今日からできる「歌ってみた動画」の作り方
目次
YouTubeやニコニコ動画に「歌ってみた動画」を配信してみたい、と思っても作り方や配信方法がわからない…と諦めていませんか?ここでは、歌ってみた動画制作に必要な機材と音声と動画制作、そして配信までの手順を紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
歌ってみた動画を作るために必要な4つの機材
まず歌ってみた動画を撮影、編集するためには機材が必要です。スマホカメラの動画撮影でも歌ってみた動画は作成と配信はできますが、マイクや音声編集ソフトを使用すれば、より本格的な歌ってみた動画作成が可能です。
パソコン
作成した音源や動画の編集作業から、でき上がった歌ってみた動画のアップロードまで、全ての作業はパソコンで行います。インターネットに接続しているパソコンは必須です。
さらに、使用するマイク入力の有無も確認しておきます。USB接続タイプのマイクもありますが、入力やジャックの有無が後の機材選びに影響しますので、有無だけ確認しておきましょう。
マイク
パソコンに接続して使用するマイクは「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」があります。
・ダイナミックマイク
カラオケでも使用されるマイクで、比較的リーズナブルに購入でき湿気や衝撃にも強い丈夫なマイクです。ただしコンデンサーマイクよりも音を拾いにくく音質は落ちます。電力がなくても使用できるため、パソコンに接続しなくても使えます。
・コンデンサーマイク
ダイナミックマイクよりも高価ですが、音を拾う力が強く高音質での録音もできます。ただし、湿気や衝撃に弱いため慎重な取り扱いが必要です。さらに、歌うために開発された本格使用のコンデンサーマイクは、パソコンに直接接続ができないため、別途「オーディオインターフェイス」が必要になります。最初はパソコン接続できるコンデンサーマイクを選ぶのもおすすめです。よりレベルアップしたいと考えたときに本格的なコンデンサーマイク+オーディオインターフェイスの導入でも良いでしょう。
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクそれぞれにメリット・デメリットがありますので、予算や音質、使い勝手などでマイクを選びましょう。
音声編集ソフト
この後説明する、本格的な歌ってみた動画を作る上では音声編集ソフトが必須です。
初めての音声編集ソフトとしては、無料で公開されているフリーソフトの使用がおすすめです。選び方としては、録音、再生、カラオケ音源との合成、出力の歌ってみた動画を作るうえで最低限の機能が備わっていること。たとえば、「Studio One Prime」は期間なしで使えるフリーソフトでオーディオエフェクトも使用可能です。
PreSonus Studio One | Prime – 本物のフリーDAWソフトウェア
ヘッドフォンかイヤフォン
自分の歌声を録音するときは、パソコンにヘッドフォンを接続して曲を聴きながら歌って録音します。スピーカーで音を流しながらの録音も可能ですが、マイクにスピーカーの音が入ってしまうためおすすめできません。
準備ができたらまずは音声を作る
歌ってみた動画の制作方法は、「歌っている音声の制作」と「歌っている動画の制作」の2つの手順によって進みます。まずは音声制作の方法を解説します。
カラオケ音源を用意する
歌ってみた動画では、自分が歌いたい歌のカラオケ音源を入手しなければいけません。カラオケ音源の入手方法は歌いたい歌によって分かれます。
ボーカロイド曲は作者のブログやSNS、またはクリプトンが運営する「ピアプロ」に登録してダウンロードする方法があります。ただし、「ボーカロイド曲を使っての歌ってみた動画作成は禁止」としている作者もいますので、確認の上でダウンロードしましょう。
ボーカロイド以外の曲を使用する場合、YouTubeまたはニコニコ動画が包括契約を結んでいる「JASRAC」「JRC」「イーライセンス」の3つの団体が管理する曲なら歌ってみた動画として使用できます。ただし、YouTubeではCD音源からの使用は禁止で、曲を楽器で演奏するか、自分で打ち込みをしてカラオケ音源として作り出して使用するかになります。
ニコニコ動画では、楽曲検索でヒットする曲にかぎり、CD音源からのカラオケ音源使用が可能です。ただし、ボーカル入りの曲のボーカルを抜いて編集したものを使うのはNG。「instrumental」や「off vocal」など、カラオケ音源であることが明確になっている曲のみ使用できます。
音源を録音して合成する
まず音声編集ソフトにカラオケ音源をファイルとして落としておきます。マイクとヘッドフォンなどの機材を接続して、音声編集ソフトが認識していることを確認すれば、録音をスタート。録音が終わったら停止ボタンを押すと、カラオケ音源ファイルと、ボーカル入り音源ファイルが完成します。
次にこの2つのファイルを合成します。カラオケ音源と自分の声の音量バランスを整えます。バランスが整ったら、合成したい曲の範囲を選択し、「ミックスダウン」を選択します。これで歌ってみた動画で使う自分のボーカル入り音源が完成しました。
動画制作をしてアップロードする
音源が完成したら、音源に合わせて動画を制作します。動画の制作方法は、大きく分けて2つあります。
・自分が歌っている姿を撮影するなど、オリジナルの動画を作って音源に合わせる方法
・利用が承諾されている場合のみ、曲のオリジナル動画を持ってきて合成する方法
音源と動画を合成するのにも、フリーソフトを使用すると簡単です。有名なのが「つんでれんこ」。質問に答えていくだけで、簡単に音源と動画が合成でき、歌ってみた動画が完成します。さっそくYouTubeやニコニコ動画にアップロードしてみましょう。
歌ってみた動画で新しい世界を広げてみよう
「歌ってみた動画」に必要な機材や、作り方の手順をご紹介しました。自己表現方法としても人気の歌ってみた動画は、自分の可能性の発見や新しい出会いにつながるかもしれませんよ。