「不適切」なキッズ動画をYouTubeが一斉削除。お風呂、お医者さんごっこ、スパイダーマンは危険? 削除基準を独自考察
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皆さんこんにちは、トールです。
先日、YouTubeによって「サイトの浄化」が行われました。
広報担当者によると、先の同サービス上の未成年に関する対応の批判を受けて
何百件ものアカウントを無効化し、15万本以上の動画を同プラットフォームから削除した、と声明で述べています。
さらに62万5000本以上の動画でコメントを無効化にしました。
一見、迅速にも見えるこのYouTubeの対応。しかし、その裏で「巻き添え被害」も生まれていることはご存知でしょうか?
「適切」な動画の削除、アカウントの停止が起きているというのです。
調べていくと、どうやらこのような事態になった原因は今回Googleが使った手法にありそうです。
数十万、数百万にも及ぶ動画、その全てを一件一件精査するわけには流石に難しいようで、
GoogleはAIを使い「問題となった動画と似た動画」を一斉摘発する手段に打って出たとのこと。
それにより無関係のキッズ動画・キッズチャンネルが数多く「被害」を受けたのです。
(クリエイター目線の詳しい経緯についてフロリダさえさなさんがTwitterで説明されています)
今日、「何が規制されて何が規制されないのか」、運営からは未だそのラインが明確にされず不明瞭なままです。
前振りが大変長くなってしまいましたが、
今回は様々な情報を元に、どのような動画が規制を受けやすいのか私達なりに「線引き」をしたいと思います。
ニュース記事から見るNG企画
先ずは今回の摘発に大きく関わったBUZZ FEED NEWSの記事を参考に規制されやすい(と思われる)企画をまとめます。
①血
↑のような動画、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし、こうした(偽物の)血を用いた企画は規制対象となるようです。
「血を使っているから」という理由で、血糊を使った仮装も規制対象かもしれません。
来年以降のハロウィンは仮装に細心の注意が必要そうです。
②「Bad Baby」
これは日本ではあまり馴染みのない単語ですね。
「Bad Baby」とは大人に反抗する子供を意味し、子供を発見した時にしばしばベルトを持っているとされています。
要は「悪い子にお仕置きする」という事のようです。
一部の「利口」なクリエイターは「Funny Baby」とタイトルを変更し摘発から免れようとしたとのこと。
③ドッキリ・恐怖体験
ただでさえ怖いジョーカーですが、
更に女の子の顔に歯磨き粉を塗りたくっています。流石にやり過ぎですね。
こうした、虐待にも捉えかねない「度が過ぎたドッキリ」は規制されてしかるべきです。
④虫
ラストは「虫」です。
特に子供たちがクモに襲われる動画が人気があるようで、9000万回再生を超えるものまで。
これに関しては今回の規制の大きなきっかけとなった「スパイダーマン」の煽りを受けている可能性もあります。
まとめ
BUZZ FEED NEWSが指摘していた「血」、「Bad Baby」、「(やり過ぎな)ドッキリ」、「虫」
それらはみな、子供たちが視聴して楽しめるモノではないように感じます。
しかしながら、この情報だけでは先述した「巻き添え被害」は説明できません。
そこで違った角度からアプローチしてみましょう。
データから見るNGワード
先ほどはやってはいけない企画を紹介しましたが、動画投稿する上で気を付けないといけない事がもう1つ。
それはキーワードです。
煽りを受けたと思われるキッズチャンネルの削除動画を分析したところ、キーワード使用率の高いワードが幾つかありました。
これから紹介するワードは削除の原因となる「NGワード」かもしれないのでチェックしておきましょう。
①風呂・水遊び
未成年者の肌露出が多いことが問題視されたのだと思われます。
②お医者さんごっこ
NG企画の「血」に関連するワードですね。
キッズチャンネルの定番ネタですが、血との関連性が高いためBANをくらう可能性は極めて高そうです。
③スパイダーマン
このワードが規制対象なのは99%間違い無いでしょう。
スパイダーマンとエルサを起用するのは避けたほうが賢明です。
④いたずら
「いたずら」の大小に関わらず一様にNGなようです。
⑤Bad
「Bad Baby」に繋がるワードということで規制対象だと考えられます。
⑥トイレ
未成年×トイレの組み合わせは流石にマズイんでしょうね…。
関連する語としておそらく「おしり」もNGワードです。
ここまでは皆さん、ある程度納得のいくワードだったのではないでしょうか?
しかし、以降のワードは意識しないと使ってしまいそうなものばかり。要注意です。
⑦アンパンマン
これには驚かされましたね。
キッズチャンネル≒「アンパンマン」みたいな印象もありますが、削除された動画は少なくないようです。
この一件とは関係なく著作権的にNGだったのかもしれません。
他にも「メル」(ちゃん)、「バービー」、「宇宙戦隊キュウレンジャー」、「仮面ライダー」なども注意が必要です。
⑧英語
これは削除理由がよく分からなかったワードの1つです。
ですが、削除された動画数がひじょーーーに多かったので気を付けてください。
⑨色
ラストです。
これも削除理由が謎なのですが英語の「Colors」も削除されていたので使わないほうがいいと思います。
人種問題を想起させる語ということなのかもしれませんね。
まとめ
「アンパンマン」や「英語」など予想外のワードもありましたね。
ここで紹介したワードをキーワードとして設定すると100%削除されるというわけではありません
が、その可能性が高いのはデータとして出ているので気をつけるにこしたことはありません。
最後に
今回は現在、キッズチャンネル界隈で大きな波紋をよんでいる規制の「線引き」についてまとめてみました。
今日、削除されるべき動画かの判断をYouTube側が正しく出来ているとは言い切れず、不適切でない動画が削除されているケースも。
「判断」の精度をあげて早急に解決することが望まれます。
しかしながら出演する子供たち、そして視聴する子供たちのことを思うと、この規制は遅かれ早かれ必要なことだったとも思います。
この一件はYouTubeを子供が使うことのリスクや危うさを見直し、再確認する、いいキッカケだったのかもしれません。