【インフルエンサーキャスティング】YouTuber仲介業者利用のメリット、デメリット
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マーケティングの手法の一環として、YouTuberなどのインフルエンサーの活用に焦点を当てることが一般的となってきている現在。このような状況下で次第に増えつつある、YouTuberと企業案件とのキャスティングを行う仲介業者についてご存知でしょうか。実際にどのような役割を果たし、その利用にどのようなメリット、デメリットがあるのかをご紹介していきます。
メリット1 効率的に適任インフルエンサーのマッチングを行う
企業がインフルエンサーとタイアップして自社製品や自社サービスをPRしたいと思った場合、「そもそもどのインフルエンサーに依頼すべきなのか」「このインフルエンサーに依頼してリスクはないだろうか」と、慎重な選定・精査を行わなければなりません。既に自社製品・サービスに関連しそうな動画をアップしているYouTuberを見つけだせていたり、もしくは入念な打ち合わせができるYouTuberを確保できていれば別ですが、そうでない場合は、最適なインフルエンサーを探すのに労力を必要とします。
YouTuberキャスティング業者を利用すれば、この労力が大幅に軽減されます。
キャスティング業者のなかには、例えば「食」などの特定ジャンルに強い業者があったり、世間に絶大な影響力を持つ芸能人とのコネクションを持つ業者などがあり、その業者の得意分野と企業のニーズが合致すれば、難なく最適なインフルエンサーを見つけだすことができるでしょう。
また、特定ジャンルに限らない膨大なインフルエンサーのデータを備えていてさまざまなツールやシステムでのマッチングサービスを提供し、セルフのマッチング検索を利用できる業者などもあります。
メリット2 タイアップ企画の過去事例とその効果について調査が可能
自社商品の販促活動を行うにあたって、気になるのは前例でしょう。現在までに行われている数多くのタイアップ企画。それらがどのような実績を生み出したのかを知ることができれば、活動内容検討の手助けになり、成功への近道にもなるはずです。
YouTuberキャスティング業者のなかには、自社がこれまで行なってきたキャスティング事例や、効果的にプロモーションを行なった成功事例などをサイトで紹介していたり、プランニング案(例えばインフルエンサーが実際に企業・店舗を訪れる動画など)を紹介していたりします。
kamui trackerより
例えばkamui trackerでは、過去のYouTuberタイアップ動画をデータベース化。商品別やクリエイター別の動画数などの統計情報や、時系列で施策を見ることもできます。また、現在YouTubeで流行のキーワードについても確認ができるため、心強い検討材料を入手することができるでしょう。
デメリット1 人選が限定的になってしまうケースがある
YouTuberキャスティング業者のなかには、自社で抱える(その業者がそのときにプッシュしたい)インフルエンサーを優先して紹介してくるというケースもなくはありません。そのような業者にマッチングを依頼してしまった場合には、結果的に思い通りの人材選定を望めないという場合もあります。
特に、マッチング検索などが用意されておらず、企業側の要望をヒアリングしたあとのマッチングはすべて業者まかせというシステムであったり、あるいはもともとマッチング業者の得意ジャンルや選定インフルエンサーの幅が限定されているようなケースでは注意が必要です。
デメリット2 タイアップの効果について予測をたてづらい場合がある
YouTuberなどのインフルエンサーは本来、広告宣伝のプロではありませんので、得意ジャンルではない分野では効果的なプロモーションを行えない可能性がある、ということも考えにいれておきましょう。動画プロモーションを依頼する場合、その動画内容は基本的にインフルエンサー任せというケースが多くなることもポイントです。
また、タイアップ動画の内容についてプランニングまですべてを業者に依頼するような形態では、企業としても「本当にそのインフルエンサー人選とプロモーション内容の組み合わせで、一定以上の成果が出るのか」について数値的な裏付けを取ることが難しくなります。企業側の選定負担を軽減できる代わりに、業者担当者の感覚が頼りになってしまうという懸念が生じてしまうのです。
デメリットを解消するにはどうしたら良いか
企業が求めるジャストな人材とマッチングされない、タイアップ効果について予測をたてづらいといったデメリットを解消するためには、しっかりとした過去データを元に事前検証を行えて、かつ企業側の負担はしっかりと軽減できるようなサービスを選ぶことが重要です。
企業のニーズに合ったインフルエンサーを見つけやすいシステムが重要
たとえばYouTube分析ツールである「kamui tracker」の場合は、
「視聴回数ではなく、SNSでの拡散力が強いインフルエンサーを探したい」「特定のゲームタイトルに強いインフルエンサーがいい」「ランクはまだ低いがこれから伸びそうなインフルエンサーを発掘したい」「YouTubeとTwitterの両方でフォロワーが多い人を探したい」など。ニーズに応じた最適のインフルエンサーを簡単に見つけることができます。
といった特徴を持ち、事前準備の負担は大きく軽減しつつも、最適なプロモーション効果を得るための人材選定・精査をしっかりと行うことができます。
チャンネルのパフォーマンス管理と他社情報の重要性
企業がインフルエンサーとタイアップして動画プロモーションを行う場合、同ジャンルのライバル社の状況についても気にかけておく必要があるでしょう。例えば自社チャンネルの状況を把握するためのツールであれば、YouTubeでも利用が可能です。しかし他社の情報については、専門業者の協力が不可欠です。
キャスティング業者や分析業者はそれぞれ独自の調査方法を持っていますが、kamui trackerの場合では、このような特徴が挙げられます。
他社がどんな風にソーシャルメディアを運用しているかを知ることができます。法人アカウントなら、他社ソーシャルメディアのパフォーマンス、人気のコンテンツ、最近のアクティビティー、オーディエンスデータも全て無制限に閲覧できます。
こういった情報を有効活用することにより、同業他社がどのようなプロモーションでどのような効果を得ているのかも分析しやすくなり、自社がインフルエンサーとタイアップするにあたっての方向性、人選のポイントなども打ち出しやすくなるでしょう。
最適な方法で効率的なインフルエンサーキャスティングを
インフルエンサーマーケティングにおいて重要なこと。それは、自社の負担はしっかり軽減しつつも、ニーズに合った人選を確実に行い、効果について予測をたてやすい方法を選ぶことです。データやツールが整備されていて、効率的にキャスティングを行える業者を選びましょう。
適切なマッチングでタイアップ動画を展開することができれば、インフルエンサーが得意とする「視聴者との近い距離感」を武器に、合理的なプロモーションを行うことができるでしょう。