【セミナー報告】3社共催セミナー「VTuberプロモーションの最新動向と活用術」(いちから社、Smarprise社、エビリー共催)

イベントの概要

11月13日(火)に株式会社エビリーはいちから社、Smarprise社と共同で「VTuberプロモーションの最新動向と活用術」というセミナーを開催しました。

これまでVTuberのセミナーといえば、彼らのモデルの作成やその人気についての話が多く、ビジネスパートナーとして論じる機会はなく、謎が多い存在でした。

本セミナーは、クリエイターを抱える事務所目線と、YouTubeのデータを扱う弊社の目線から、VTuberのインフルエンサーとしての真価あについて論じていきます。

登壇者

以下の6名の登壇者によるトークセッションがメインとなりました。

▶いちから株式会社 最高執行責任者/COO 岩永氏
▶いちから株式会社 プロジェクトリーダー 石黒氏
▶株式会社Smarprise コンテンツインフルエンス局 局長 小沼氏
▶株式会社Smarprise 営業局 マネージャー 山本氏
▶株式会社エビリー カスタマーサクセス担当 原田
▶株式会社エビリー マーケティング担当 春日

 

オープニングトーク:市場動向

まず、1,000人以上のVTuberのチャンネルがいくつあるか確認したところ、720チャンネルあることがわかりました。そのうち、登録者数1,000人以上1万人未満のチャンネルは全体の67%、10万人を超えるチャンネルは全体の3.9%(30チャンネル)となっております。

次は視聴者の特徴についてです。
ひとつの特徴としては、VTuberはオーバーラップ率(視聴者が相互にかぶっている割合)が高いということが挙げられます。

このことから、VTuberの視聴者は特定のVTuberだけが好きというよりは、VTuber自体が好きで、多くのVTuberの動画を見ているということが予想されます。

また高評価率も非常に高い値となっています。
視聴者層は、20〜30代の男性が大部分を占めています。

VTuber全体の市場の動向については、kamui trackerのデータから上記のようなグラフを作成し解説しました。

こちらは、2017年2月から2018年11月途中までの、VTuberを用いたタイアップ動画の投稿数を表したグラフです。
青のグラフは通常の動画、赤のグラフはLIVE動画です。

このグラフからもわかるように、VTuberを起用したタイアップ動画は年々増加傾向にあります。
またLIVE動画とVTuberの相性は良いらしく、2018年に入ってからはLIVE動画でのタイアップも伸びています。


気になるVTuberが行ってきたタイアップ動画のジャンルについては、「ゲーム」が94%を占めています。
しかし、ゲーム以外のタイアップの事例は、ここ2−3ヶ月という比較的最近行なわれたものです。今後は様々なジャンルのタイアップ動画が増えていくと予想されます。

 

VTuberを見る人はどんな人なのか?

VTuberとYouTuberの違いは?

まず注目すべき点としてはエンゲージメント率の高さです。
エンゲージメント率とは視聴回数に対していいねやコメントなど、ユーザの反応がどのくらいの確率で返ってくるかを指しています。

エンタメやゲームジャンルで活躍するYouTuberと比べると圧倒的にこの数値が高いことがわかります。
いちから社の石黒氏曰く、エンゲージメントの高さを踏まえた金額提示のため、1視聴回数に対するコストは通常のYouTuberより高くなるそうです。

ただその代わり、YouTuberと比べVTuberは継続率(課金率)が高く見込めるとのことです。
そのため、単に認知させるだけでなく、実際に商品の購入やアプリのインストールなどを狙う企業にはVTuberの方が相性が良さそうです。

また先ほど視聴者層の話につながりますが、VTuberの視聴者層は、課金という行為に慣れているとのことです。
実際にSmarprise社のVTuber富士葵は、クラウドファンディングで2,280万円の資金調達に成功しています。

同じYouTubeで活動しているクリエイターといえども、YouTuberとVTuberは特性が違うことがわかります。

広くリーチしたい場合は再生回数が稼げるYouTuber、継続率(課金率)を重視するならエンゲージメントが高いVTuberというように、その使い分けが大事になってくるようです。

VTuberのキャスティングは「継続率」への効果が高い

VTuberプロモーションの魅力は、ダウンロード後の継続率や課金率の高さにあります。
これらを高めるために各社ともに様々な施策を取っているようです。

セミナーで出された例を挙げると、いちから社はグループ系YouTuberであることを活かし、リレー方式でゲームのプロモーション動画を繋ぐ方法を取ったそうです。

これにより動画を視聴者に飽きさせず、ゲームの良さを最後まで伝えることに成功し、結果として高い継続率(課金率)を出すことに成功したそうです。

この方法はオーバラップ率が高いVTuberだからこそできる方法だと思われます。

またSmarprise社はプロモーション動画を公開する前に、VTuberのTwitterアカウントでファンの方に「レベル上げ」をお願いするツイートをしました。

これによりファンの方々は動画配信前までにゲームをやり込み、その後、VTuberと一緒にプレーをするという一連の流れができ、結果、高いROASを残しました。

こういった施策は「オーバラップ率」の高さや、「熱狂的ファン」が多いVTuberだからこそできる施策になってきます。

VTuberタイアップ成功のカギは「体験」の仕組み作り

VTuberのタイアップの際に両社ともに意識している点として、「体験」を挙げていました。
富士葵が担当したロッテの「雪見だいふく1個ちょーだいあげる派あげない派総選挙」では、アンケート形式のTwitter投稿をしたことで、2,500リツイート、5,000いいねを獲得するなど大反響を呼びました。

このように参加者が体験できる仕組みを作ることが、VTuberを起用したプロモーションでカギとなってくるようです。

また彼らは、YouTuberが身体的に無理なことも実現できるので、より企画に幅を持たすことができます。
花王とのコラボの際には、月ノ美兎とコラボした洗濯機が、実際のコインランドリーに設置されるというプロモーションなどを行なっています。

その際にもTwitterで参加者を募り、当選者をコインランドリーに招き、実際に月ノ美兎とトークするという体験の場を提供したそうです。

他にも今までの動画に出てきたグッズを発売するなど、各社体験をベースにした企画を行なっています。ファンとの距離が大事になってくるVTuber業界にとってはこの「体験」が命になってくるのですね。

VTuberの未来は、いかに視聴者層を広げるかにかかっている

VTuberの今後の課題として、視聴回数が比較的少ないことがあります。
その理由として、VTuber視聴者層の母数がまだまだ少ないことが挙げられます。
今後は、まだVTuberの魅力を知らない人たちをいかに巻き込めるかが視聴回数アップのポイントになってきます。

現段階ではVTuberのタイアップはゲームが中心ですが、両社とも積極的にゲーム以外の分野のタイアップに挑戦をしていきたいと語っていました。

また、参加者からの質問にあった、VTuberが活躍するプラットフォームの遷移については、二人の見解だと依然としてYouTubeが主戦場とのことでした。

ただ、今後はプラットフォームごとに活躍するVTuberが生まれ、そこで人気を得たVTuberがYouTubeでも活躍するという流れが主流になっていきそうです。

参加者の声

いかがだったでしょうか。
当日ご参加いただいた方からは、

「VTuberを運営している会社の意見が聞けてよかった」
「VTuber起用のメリットがわかり大変参考になりました」
「事例がわかりやすかった」

などと嬉しいお声をいただきました!

今回のセミナーで感じたのは「YouTuberタイアップとVTuberタイアップは全く別ものであり、その使い分けが大事」ということです。今後はますますVTuberの動向が気になりますね。

株式会社エビリーは、今後も動画マーケティングをデータでサポートする専門企業として、随時セミナー等も開催してまいります。次回のセミナー予定も準備ができ次第、随時情報をリリースいたしますので、ご興味ある方は奮ってご参加いただければと思います。

なお、弊社が提供する分析ツール「kamui tracker」についてご興味をお持ちの方は、是非下記から詳細をご覧ください。

▶ kamui trackerの詳細を確認する

公式アカウントをフォローして最新情報をGET

この記事を書いた人

貴方のYouTubeチャンネルを成長させよう

YouTube上のプロモーションをデータで支援

法人向けサービスお問合せ

このカテゴリの最新WHAT'S NEW

この記事へのコメントCOMMENT