × HIMAWARIちゃんねる

バンダイのお世話人形「レミン&ソラン」とファミリー向け動画を投稿している「HIMAWARIちゃんねる」のタイアップ事例です。

ディズニープリンセスの洋服でなりきり遊びができたり、料理や洗濯などの家事で親の真似事ができたり、子どもがごっこ遊びでワクワクする要素が詰まった動画になっています。

まとめ

おもちゃメーカーのYouTubeチャンネルの運用と、YouTuberタイアップ事例についてご紹介してきました。
おもちゃメーカーのチャンネルに投稿されている動画は、子どもの目線から見て楽しいものばかりで、さしずめ動画のおもちゃ箱のようです。

YouTuberタイアップも、YouTuberによって商品の見せ方や企画が異なるので、エンタメとして楽しんでもらいながら商品を知ってもらうことができます。

ぜひ、おもちゃのプロモーションにYouTubeの活用を検討してみてください。

動画SNSデータ分析ツール
「kamui tracker」

YouTubeデータを網羅し企業やクリエイターの活動をサポートする国内最大級の「YouTubeに特化」したデータ分析ツールです。

試用版を使ってみる

データと専門的な知見に基づいた
YouTuberキャスティング

貴社の商品・サービスに合ったYouTuberの選定から、企画の立案、実施後の振り返りまでをワンストップで行ないます。

相談してみる

このカテゴリの最新WHAT'S NEW