動画プロモーションはYouTuberタイアップの時代へ
目次
商品や企業のプロモーションをする場合、動画を活用する例が増えています。また、YouTuberを起用したタイアップ動画も目立つようになってきました。なぜ動画プロモーションにYouTuberが必要とされるのでしょうか。各種調査をもとにその理由を解説いたします。
国内動画広告市場の現状と今後の予測
動画広告は拡大の一途をたどっています。サイバーエージェントが2017年に行った『動画広告市場規模推計・予測(2016~2023年)』によると、2017年の国内動画広告市場は前年対比163%の1,374億円。2019年に2,000億の大台を突破し、2023年には3,485億円まで拡大すると予測しています。
動画広告の拡大はスマートフォンの普及が影響しています。実際、同調査をデバイス別に見ると2017年ですでにスマートフォンが約8割を占めており、2023年には約9割に達します。時間と場所を選ばずに手軽に動画を視聴できるスマートフォンが動画広告の主な舞台といえます。
動画広告といっても多様な形式があります。その中にあって目立つのがインストリーム広告とインフィード広告です。視聴する動画の前や中盤に挿入されるインストリーム広告は、すでにスタンダードな手法として確立しています。
対してニュース記事などWebコンテンツの間に挿入されるインフィード広告は、急激に存在感を増した手法です。今後はこの二種類の動画広告が市場をけん引すると、サイバーエージェントは予測しています。
今後の動画広告にまつわる主な課題と対策
動画広告は非常に有効な手段ですが、課題もあります。例えば、動画広告の主戦場であるスマートフォンは通信容量という制限があります。特に若年層にとって不要な動画は、悪い印象につながってしまう可能性があります。
その対策になるのがYouTuberです。広告を広告と思わずに、自分がいつも楽しむ動画のひとつとして視聴してもらえます。しかしYouTuberも多様化によって、どのYouTuberを選べばいいのか、担当者を悩ませるという課題を生みます。
そこで役立つのがkamui trackerのような動画マーケティングの支援・分析サービスです。データに基づいて最適なYouTuberとのタイアップを実現し、高い効果が期待できる動画プロモーションを作ることが可能です。
注目される国内YouTuber市場は拡大傾向が続く
YouTuberは世界最大規模の動画配信サイトであるYouTubeで独自の動画配信を行い、特に若年層に対して大きな影響力を持っています。『国内YouTuber市場規模推計・予測(2015年―2022年)』(CA Young Labとデジタルインファクトの共同調査)を参考に分析してみましょう。
2017年の市場全体の規模は前年対比でおよそ2.2倍の219億円に拡大し、2022年には579億円に達すると予測しています。そのなかで約9割を占めるのがYouTube広告とタイアップ広告です。YouTuberを取り巻く広告市場は決して少ない数字ではありません。
また、YouTuberの数も増加傾向にあります。『YouTube有力チャンネル数の推移(2015年12月―2017年12月)』(同)によると、チャンネル登録者1万人以上のYouTuberは毎年150%以上増加中。
またYouTuberの配信するコンテンツも多様化が見られます。エンタメ系の動画だけではなく、英会話や料理などのハウツー関係も盛んに提供されるようになりました。
動画プロモーションにおいてYouTuberが果たす役割
動画広告市場の拡大傾向は、今後のプロモーション活動において動画という要素が重要であることを示しています。インターネット上にある動画広告は特性として、簡単に共有することができ、一定の属性に向けて拡散されやすい性格を持ちます。
また、テキストや静止画に比べて伝えられる情報量が多く、短い時間で記憶に残すことができます。実際の使用イメージなどを伝えられることも購買意欲に直結します。
そのほかにもクリックひとつで商品購入ページにつながることや、解析ツールを利用して広告のデータ分析が容易な点も動画広告の強みです。特にYouTuberとのタイアップ広告は有用です。代表的な理由をご紹介しましょう。
- YouTuberは若年層に対して高い好感度と影響力を持っています。YouTuberが取り上げた話題が若年層の間で共有されるため、優秀なインフルエンサーです。
- YouTuberの数が増え、得意とする分野が多様化している現状は、企業にとって自社に最適なYouTuberを探せる土壌が形成されていると言えるでしょう。
- YouTuberの多くがTwitterやInstagram等のSNSで情報発信をしているので、YouTube上だけでなく、SNS上でも拡散される可能性を持っています。
動画プロモーションにYouTuber起用は必須
動画を用いたプロモーションの必要性とYouTuberの有用性をまとめると以下のようになります。
- 国内動画広告市場は拡大傾向が続き、スマートフォンによる手軽な視聴が伸長する。
- YouTuber市場も増加し、YouTuberの増加や投稿コンテンツの多様化も進む。
- 最適なYouTuberとのタイアップ広告で、ネットの特性を活かした効果的なプロモーションが期待できる。
今後も企業のプロモーション担当者はYouTuberを使ったタイアップ広告が有力な候補のひとつとなるでしょう。