軽はずみな言動は絶対にNG!YouTuber関連の事件・事故について
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中高生が将来なりたい職業ランキングトップ10にランクインするなど、YouTuberは新しい職業として世間的に注目されるようになりましたが、もちろんいいニュースばかりではなく、同時に常識では考えられない残念な事件も世界中で多数報告されるようになりました。
今回の記事では、これまでに世界各地で発生した事件や事故をみていきながら、それぞれの事例に共通する事件の根本の原因は何なのかということについても整理していってみたいと思います。
17歳のユーチューバーが突然押し入ってきた武装集団によって銃殺された事件
こちらはまだ時間がそこまで経っていない新しい事件になりますが、2017年の12月、メキシコの17歳のユーチューバーであるフアン・ラグナスさんが、友人たちとパーティーを楽しんでいたところ、突然侵入してきた武装集団によって銃殺される事件が発生しました。
ラグナスさんは酒に酔って悪ふざけをしたりする動画が評判となり、ユーチューブやインターネット交流サイト(SNS)で多くのファンを持つネット界の有名人。最近の動画で、麻薬組織「カルテル・デ・ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン」のボス、ネメシオ・オセゲラ容疑者を下品な言葉でののしっていた。18日夜、友人らとバーでパーティーに興じていたところ、武装集団が押し入ってラグナスさんに少なくとも15発の銃弾を浴びせたという。
米ミネソタ州に住む女性ユーチューバーが誤って恋人を射殺して逮捕されてしまった事件
YouTuberが殺害された事件だけではなく、逆にYouTuberが動画の撮影中に殺人を犯してしまった例もあります。こちらの事件の場合は、まったくそんな意思はなかったにもかかわらず殺害してしまった事件で、根本にあるのは「もっと視聴者が欲しい、YouTuberとして有名になりたい」といった自己顕示欲になるわけですが、その自己顕示欲と少しの油断で自分の大切な恋人を殺してしまったとなると、なんとコメントしていいか分からない非常に悲しい事件と言えます。
YouTubeを利用する米ミネソタ州の女性が恋人を誤って射殺し、過失致死の疑いで逮捕された。検察によると、ソーシャルメディアで注目を集めようとした「見世物」のはずだったという。調べによると、モナリサ・ペレス容疑者(19)は26日、分厚い本を胸にあてた恋人のペドロ・ルイスさんを50口径の「デザート・イーグル」短銃で撃った疑い。同容疑者は郡刑務所に勾留された。二人はハードカバーの百科事典なら、銃弾は貫通しないと思っていたという。
62階建ての高層ビルで命綱なしの危険なパフォーマンスをしていた中国人男性が転落死した事件
中国の26歳の呉永寧さんという男性YouTuberが、YouTubeに投稿する動画を撮影していたところ、62階建ての高層ビルから転落死するという事件も発生しています。ちなみにこの事件のように、高層ビルで危険なパフォーマンスをした動画や写真をアップする人たちは「ルーフトッパー」と呼ばれており、この中国の事件だけではなく様々な国で問題視されています。
呉永寧さん(26)は11月8日、高さおよそ260メートルの高層ビル「華遠國際中心」の屋上から、命綱をつけずにビルの縁にぶら下がろうとして転落し死亡した。死亡した当日の動画には、ビルの屋上の縁で懸垂をしようとした呉さんが足を引っ掛けて屋上に戻ろうとしたがうまくいかず、そのまま転落する一部始終が収められている。呉さんのガールフレンドが今週、ウェイボーに動画を投稿し、呉さんの死亡が明らかになった。
サイゼリヤで大量に食べ残しをしたユーチューバーの動画が炎上した事件
こちらは上の3つのような命の危険に関わる事例ではなく、YouTuberのモラルが問われている事例になります。YouTuberがサイゼリヤにある全部のメニューを注文してそれを食べきるという番組を撮影する予定でしたが、大量に料理を残したまま帰ってしまったことから炎上し、ネットだけではなくTVなどの番組でも取り上げられる社会問題となりました。
単に再生回数を稼ぐことだけを目的にコンテンツを作成していくと、このように周りの人を不快にしてしまうYouTube動画になってしまうため、クリエイターは自分が好きなことをやる事はもちろんですが、それと一緒に「周りの人がどう感じるか」という視点も、コンテンツを作成する際に大切にする必要がありそうです。
ダイキさんとひかるさんらが問題の行動を起こしたのは、11月21日夜。都内のサイゼリヤ店内で全メニューを注文し、それを食べ切るという番組を撮影したときのことだった。結果的に多くの料理を食べ残し、大量の皿を机の上に残して店を出た。その光景を他の客が撮影。ツイッターに投稿されると「食べ物をムダにするな」などといった批判が殺到した。
「食べ物を大量に残してしまって、反省しています。3人で半分ぐらいは食べたと思いますが、最後は気持ち悪くなってしまいました。帰る時に店長さんに謝って『片付けも手伝います』と言ったのですが、店員さんから『いいですよ』と言われ、店を出ました。お店の方には本当に申し訳ないことをしたと思っています」
27歳の男性YouTuberが、ヤマト運輸の従業員をチェーンソーで恫喝して逮捕された事件
こちらは、宅配の荷物が自分の都合通りに届かなかったことへ腹を立てたYouTuberが、ヤマト運輸の営業所でチェーンソーを振り回しながら大声で従業員を脅迫した事件になりますが、上で紹介した4つの事例とは異なりまったく見ず知らずの関係ない第三者に恐怖を与えて迷惑をかけてしまった事例になります。再生回数を目的に、自分の犯罪行為をYouTube上で公開してしまうというのは、少し闇が深いなと感じます。
2016年12月3日午前5時ごろ、チェーンソーを持ってヤマト運輸の伊賀阿山センターを訪問。「おいさっさと荷物出せや」「配達詐欺しやがってオラ、ボケあほんだらー」などと大声を上げ、男性従業員(53)を脅迫した。自分の留守中に「クロネコヤマト」の配達員が自宅を訪れ、代引きの荷物を持ち帰ったことに腹を立ててやったと供述した
さいごに
こちらで紹介した事例はまだほんの一部で、他にもたくさんの事件・事故が世界中で起こっていると思われますが、どの事件にも共通しているのは「もっと自分の動画を見てくれる視聴者を増やしたい」といった自己顕示欲が原因の根本にある、ということです。当然動画の内容が過激なものになればなるほど、それだけ人の興味も集めやすくなるわけですが、過激さだけを追求していくのはキリがなく結局こういった事件にいつかは帰結してしまうことになります。
そして何よりYouTuber自身が、結局こういった過激な内容で再生回数を増やしていってもリターンよりもリスクの方が断然大きく、長期的な視点でみれば全くメリットにはならない、という事を認識する必要があります。
YouTuberとコラボしたプロモーションを企画する際も、あまり過激な内容の動画を投稿していないYouTuberを選定する方がしっかりと内容が伝わるPRがしやすいと思いますので、依頼する人を選定する際はポイントの一つとして考慮するようにしてみてください。