YouTube世界一がPewDiePieからT-Seriesに変わる?日本のチャンネルとも比較
目次
現在YouTubeチャンネル登録者数の世界一はYouTuberの「PewDiePie」ですが、それが2位の「T-Series」に迫られ追い越される可能性がでてきました。そこでこの2つのチャンネルの登録者数と動画総再生回数を比較。さらに日本のトップYouTuberチャンネルはどの位置づけにあるかも比べてみました。
(※記事内に記載されているチャンネル登録者数・動画再生回数はすべて2019年1月4日時点のものです)
来日経験もある世界一YouTuber「PewDiePie」
世界で一番YouTubeのチャンネル登録者数が多い「PewDiePie」。チャンネル登録者数は7,970万人超え。投稿した動画でもっとも再生数が多いものは8,977万以上で、直近で投稿された動画も21時間で500万再生を超えている人気チャンネルです。
Jake Paul & Ricegum SCAM Mystery unbox ? / Ninja New Years Cringe / epic moreより
PewDiePie(以下、ピューディパイ)はスウェーデン人のYouTuberで、チャンネル開設当初はホラーやアクション系のゲーム実況動画を投稿していました。最近ではおもしろいコンテンツを紹介するなど、マルチに活動をしています。
日本語が少し話せて日本にもたびたび訪れています。
サンリオに招待されてサンリオピューロランドに来たときの様子です。
また、最近バーチャルYouTuber「キズナアイ」を取り上げたことで改めてピューディパイのことを知った人も多いのではないでしょうか。
TRY NOT TO HAHA CHALLENGE – Season 2! – YLYL #0035より
キズナアイを取り上げた動画はこちら。キズナアイと一緒に歌ったり、楽しそうにコラボしたりしている様子がうかがえます。
さらに、キズナアイが「ピューディパイさんに取り上げてもらったので、お礼に英語で手紙を呼んだ動画」をまた動画に取り上げています。そんな世界的人気YouTuber「ピューディパイ」の登録者数に迫るYouTubeチャンネルがあります。それが「T-Series」です。
Guru Randhawa: Lahore (Official Video) Bhushan Kumar | Vee DirectorGifty | T-Seriesより
「T-Series」はインドの音楽配信会社のYouTubeチャンネル。YouTuberではありませんが、単純にYouTubeを利用しているチャンネル同士ということでここで取り扱っています。このT-Seriesの登録者数は7,877万。ピューディパイの7,970万まであと約100万人ほど。近々、世界で一番登録者数の多いチャンネルが入れ替わるかもしれません。
ちなみに動画の総再生回数だけでいえば、T-Seriesは約577億でピューディパイは約198億。これはT-Seriesが映画で使われた音楽などを配信しているため。そしてインドの人口の多さによるものと推測されます。
日本のYouTuberと数字を比較してみる
さて、ここまで登録者数世界1位・2位のチャンネルを紹介しました。そこで今回は日本のYouTuberたちと比較して、世界と日本でどれくらいの差があるのか調べてみます。
日本のトップYouTuberである「HikakinTV」と「はじめしゃちょー」と比べてみましょう。HikakinTVのチャンネル登録者数は約688万人・動画の総再生回数は約54億回。そしてはじめしゃちょーのチャンネル登録者数は約734万人・動画の総再生回数は約57億回。
登録者数はピューディパイと比べるとどちらも10分の1と圧倒的な差があります。日本人の人口や日本語を扱う人たちの人口を考えると、ピューディパイやT-Seriesのようなチャンネル登録者数を日本語だけで達成するのは難しいです。翻訳字幕をつけたりYouTuber自身が英語にも対応したりする必要がでてきます。文化的にも海外のノリに合わせるなど、一工夫が必要でしょう。
しかし総再生回数はピューディパイの3分の1ほど。登録者数に比べて再生回数は10分の1ではありません。動画単位で再生回数を比べてみても、ヒカキンの最も再生回数の多い動画は7,787万。はじめしゃちょーは6,837万。そしてピューディパイは8,977万。チャンネル登録者数では到底敵いませんが、この再生回数はYouTuberとして、世界と比べても決して引けを取らない数字と言えるでしょう。
多様なYouTuberの登場で情勢が変わる可能性も
世界のYouTubeチャンネルと比べた結果、日本という限られた言語圏の中だけでYouTuberの動画を見る人がとても多いということがわかりました。今後YouTubeチャンネル登録者数の情勢がどのように変化するか、日本のチャンネルはその中でどのような立ち位置になっていくのかが気になります。
最近では言語を扱わないノンバーバルジャンルがYouTubeでも浸透してきました。言語の壁がない動画を扱うことで、国籍にとらわれず多くの登録者数を獲得するチャンネルが現れる可能性もあります。また、国籍どころか次元を超えたバーチャルYouTuberの訴求力も侮れません。今後もYouTubeがどうなっていくのか、YouTuberはその中でどのように活動を続けられるのか、その動向を見守っていきましょう。