YouTubeで世界一人気の広告から学ぶ、2018年の動画マーケティングに活かすべき3つのメソッド
目次
皆さん、こんにちは!
今回動画を作成する方の中でも特に「商品・サービスの広告系動画を作成する人」にぜひ知っていただきたい海外の記事があったので紹介させていただきます。
元の記事のタイトルは「WHAT THE MOST POPULAR VIDEOS OF 2017 CAN TEACH US 」です。
和訳すると「2017年、最も人気の広告動画は何か、その動画から学ぶ」となります。
元の記事が海外のものなので、日本向けに内容をアレンジしてご紹介する点もありますがご了承ください。
2017年YouTube上で最も人気の企業広告動画は?
まず、見出しの通り2017年で最も人気のあった企業広告動画は何だったのか?その動画について紹介します。
YouTube公式ブログによると、最も視聴・シェアされた動画はSamsung India によるこちらの動画でした。
こちらの動画、ご覧になったことはありますか? Samsung Indiaという企業が制作した広告動画になります。
私は大学の課題探しをしている時に視聴したことがあったのですが、とても感動してしまいました。まだご覧になっていない方はぜひ一度みてください!
約4分という広告動画としてはとても長いものですがとてもストーリー性のある動画です。
なんと投稿されてから90日の間に1億100万回視聴、308000回のエンゲージメント(シェア・コメント)を記録しているんだそうです!
ただし元の記事では、この動画の場合、広告動画のエンゲージメント以上の広告予算が使用されているだろう、と述べられています。
確かに1億回以上の再生回数に対してこのエンゲージメント率は高いとはいえません。
エンゲージメントはどうしたら大きくなるものなのか、その点についてもう少し深く見ていきたいと思います。
Samsung Indiaの例から見る動画の長さとエンゲージメントの関係性
先程のSamsungの動画は再生回数が1億回を超えるのに対しエンゲージメントは約30万回と、再生回数に対するエンゲージメントの低さが目立っていました。
これはやはり動画が長いからでは?と思う方も多いかと思いますが実際はどうなのでしょうか?
元の記事によると、Samsung India が2017年の間に出した動画を見てみると、1分程度の動画であっても、記事元であるTublar独自の分析に基づいて出されたエンゲージメント率は、Samsung India が投稿している他の動画の平均と比べて1/10以下であるという結果が出たそうです。
これはつまり、動画の長さとそのエンゲージメントには相関関係が見られないということを意味しています。
2017年YouTube上で最も人気のあったスポンサード動画は?
続いて、スポンサード動画として最も人気の高かった動画がこちらになります。
Dude PerfectというアメリカのYouTuberとOreo Cookiesのタイアップ動画になります。
動画の長さは約7分と、先程の動画以上の長さです。
こちらの動画は投稿から30日以内で4050万回再生され、
エンゲージメント率は元の記事を作成したTubularが独自で算出した平均値と比べて5.4倍だったそうです。
YouTuberとのタイアップは通常の広告動画よりもエンゲージメントが高い
先程述べたように、動画の長さがエンゲージメント率に関係しないということは、
YouTuberとタイアップすることがエンゲージメント率を大幅に高くする重要な役割を担っている
と言えるのではないでしょうか?
Dude Perfect はこの動画の説明部分で、「トリックショット(動画内で行っている行動のこと)は、毎日行っていることでなければならない」と述べています。
確かにその方が視聴者側もより身近に感じ、商品やサービスにより強い興味を持つようになるのではないかと思います。
同じように、商品を紹介する存在がYouTuberのように視聴者側に身近で共感し易い存在である方が、商品やサービスに対する関心度を高める効果があると考えられます。そしてそれが動画の視聴回数・コメントやシェアといったエンゲージメント率の上昇に繋がります。
2018年、プロモーション動画を制作する際に心得るべきこと
それでは、2017年度に人気の高かった動画を知っていただいた上で、2018年はどういった点に気をつけると良いのでしょうか?
プロモーション動画を作成する際に押さえていただきたい3つのポイントをご紹介します!
1.いい動画を作ることを心がける
良い動画を作るとは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に言うと「どんな状況においても魅力ある動画作りをするように」ということです。
魅力ある動画にするための、効果的かつ独創的な「ABCD」の4つのポイントをお教えします!
- A:Attract attention from the start
Attract,つまり視聴者を動画の最初のうちから引きつけるようにせよ、ということです。
最初がつまらないとせっかくの視聴者も最後まで見ようとしなくなってしまうので気をつけましょう。
- B:Brand naturally and meaningfully
</blockquote style=”margin-top:70px;”> Brand,こちらは動画は自然な感じで、しかし意味をきっちり含ませるべし、ということですね。動画を見ていて「一体何の紹介だったのか?どんな特徴があったのかわからなかった。」と視聴者に思われないようにしましょう。
- C:Connect with your audience through emotion and storytelling
Connect,動画を作成する上で、感情やストーリー性で訴えかけアピールしたい製品と視聴者を結びつけよ、ということです。
先程のSamsungの動画がまさにいい例です。ストーリー性の強いものはついつい見入ってしまいますよね。
- D:Direct viewers with clear calls-to-action
Direct,すなわち商品などを紹介するだけで終わらず明確に視聴者への購入喚起を行うべし、ということです。
2.視聴者の声を大切に
人口統計のみを頼りにして広告動画を作成し視聴者に訴えかけようとしても、エンゲージメント率は低い可能性があるそうです。
なぜかと言うと、人口統計データだけでは視聴者の全てがわかるわけではない、からだそうです。人口統計から、性別や年齢などの特徴は分かってもそれだけで全てを測ることは困難です。
また、元の記事では、以下のように述べられています。
Understanding consumer intent is much more likely to help you understand what you really need to know – what consumers are looking for in an exact moment or where they are looking to find it.
視聴者(消費者)の目的や意図を理解すること(=視聴者の声に耳を傾けること)で、視聴者がその時何を・どこで探し求めているのかといった自分が本当に知るべきことを理解する助けになる。
これは広告系の動画だけでなく、普段投稿している動画にも言えることですね!視聴者からの意見、そして必要な分析データ、両方バランス良く取り入れることが動画づくりには大切だと思います。
3.重要視する指標を選んでおく
動画を作成し、投稿した後の成果を何を指標にして測定するかを決めておく必要があるそうです。
その指標で測定し、最後にトラッキングツールを使って自分の動画の状況を知り、次はどうしたら良いか、戦略を調整するべきなんだそうです。
動画が完成した、で終わってしまうのではなく次に活かすためにも冷静に分析し、考えることが重要ということですね。
まとめ
2017年のYouTube人気動画の結果より、YouTube上で商品の広告動画を投稿する場合にはスポンサード動画のほうがエンゲージメント率が高くなると思われます。
そして2018年、広告系の動画を投稿する際には
- 良い動画を作ることを心がける(ABCDの4つのポイントを押さえる)
- 視聴者の声を大切にする
- 重要視する指標を選んでおく
この3つのポイントを取り入れることをオススメします!
どれも簡単に取り組めるポイントだと思いますのでぜひこれからの動画制作に活かしてみてください!