地方自治体のPR動画でバズった事例10選!成功のポイントは?

今回こちらの記事では、地方自治体のPR動画として話題になった事例を10個ピックアップし、それぞれの事例が成功した要因について分析をしてみました。地方自治体のPR担当者の方はもちろんですが、企業のプロモーション案としても参考になる事例がたくさんありますので、ぜひ企画を考える際のヒントにしてみてください。(ちなみに動画は総再生回数が100万回以上のものを中心にピックアップして紹介しています。)

1.宮崎県小林市 / 移住促進PRムービー “ンダモシタン小林”

再生回数200万回を突破したこちらの動画は、宮崎県小林市への移住促進を目的にしたPRムービーです。この動画はネット上だけに止まらずTVなどでも多数取り上げられて大きく話題になりました。一人のフランス人男性の視点を通して小林市の魅力を紹介していく動画になっているのですが、紹介するナレーションの言葉がフランス語ではなく実は全て小林市の方言の西諸弁だったというオチ付きの動画になっています。オチを知ることでもう一度繰り返し動画を見てみたくなる、とても上手くできたコンテンツです。

ちなみに動画のタイトルになっている「ンダモシタン」という言葉も方言で、驚いたときに使う言葉なのだそうです。

2.大分県 / 【おんせん県】「シンフロ」篇 フルバージョン SHINFURO:Synchronized Swimming in Hot Springs

こちらは大分県への観光促進を目的にしたPR動画で、「日本一の温泉で世界のみんなを沸かせる」というコンセプトのもと、温泉でシンクロナイズドスイミングをするというなんとも奇想天外な内容のコンテンツになっています。企画にインパクトがあることはもちろんですが、実は実際にシンクロナイズドスイミングをしているのは元・日本代表選手が率いるプロのシンクロチームで、とても完成度が高く思わず最後まで見いってしまう動画になっています。

3.大分県別府市 / 100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画! “1 Million Views Make it a Reality!” Beppu City Spamusement Park Project!

こちらは他の地方自治体のPR動画よりも一際大きく話題になった総再生回数450万回超えの動画で、大ヒットにつながった理由は「この動画の再生回数が100万回を達成したら遊園地と温泉をミックスした湯~園地をつくる」という企画そのものにあります。「こんなものがありますよ」という現在の状況をPRするのではなく、「こんなことがやりたいんです」という未来の希望をPRしている点が新しく、達成する過程に見ている人を自然に巻き込むようなコンテンツになっていることが、多くの拡散につながったポイントと言えます。

4. 福島県 / HAPPY (Fukushima, Japan) #happyfukushima #happyday

こちらは地方自治体の福島県が作成したものではなく、福島で暮らす個人の方が作成したPR動画になります。アメリカの人気アーティストであるPharrell WilliamsのHappyという楽曲を使用したダンス動画は、これ以外にも様々な地域のヴァージョンがあって各地で流行した動画になりますが、その中でも福島のこちらの動画は一際話題になった動画で総再生回数も100万回を超えています。

ちなみにこちらの動画が作成された背景は、他の地域とは少し異なり、「美味しんぼ問題(福島は放射能によって汚染されているという描写)」による風評被害の払拭を目的に制作されたものでした。そういった問題に対してあえてポジティブな姿勢、つまり、私たちは福島で暮らすことを自分で選んで生活しているという状況を見せることで風評被害を払拭したいという、メッセージ性の強い動画なっている事もこの動画が他とは違う重要なポイントといえます。

「ほんとに福島で撮ったのか?」と海外から疑われている「HAPPY福島版」登場人物の背景

5. 長野県小諸市 / 小諸市PR動画第1弾 小諸がアツ・イー!本篇

こちらは長野県小諸市にふるさと納税をよびかけるPR動画になります。実は動画再生回数自体は37,596回と他に紹介した動画に比べて断然少ないのですが、たった9,500円の制作費で制作されたにも関わらず、この動画のおかげでふるさと納税の寄付額が前年度に比べて約8倍も増えたそうです(平成27年度の679万円から平成28年度は5,213万円まで増加)。

あの9,500円 爆笑PR動画の小諸市が、ついに続篇を公開!「小諸がアツ・イー第2弾 ふるさと市民」篇

地方自治体のPR動画は、多いと予算を1000万円くらいかけてリッチなコンテンツを作成するところもありますが、この事例は真逆で低予算で手作り感満載のコンテンツになっています。温かみがあってクスッと笑える要素もあり、背伸びすることなく地域の特徴を表現しているところに好感を感じる動画です。

6. 鹿児島県 / PERFECT SUNSET 60min 4K

こちらは鹿児島県が海外の観光客をターゲットに作成したPR動画で、総再生回数120万回超えの人気コンテンツになります。他のPR動画と大きく違うのは、有名人の出演や派手な演出などを利用せずに、ただシンプルに目の前にある自然を映しているところです。だんだんと日が暮れていき、最後には夜の風景になって真っ暗な海と波音だけが聞こえてきます。

ちなみにこちらは「KAGOSHIMA Energetic Japan」というキャンペーンとして展開されている動画で、他にも夏祭りや桜島の様子など様々なコンテンツがありますが、どの動画も上の動画と同じように無駄な演出はされていなく、全ての動画が旅人目線で撮影されたものになっています。

7. 東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島) / Autumn Colors in Tohoku, Japan 4K (Ultra HD) – 東北の秋

こちらも海外の観光客をターゲットにした動画になりますが、総再生回数は1200万回以上を超えていて、行政や自治体が制作する地域PR動画としては日本一の再生回数になっています。上の鹿児島県の事例と同様に、こちらも音楽にあわせて東北の自然や文化を淡々と紹介していくシンプルな動画になっています。海外の観光客をターゲットにする場合は、自然をそのまま美しく撮影するという方法が一つの有効な手法になるかもしれません。

8. 滋賀県 / 石田三成CM

こちらも上の鹿児島県のように訴求するポイントを絞り込んだ動画になっているのですが、特に特徴的なのは滋賀県の有名観光スポットなどを紹介するのではなく「石田三成」という人物だけを訴求しているところです。小ネタがいっぱい仕込まれた懐かしいCMのパロディー風動画でおそらく予算もそこまでかかっていないものと思われますが、再生回数は150万回を超えており人気のため続編の動画も公開されました。

ちなみにバズを発生させただけではなく実際の観光効果にもつながったようで、ロケに使われた佐和山城への訪問者数は前年にくらべて約3倍もUPしたそうです。

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9. 宮城県登米市 / Go! Hatto 登米無双

こちらは宮城県登米市のPR動画で、大げさすぎる演出に思わず笑ってしまうオモシロ動画です。ちなみに再生回数も100万回を突破しています。

ストーリーがしっかりとあるつくり込まれたアクション映画のようですが、その中に登米市のソウルフードの「はっと」の紹介が自然と盛り込まれていたりするため、プロモーションであることを忘れて、自然と最後まで見てしまうコンテンツになっています。

10. 長崎県壱岐市 / 【大食い】めっちゃお得![長崎壱岐] ステーキ&やきにく700グラム ,生うに丼2.3キロ,タイの干物1匹分[ふるさと納税制度]5972Kcal【木下ゆうか】

こちらのPR動画は、大食いYouTuberとして人気の木下ゆうかさんと壱岐市がコラボした動画になります。動画の内容は長崎県壱岐市の特産品とふるさと納税の仕組みを紹介して特産品を実際に料理しながら美味しく食べるという、いたってシンプルな動画になりますが、総再生回数は140万回を突破し、ふるさと納税の寄付額も前年より2倍もUPした事例になっています。

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10個の事例を通して見えてくる、より重要なポイントは?

たくさんの成功事例を一気に紹介してきましたが、それぞれの事例の中でも、特に多くの自治体や企業にとって参考にすべき事例だと個人的に感じたものは、

  • 3. 大分県別府市 / 100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画!
  • 4. 福島県 / HAPPY (Fukushima, Japan)
  • 5. 長野県小諸市のふるさと納税をよびかけるPR動画
  • 10. 大食いYouTuberとして人気の木下ゆうかさんと壱岐市がコラボレーションした動画

の4つです。それぞれ順にポイントを詳しく説明していきます。

3. 大分県別府市 / 100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画!

こちらの事例が他のものと決定的に違うポイントは「プロモーション込み」のコンテンツになっている所です。コンテンツを作成する事と、それをいかに拡散してもらうかという事は並行して進める必要があるのですが、ほとんどの自治体がコンテンツを作成する部分だけに注力してプロモーションの部分がおろそかになってしまっています。いくらクオリティーの高いコンテンツを作成してYouTubeに投稿をしても、それだけでは再生回数は伸びていきません。

YouTubeに動画を公開するタイミングに合わせてインフルエンサーとコラボした企画も一緒に実施するなど、バズが発生しやすい仕組み作りも同じくらい大切になります。

4.福島県 / HAPPY (Fukushima, Japan )

こちらの事例が他のものと決定的に違うポイントは「自治体ではなく個人が作成した」という所です。動画をたくさんの人に見てもらって拡散してもらうためには「共感できるかどうか」という要素も大事なポイントの一つになり、普通の生活者としての視点がとても大切になります。この動画の場合は風評被害に対するメッセージとしてこのHAPPYという曲を利用したダンス動画が作成されたわけですが、まさにこのような内容は個人だからこそできたコンテンツと言えます。

自治体が生活者の視点をどのようにして取り入れていくかは工夫が必要になる難しい部分ですが、上手くコンテンツに落とし込めれば大きな共感を得ることができます。

5.長野県小諸市のふるさと納税をよびかけるPR動画

こちらの事例が他のものと決定的に違うポイントは「かけている予算が1万円かかっていない」という所と「総再生回数が少ないにも関わらずしっかりとした成果につながっている」という部分です。今回ピックアップした10の事例は、基本的に総再生回数が100万回以上を超えていてしっかりと作り込まれたコンテンツがどちらかといえば多いですが、この事例を見ると必ずしも予算と総再生回数が多いことが必須ではないことが分かります。

ふるさと納税の寄付額をUPさせる、小諸市の魅力は、無理にリッチな表現ではなく手作り感を大事にした表現で伝えるという、今回の小諸市のスタンスのように、他の先行事例にとらわれず、「動画を作成する目的は何なのか」そして「その目的を達成するために最適な方法はどういった表現か」という部分からゼロベースで考えて工夫していくことが、コンテンツを作成する際に大切になります。

10.大食いYouTuberとして人気の木下ゆうかさんと壱岐市がコラボレーションした動画

こちらの事例が他のものと決定的に違うポイントは「YouTuberとコラボしてプロモーションを行なっている」という部分です。実はYouTuberと自治体がコラボした事例はそこまで多くないのですが、影響力のあるYouTuberはチャンネル登録数が多いだけではなく、TwitterやInstagramなどのSNS上でも影響力が強いため、動画を作成してもらうのと一緒にSNS上でプロモーションしてもらうことも期待できます。

プラスしてYouTuberとコラボレーションする場合、基本的にその土地のことを知らない状況から動画を作成することになるため、実際のお客さんと近い目線で情報を発信できるというメリットもあります。

ちなみに「プロモーションに最適なインフルエンサーを見つけたい」「YouTuberタイアップの事例と効果が知りたい」という場合には、kamui trackerがおすすめです。

kamui trackerが持つ日本最大級の動画データベースからは、精度の高い検索がクロスプラットフォームで可能です。例えば、「視聴回数ではなく、SNSでの拡散力が強いインフルエンサーを探したい」「特定のゲームタイトルに強いインフルエンサーがいい」「ランクはまだ低いがこれから伸びそうなインフルエンサーを発掘したい」「YouTubeとTwitterの両方でフォロワーが多い人を探したい」など。ニーズに応じた最適のインフルエンサーを簡単に見つけることができます。

kamui trackerは、過去のYouTuberタイアップ動画をデータベース化しています。商品別やクリエイター別にそれぞれ動画数、再生回数、コメント数などの統計情報を見ることができ、施策を時系列で追うこともできます。「似た商材のプロモーション事例を見て、効果の高いYouTuberを探す」「自社商品にはどのような企画が合うか調べる」「自社プロモーションの効果を分析する」といった活用ができます。

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まとめ

最後にもう一度、PR動画を作成する上で重要なポイントを整理しておきます。

  • YouTubeのコンテンツをいかに魅力的にするか考えるだけではなく、どうやって拡散させるかという広がる仕組みについても並行して考える必要がある。
  • 動画をたくさんの人に見てもらって拡散してもらうためには「共感できるかどうか」という要素も大事なポイントの一つになり、普通の生活者としての視点がとても大切。
  • 「動画を作成する目的は何なのか」そして「その目的を達成するために最適な方法はどういった表現か」という部分からゼロベースで考えて工夫していくことが大切。
  • YouTuberとコラボすれば、動画を作成してもらうのと一緒にSNS上でプロモーションしてもらうことも期待できて、実際のお客さんと近い目線で情報を発信できるというメリットがある。

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この記事を書いた人

かむなび編集部

kamui tracker公式ブログのライターです。 YouTuberやYouTubeマーケティングの担当者へ向けて、お役立ち記事を発信します。

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