鉄道会社がYouTubeを活用する方法とは?成功のポイントも紹介

多くの企業でYouTubeを活用する動きがあり、鉄道会社でも活用している事例はあります。
鉄道会社では、YouTubeで様々な鉄道情報を発信し、視聴者に興味を持ってもらうためや観光客を誘致する目的などのプロモーションに活用することができます。

そこで今回は、鉄道会社がYouTubeを活用すべき理由、メリット、動画の種類と活用事例、成功させるポイントをご紹介します。

鉄道会社がYouTubeを活用すべき理由

鉄道会社がYouTubeを活用すべき理由には、以下のようなものが考えられます。

  • 動画によって伝わる情報量は多いから
  • YouTubeに参入するハードルが低いから
  • 資産価値の高い動画を作れる業界だから

それぞれの理由について解説していきます。

動画によって伝わる情報量は多いから

動画の伝えられる情報量は静止画の30倍、文字の100万倍あると言われており、視聴者に伝わる情報量の多いことが特徴です。
「百聞は一見に如かず」という言葉の通り、説明するよりも実際に見た方が理解は早くなります。

最近ではGoogleの検索結果に動画が表示されるケースも増え、ユーザーはリサーチする際に動画を閲覧する機会も増えています。

YouTubeに参入するハードルが低いから

YouTubeはGoogleアカウントがあれば、誰でも無料でチャンネルを開設できるので、始めるにあたってのハードルは低いです。

プロに動画制作を依頼すると費用がかかることもありますが、最近ではスマホでも十分にきれいな動画の撮影ができるので、動画制作は意外と簡単にできます。

資産価値の高い動画を作れる業界だから

鉄道会社のチャンネルでは、鉄道会社でしか作れない映像を作り投稿することができるため、動画が企業の資産になる可能性があります。

例えば、車両点検の様子など裏方の仕事風景や乗務員の仕事の様子など、一般人が入れない場所の映像は鉄道ファンの視聴者にはとても喜ばれる動画になるでしょう。

ほかにも、引退車両のラストランや新車両の初運行などの映像を残しておくと、長い目で見ると資産と呼べる動画になっていくと考えられます。

鉄道会社がYouTubeを活用するメリット

続いて鉄道会社がYouTubeを活用するメリットをご紹介します。

鉄道会社や路線の認知度が上がる

YouTubeを活用すると、路線に関心を持ってもらうきっかけを作ることができます。
とりわけ地域の路線では普段の乗降客が少ない所も多いので、観光に来て利用してもらうことが重要な施策になります。

YouTubeの動画はFacebookやInstagram、Twitterなどへの投稿や広告展開も可能なため、SNSで広く拡散させることでより一層の認知度向上に貢献できます。

鉄道会社に親しみを持ってもらえる

人は接触頻度が多くなると親近感が生まれると言われています。
動画を投稿し視聴者と接点を作る努力を続けると、視聴者はチャンネルや鉄道会社に親しみを感じるようになり、ファン化することが期待できます。

「お客さん」よりもむしろ「ファン」になってもらう方が良い理由は、ファンの方がチャンネルへの信頼度や好きな気持ちが強く、売上などに繋がっていきやすいからです。
ファンは、チャンネル(鉄道会社)を応援する気持ちの強さが大きく、動画で紹介するものを購入してくれたり、イベントに参加してくれたりなど熱心に応援してくれます。

YouTubeでは視聴者のコメントに返信したり、ハートマークを付けて感謝を示したりすることが可能です。
さらにはライブ配信を行って、チャンネルを見てくれているファンと交流できる機能もありますので、交流を深めるために利用してみるのも良いでしょう。

鉄道会社が配信するYouTube動画の種類と活用事例

鉄道会社が配信している動画は色々なことに活用できるため、たくさんの種類の動画が投稿されています。制作の目的別に動画の種類をご紹介します。

地域活性化企画

「西武鉄道公式チャンネル」による、西武鉄道×無料動画アプリ「ジモフル」のコラボで実現した60秒連続刑事ドラマの全20話をまとめた総集編の動画です。

刑事ドラマの中に秩父方面の西武鉄道沿線にある観光案内を織り交ぜており、意外なオチが待っている内容になっています。
こちらの動画は、全編スマホによって撮影が行われたそうです。

旅行地や観光列車のPR企画

「JR西日本公式チャンネル」による、広島を走る観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の紹介動画です。
観光地に行くまでの移動時間も楽しめることが分かり、見ているだけでワクワクします。

動画の中でさりげなくスーツケースを置く場所を紹介していて、大きな荷物でも困らない配慮がされていることなどが分かります。
スイーツやバーカウンターで楽しむ様子からも贅沢な時間を過ごせそうで、電車に乗ることも旅のメインイベントになりそうです。

車両基地の見学企画

一般では見ることのできない「JR貨物 公式チャンネル」による、JR貨物広島車両所の作業風景の動画です。
この動画では、貨物列車の車両基地や点検の様子など鉄道の舞台裏が分かり、車体が持ち上がるシーンなどは迫力があります。

貨物列車は、一見地味に見えますがコアなファンも多いジャンルで、コメント欄は称賛する意見で占められています。
ファンではなくてもこのような動画は楽しむことができ、貨物列車に興味を持ってもらうきっかけになるのではないでしょうか。

YouTuber持ち込み企画

「【銚子電鉄】激つらチャンネル」は、千葉県銚子市を走る「銚子電気鉄道」が2020年7月から始めたYouTubeチャンネルです。鉄道事業は常に赤字が続く厳しい経営状況が続いています。

そもそもの企画の発端は、鉄道チャンネルで人気のYouTuber「スーツ交通」が、自身のチャンネルで「赤字ローカル線を1日だけ黒字にしてみた」というものです。
タイアップ企画ではなかったのですが、こちらの動画はスーツ交通が企画した動画の続編でコラボという形で制作されました。

当初の企画は1日を黒字にすることでしたが、その後どのくらいの波及効果があったのかを振り返り、銚子電鉄の社長自ら実績数字を提示し紹介しています。

ここまで結果を詳しく提示してくれることは珍しく、数字からYouTuberの影響力の強さが分かります。
また、銚子電鉄のたゆまぬ努力や社長の人柄などがよく伝わり、視聴者は応援したくなるので良い結果に繋がったのでしょう。

人材採用向けの企画

「JR東日本公式チャンネル」による中途採用者のインタビュー動画です。
中途採用でJR東日本に入社した方に、転職のきっかけやJR東日本を選んだ動機などをインタビューしています。

鉄道業務の経験や知識がほとんどなくても転職が成功したことが分かり、職場の風景や環境が伝えることができています。
JR東日本は業務の幅がとても広く、様々な仕事に携われることも分かります。

安全やマナー啓発の動画

こちらも「JR東日本公式チャンネル」による動画で、安全や乗車マナーを啓発する内容です。発車間際の駆け込み乗車やバッグを挟む行為によって、電車がきちんと発車できなくなる問題に対して注意を喚起しています。

他の乗客の迷惑になるだけでなく、危険な行為であると伝えていますが、アニメを使っているので柔らかい表現になっているところが特徴です。

乗車方法の説明動画

知らない土地に行った時に、無人駅からの電車の乗り降りに困った経験がある人は多いのではないでしょうか。
「近江鉄道株式会社【公式】」のチャンネルでは、無人駅と有人駅で異なる乗降方法を解説しています。

無人駅では乗降客が他にいないこともあるので、初めて利用する人は周囲に聞こうにも聞けません。利用するのは地元の人ばかりで、駅に乗り方の説明がないケースも多いので、このような動画を使って乗り方の周知をはかることができます。

この動画の他にも、自転車と一緒に乗車する方法を解説した動画も投稿されていて、乗り方が特殊な鉄道はこのような動画があると親切です。

鉄道会社がYouTube活用を成功させるポイント

鉄道が会社が、自社のYouTubeチャンネルで情報発信する方法をお伝えしてきましたが、チャンネル登録者以外の人にもっと見てもらえるポイントをご紹介します。

YouTuberタイアップも検討してみる

YouTuberタイアップとは、企業の商材をYouTuberのチャンネルで紹介してもらうことです。鉄道会社とYouTuberのタイアップであれば、YouTuberに路線や車両、沿線の観光地について紹介してもらうことができるでしょう。

YouTuberタイアップのメリットは、YouTuberのファンに鉄道会社や路線を紹介してもらえることで、新規のファンを開拓できることにあります。
前述したスーツ交通と銚子電鉄のコラボはYouTuberタイアップとはやや異なりますが、タイアップでも同様の効果は期待できます。

YouTuberタイアップについてこちらの記事で紹介しています。

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動画を使った広告運用を検討してみる

動画を作成したら、広告利用を検討してみるのも良いでしょう。最近では、電車内や駅構内のデジタルサイネージを利用して動画広告を配信することもできます。

また、YouTubeやその他SNSでも動画を広告に利用することができるので、鉄道会社や路線の認知度の向上や拡散を目的に出稿してみるのも良いでしょう。

YouTubeやSNSの広告出稿では、広告配信の対象者を絞れるターゲティング機能や予算を自社で設定できるなどの機能があり、費用対効果の高い運用ができます。

YouTubeの動画広告を出稿する手順などについて、こちらの記事で紹介しています。

YouTube広告の動画作成と出稿手順について | YouTube総合情報メディア かむなび

近年さまざまな媒体で動画を使った広告やプロモーションが増えています。 動画広告で成功をするためにも、多くの視聴者が見たくなる広告動画の制作と手順を知っておくと良いでしょう。新しく動画マーケティングを始める方・担当になる方へ向けて、YouTube広告の動画制作のポイントと広告出稿までの手順をご紹介します。 …

まとめ

ここまで鉄道会社とYouTubeの相性が良いことをお伝えしてきました。
鉄道事業への理解を深めてもらうためや認知度の向上、観光客誘致などの目的に合わせて様々な種類の動画を制作でき、YouTubeを活用できる幅は広いことが分かります。

YouTuberタイアップや広告運用などの施策も併せて行うと、より多くの人へリーチが可能になります。
YouTubeを鉄道会社のプロモーションに活用してみてはいかがでしょうか。

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