動画編集での効果音やBGMの効果的な入れ方
目次
動画制作で工夫したい点が「音」です。メインは自分自身の声ですが、その場の雰囲気を盛り上げたり、思わずクスリと笑えるような効果音やBGMを入れるだけで動画はグレードアップ!今回は、動画編集時にぜひ取り入れたい効果音やBGMのポイントについて解説しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
効果音の入れ方
効果音の入れ方に関する主なポイントを3点紹介します。
1.テロップと一緒に音を出す
テロップを出す時は、一緒に音を出すとその場面を注目してもらう効果が高まります。この動画では「100%」に注目してもらうために、100%を表示すると同時にファンファーレを効果音として挿入(動画 0.22秒)。効果音がないとさらっと見逃してしまいそうですが、ファンファーレが聞こえると「この部分が重要なんだな」ということが伝わってきます。
2.動きと一緒に音を出す
こちらは、ぬいぐるみが転んで笑いを取る部分で、「チーン」という効果音を入れてオチをつけています(動画 1:36秒)。「チーン」という音は、オチをつける時にはかなり定番で分かりやすいだけに、多くの人が反応しやすいというメリットがある効果音です。ある程度認知されている効果音をタイミングよく使うことでも、視聴者の笑いを誘ったり、関心を引いたりできます。
首が折れたときの「グキッ」という音は、腰を痛めたときなどにもよく使われる効果音です(動画 1:56秒)。ぬいぐるみにこの音をつけるとコミカルな感じになります。
立ち上がる時の「ポニョ」という音(動画 2:14秒)。柔らかいぬいぐるみを想起させつつかわいらしさも感じられる効果音です。
「ポニョポニョ」と柔らかくてかわいらしい音を出しながら走っているのに、途中から「バシッバシッ」というちょっと激しめの効果音に変わり、「ああ、無理してるな」ということを音だけで見事に伝えています。この後、全力疾走でも「バシッバシッ」の効果音を使用。激しさが伝わります。
折れている首を「ボヨーン」と持ち上げています。「ボヨーン」という音も、コミカルな場面では効果的に使われることの多い効果音です。
他にも、走る場面に合わせて「ワアアアア」という歓声が入れたり、腕を振るタイミングに合わせて「ファサーッ」という大げさな音を入れるなど非常に効果音をうまく使っています。
3.場面転換と一緒に音を出す
場面転換と一緒に音を出す例として、「ぼくらは新世界で旅をする(略してぼくたび)」の動画を紹介します。
この例では、場面転換専用の画像を挟み、効果音も合わせて出すことではっきりと場面転換を示しています。ぼくたびの動画は、場面転換に統一してこの手法を用いていることが特徴のひとつです。表現が統一されているため、初めて見る視聴者にもとても分かりやすく、場面転換だということが伝わります。
BGMの入れ方
BGMの入れ方にもポイントが3つありますので解説します。
1.場面によってBGMの雰囲気を合わせる
この動画の中でも、BGMがクルクルと変わっていき、うまくその場の情景を伝えている部分です。ぬいぐるみを着たまま走る練習をしているシーンで、コミカルな動きの時はゲーム風ミュージック、調子よく走っている時は運動会でよく流れる音楽、などと上手にBGMを使い分けています。
BGMがない状態や、同じBGMを流したままでいると、動きの変化が伝わりにくいものです。BGMがない状態では、練習している場面だなと流す視聴者も、メリハリのあるBGMによってコミカルさが感じられます。
2.おもしろポイントのところで急にBGMを止める(注目してもらいやすくなる)
このシーンでは、ぬいぐるみで走って転んだところでBGMも止まっています。効果音の力もありますが、BGMがなくなることにより自然と映像に視線が向く仕掛けです。この手法は、テレビのバラエティ番組でもよく行われています。
3.冒頭とエンディングは毎回同じBGMにする
冒頭とエンディングに毎回同じBGMを用いると、印象に残りやすく動画のブランディングにつながります。これも例を挙げて説明しましょう。
ぼくたびは、オープニングテーマをシリーズごとに準備して統一性を持たせています。また、エンディングは次回予告を流し、この時も同じBGMです。ここまで来ると立派なテレビ番組みたいに見えますね。
「すしらーめんりく」も、エンディングには毎回同じテロップとBGMを使用しています。毎回同じエンディングのBGMを聴いていると、視聴者は流れている音楽を聴いただけでも動画のことを思い出してもらえる、という効果が期待できます。
BGMに用いる音楽は、著作権に注意しなければなりません。無料効果音サイトを知りたい方はこちらの記事もチェックしてくださいね。
YouTuberが実際に使う無料効果音サイト3選〜動画制作にオススメのサイトを厳選
動画編集での効果音とBGMはタイミングが重要
動画編集時に役立つ効果音とBGMの入れ方について説明しました。もう一度ポイントをおさらいしておきましょう。
<効果音の入れ方>
- テロップと一緒に音を出す
- 動きと一緒に音を出す
- 場面転換と一緒に音を出す
<BGMの入れ方>
- 場面によってBGMの雰囲気を合わせる
- おもしろポイントのところで急にBGMを止める
- 冒頭とエンディングは毎回同じBGMにする
効果音やBGMで視聴者の感性・感情に訴えかけることで、動画を通して伝えたいことも伝わりやすくなります。音を上手に使っている動画を実際にたくさん視聴して、自分の動画にもうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。