店舗集客にYouTubeを活用する方法とは?|オンライン×オフライン
目次
YouTubeを活用したオンラインマーケティングは、店舗というオフライン事業がメインの企業であっても、うまく取り入れ集客に役立てることができます。
しかし、具体的にどのような施策を行えばよいのか分からない、またはどのようなメリットや効果があるのか分からないなどの不安から、一歩踏み出せない方も多いでしょう。
そこで今回は、オフラインとオンラインで行うマーケティングの重要性とYouTubeを店舗集客に活用するメリット、YouTubeから店舗集客に成功した事例をご紹介します。
オンラインとオフラインを併用したマーケティングの重要性
オンラインとオフラインを併用したマーケティングとは、どのようなものを指すのでしょうか?
ここでは、オンラインとオフラインを併用するマーケティング手法についてご紹介します。
オンライン × オフライン併用マーケティング(OMO)とは
オンラインとオフラインを併用したマーケティングは、英語で「Online Merges with Offline」と表され、頭文字を取って「OMO」と呼ばれています。
ネットショップと実店舗の垣根をなくし、消費者の購買意欲を促す施策を行うマーケティング手法です。
オンラインのマーケティング手法でOMOに似ているものに、O2Oやオムニチャネルなどがあります。
O2Oやオムニチャネルは、オンラインとオフラインで別々に戦略を練ったり、商材を中心にした施策を行ったりする点が特徴です。
しかしOMOが異なるのは、買い物を1つの体験と捉え、その体験の向上を目的とした戦略を構築していく考え方である点です。
買い物を楽しめるよう顧客目線や体験価値を重視するマーケティングです。
消費行動の変化に対応するマーケティング手法
近年の消費行動は、購入が目的の「モノ消費」から、体験を重視する「コト消費」が重視されるようになったと耳にされる方も多いでしょう。
消費者は何かを購入する際、商材のスペックだけではなく購入した場所や入手した方法、商材の価値観なども重視されるようになりました。
ネット上で知ったとしても、誰が紹介していたかなどのきっかけも大事で、認知してから購入するまでのストーリーも重視されます。
消費者は購入までの一連の体験に満足できると、企業や商材のファンになったり情報をSNSで拡散したりします。
そのため多くの企業は、消費者が満足できる購入体験を提供できるよう力を入れています。
店舗集客にYouTubeを活用するメリット
購入体験に新しい価値を与えようとする試みをさらに効果的にするために、YouTubeは相性の良い媒体と言えます。
ここでは、店舗集客にYouTubeを活用するメリットをご紹介します。
どのような購買体験ができるのか伝えることができる
動画は伝えられる情報量が多く尺の制限もないため、以下のような色々な角度からの情報を提供できます。
- 受けられるサービス
- 購入できる商品の詳細
- キャンペーンや割引の内容
- 店内の見て周り方
- 店舗の設備や雰囲気
- 万全なコロナ対策の様子
サービスの利用や購入から得られる楽しさやワクワクの他に、消費者が抱く不安の解消などにも役立ちます。
特に子どもがいる家庭や車椅子の方には、店舗設備や通路の幅なども知りたいポイントでしょう。
また新型コロナウイルスの影響で、店を選ぶ際にコロナ対策をしているかどうかを重視する方は増えました。
例えば店員はマスクを着用しているかや店舗の消毒対応、席同士の間隔は確保されているか、レジなどにパーテーションが用意されているか、などです。
店舗集客をするなら、店舗がコロナ対策をきちんと行っており、安心して利用できることが動画から分かると良いでしょう。
企業や商材のファンを増やすことができる
動画の内容や尺、更新頻度に制限がないので、視聴者が楽しめる企画を頻繁に投稿することでファンを増やすことができます。
ファンを増やすためには、視聴者からのコメントに返信したり、投稿にコメントしたりするなどのコミュニケーションを取ると良いでしょう。
すると視聴者は親近感が湧き「行ってみたい」、「会ってみたい」と思うようになるので、店舗への集客に繋がりやすくなります。
企業や商材のファンを増やせると、長期的にリピートしてくれるだけではなくSNSなどで発信やシェアをしてくれるようになります。
YouTuberなどの力を借りることができる
YouTubeでマーケティング施策を行う場合、影響力のあるYouTuberとタイアップして店舗を紹介してもらうことが可能です。
YouTuberとタイアップするのは、動画でいつも見ているYouTuberが購入したものや利用したものを紹介されると興味が湧く傾向があるからです。
株式会社Macbee Planetが行った調査では、10代~60代でTwitter、YouTube、Instagram、その他の計4つのSNSの投稿のうち、購入の動機になったと答えた人の割合が最も高かったのはYouTubeでした。
特に購買力の高い30代~40代では、YouTubeが購入のきっかけになっている人の割合が最も高くなっています。
(参照:PR TIMES「最も購入動機となるSNSは「YouTube」で3割 10~20代は「Instagram」が6割と最多|株式会社Macbee Planetのプレスリリース」)
YouTuberに依頼すると企業の広告と違い、視聴者に近い目線で紹介してもらえるので、視聴者は商材にも親しみやすさを感じることができます。
YouTuberタイアップの基本について、こちらの記事で紹介しています。
YouTuberタイアップとは?基礎から事例まで徹底紹介 | YouTube総合情報メディア かむなび
YouTuberを企業のプロモーションに起用するマーケティング手法が、ここ数年で顕著に伸びてきています。 今回は企業から注目されているYouTuberタイアップの基礎から流れ、業種別の事例などを紹介します。 YouTuberタイアップとは、企業とYouTuberがコラボし、YouTubeチャンネルで企業の売り出したい商材の魅力を伝えてもらうことです。 …
店舗集客にYouTubeを活用した事例
最後に、YouTuberタイアップ動画から店舗集客に繋げている事例を4つご紹介します。
YouTuberの普段の投稿と変わらず楽しめる企画で商材を紹介しており、見た人は自分も同じことを体験したくなってしまうのではないでしょうか。
Furyu × コムドット
プリントシール機の開発や製造、販売を行う「Furyu」と、若年層に人気のある5人組YouTuber「コムドット」とのタッグ動画です。
案件動画と言いながら最後まで楽しめる内容になっているので、コメント欄も楽しかったという声が多く見られます。
利用した人に向け、コムドットのプリシールを配布するプレゼント企画を行ったので、ファンが店舗に行きたくなる仕掛けになっています。
UNIQLO × あさぎーにょ♪
日本を代表するアパレルブランド「UNIQLO」と、クリエイティブアーティストでもあるYouTuber「あさぎーにょ♪」とのタイアップです。
秋冬に使えるコーディネートを考える企画になっていますが、センスの良さを活かしたコーディネートはどれも参考になります。
ネットショップで買うのもいいですが、リアル店舗ならではの商品との出会いを楽しむ様子を見ていると、お店で買い物したくなる方も多いでしょう。
アインズ&トルペ × ゆうこすモテちゃんねる
バラエティ豊かな品揃えのコスメショップ「アインズ&トルぺ」と、モテクリエイター「ゆうこすモテちゃんねる」とのコラボ動画です。
ゆうこすが店内でコスメを試しながら買い物する内容になっていますが、本気で悩みながら選んでいるので、真剣なレビューをしていることが分かります。
すでに終了していますが「ゆうこすの動画見た」と伝えれば、10%割引になるキャンペーンを行い、店頭で反響を集計できるようにしたところがポイントです。
株式会社マツモトキヨシホールディングス × 手越祐也チャンネル
大手ドラッグストアの「マツモトキヨシ」と、アーティストでもあり経営者でもあるYouTuber「手越祐也」とのタイアップです。
手越祐也とメイク動画が人気のYouTuber「まあたそ」が、値段を見ずにマツモトキヨシのPB商品を購入し、1万円に近かった方が勝ちという勝負企画になっています。
動画からマツモトキヨシのPB商品の種類が、豊富にあることが分かります。
2人の会話のテンポが良く、どちらが勝っても同じことをお願いしようとしていたオチに最後はほっこりします。
まとめ
店舗集客にYouTubeを活用できることをご紹介しました。
OMOはオンラインとオフラインの戦略の垣根を超えて、視聴者が楽しんで買い物ができるようにする施策で、多くの企業が注目しています。
YouTubeの動画によって視聴者に
「ここに行けば楽しい買い物ができそう」
「動画で紹介されていた○○が気になる」
「割引サービス利用してみようかな」
と思ってもらうことで、店舗への集客やサイトへの誘導などが可能になります。
店舗集客にYouTubeを活用してみてはいかがでしょうか。