初心者のためのYouTube動画制作入門
目次
YouTubeを使えば、今すぐでも自分で制作した動画を全世界へ配信できます。自己表現、収入のためなど目的は人それぞれですが、「動画を配信したい」と考える人も珍しくなくなりました。ここでは、初めてYouTubeで動画制作と編集、配信をしたい人のための手順やポイントを紹介します。
YouTube撮影に必要なカメラとスタンドの選び方
YouTubeの動画を撮影するために、必要なカメラとスタンドの種類と選び方を見てみましょう。
YouTube撮影に適したカメラを選ぶポイント
YouTube動画撮影に使用するカメラは、大きく分けて3つあります。
ビデオカメラ
動画撮影に特化した機材といえばビデオカメラです。難しい操作は必要なく、ボタンひとつで動画撮影ができるため、初心者でも簡単に扱えます。また、スタンドにつけたり、片手に持って移動しながら撮影したりと幅広いシーンで使えるのもメリットです。
近年ではビデオカメラでも4K動画が撮れるものなど、機能面が充実している製品も増えました。コストと機能面のバランスを考えながら、製品を選ぶのがおすすめです。
一眼レフカメラ
上級者向けの撮影方法が一眼レフカメラです。一般的には写真撮影に使われる機材ですが、近年では美しい動画を撮れる機種も多く発売されています。また、レンズを交換することで動画撮影の幅も広げられます。
一方で操作が複雑なため、ある程度の知識が必要です。さらにコストが高い傾向にありますので、ある程度の再生数が得られるようになってからの導入でも良いでしょう。なお、多くの一眼レフカメラで撮影できる動画は最長30分ほどになっています。よって短い動画は一眼レフで、ゲーム実況やストーリーものなど30分以上の動画はビデオカメラで行うのがおすすめです。
スマートフォン
一番手軽にYouTube動画撮影ができる方法です。スマートフォンを持っていればコストを一切かけずに動画撮影ができますので、とりあえず動画を一本撮影してみてすぐにYouTubeにアップしたい、という場合にはおすすめです。まずはスマートフォンで撮影を始めてみてから、ビデオカメラ、一眼レフカメラとステップアップしていくのも有効です。
カメラスタンドの必要性と選び方
YouTube動画撮影においては、カメラスタンドがあったほうが良いでしょう。スタンドがあれば両手が空き、一人でも不自由なく、さまざまなスタイルの動画撮影が可能となります。撮影係の人員が別にいる、などの環境でなければ、カメラスタンドも導入しましょう。
カメラスタンドを選ぶ2つのポイントは、何のカメラを使うかと高さです。撮影に使うカメラの重量に耐えられるスタンドを選びましょう。また、撮影するときに適切な高さに調整できる、取り扱いやすい製品を選べば動画撮影時も快適です。
YouTubeの動画撮影におすすめのカメラや周辺機材 | YouTube総合情報メディア かむなび
YouTubeに動画を投稿したい…でも、動画ってそもそもどうやって撮影するの?カメラ以外に照明やスタンドっているの?と、お悩みの人はいませんか?今回は動画撮影をこれから始めたい人、すでに始めたけどどうしたらいいか迷っている人に、撮影方法やおすすめ機材を紹介します。 …
3ステップで分かる撮影した動画の編集方法
動画を撮影した後は、視聴しやすい動画として編集を行います。具体的な動画編集方法を3つのステップに分けて解説します。
YouTube編集ソフトの選び方
YouTube編集ソフトは、ソフトによって機能性や必要スペック、使えるOSが異なります。初心者向け、上級者向けでソフトの選び方が異なるので気を付けましょう。
初心者向けでおすすめの編集ソフトが「Adobe Premiere Elements 2019」と「Power Director Ultra 17」の2つです。
Adobe Premiere Elements 2019
多くの有名YouTuberも使っている「Adobe Premiere Pro CC」の初心者向けパッケージです。基本的な機能はそろっており、操作性もシンプルで使いやすくなっています。いずれAdobe Premiere Pro CCへステップアップしたい時にも、操作が同じなため移行しやすいメリットがあります。
Power Director Ultra 17
テロップの種類が豊富など、使いやすさと機能面のバランスの良い編集ソフトです。初心者はもちろん、少し複雑な効果を入れたい動画制作中級者まで使えます。ただし、対応しているOSはWindowsのみなので、気を付けましょう。
より複雑な効果やこだわりの動画作りをしたくなったら、上級者向け編集ソフトへのステップアップを考えましょう。上級者向けで著名なのが「AviUtl」「Adobe Premiere Pro CC」の2つです。
AviUtl
AviUtlは無料の編集ソフトです。プラグインを追加すれば、有料ソフトに劣らないほどの機能を充実できます。一番のメリットが無料で使えること。ただし、自分でカスタマイズしながら使う編集ソフトのため、高度な知識と手間が必要になります。YouTubeの動画制作はもちろん、高度なパソコンの知識も必要なため上級者向けです。
Adobe Premiere Pro CC
Adobe Premiere Elements 2019の上位ソフトで、使用している有名YouTuberも多いです。幅広い機能が搭載されているため、使いこなせる上級者なら納得の動画編集に役立つソフトです。なお、パッケージ版ではなく月々2,354円の契約制のソフトのため、長期的に使うとおのずとコストがかかるデメリットがあります。
なお、スマートフォンで撮影した動画も、編集アプリを使えば編集できます。
魅力的な動画に必要なテロップの作り方
動画をより魅力的にするのがテロップです。テロップは動画編集ソフトのほか、Photoshopなどの画像編集ソフトでも作れます。
冒頭ではタイトルテロップを「出す」、動画内ではないように合わせてテロップを「流す」など、欲しい効果は異なります。またテロップのフォントや色によって、出せる雰囲気も全く異なりますので、動画の内容に応じたテロップを作ってみましょう。
また、入れるテロップの量も動画の内容によって変わってきます。例えば、ドッキリや「○○してみた」系の気軽に視聴できる内容の場合、テロップを入れすぎると動画が見づらく、うるさい印象になってしまいます。
一方でハウツー動画や説明動画などは、専門的な用語や手順などが多く登場します。口頭だけでは伝えにくいことも、テロップを多用すれば視聴者も理解しやすくなるでしょう。適度なテロップの入れ方を把握するために、同ジャンルや有名YouTuberの動画を参照するのもおすすめです。
効果音とBGMを入れてみよう
Adobe Premiere Pro 文字と効果音と音楽を合わせて かっこいい動画を作ってみよう 【プレミアプロ】
効果音やBGMを効果的に入れると、より魅力的な動画になります。編集ソフトを使って効果音やBGMを入れてみましょう。なお、効果音やBGMで使用できる素材を無料配布しているサイトもあるので、活用すると動画制作の幅も広がります。
YouTube動画編集におすすめのソフトを用途別に紹介 | YouTube総合情報メディア かむなび
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動画再生数アップにつながる企画を考えよう
動画を多くの人に視聴してもらうには、魅力的な企画を考えるのが重要です。視聴者の興味や面白さを生み出す企画を考えるポイントを見てみましょう。
企画の考え方
初めての動画投稿では、いきなり「個性的な企画を考えよう」としてもアイディアがまとまりません。最初はYouTubeで実際に公開されているコンテンツの中から自分でやりたい企画を選ぶのもおすすめです。まずは大まかなジャンルを決め、その中から企画を選んでみましょう。
少しずつ動画制作や投稿の場数を踏んでみれば、おのずと自分で「やってみたい」というアイディアが生まれるようになります。さらに、チャンネル登録者数が増え自分の固定ファンがつくようになったら、視聴者に「リクエスト募集」の形でアイディアを求めるのも有効な方法です。
初心者でも上級者でも、やってはいけないのが視聴者に不快感を与える動画です。再生回数欲しさに過激な動画を制作しても、いずれは視聴者が離れたり、炎上の原因になったりします。また、YouTubeの規約に反する動画はアカウント停止となります。
YouTubeでよく見る企画例
さまざまなYouTuberが取り入れている普遍的な企画の事例を紹介します。あらかじめ企画テーマを決めたあと、取り上げる要素を決めるとオリジナリティが出せます。例えば、「実況系」でもゲームなどのプレイ動画、YouTuber自身の食事や日常生活の実況などに細分化されます。
- 実技系(実験動画、ドッキリなど)
- 美容系(メイク、ヘアメイクのハウツーや製品紹介、美容サロンの体験など)
- 運動系(フィットネス、ダイエット、運動など)
- 実況系(ゲーム、作品、リアルタイムなど)
- グルメ系(料理動画、グルメ紹介動画、大食いなど)
- 特技・趣味系(歌ってみた、踊ってみた、作ってみたなど○○してみた系、旅行、ASMRなど)
- 動物系(ペット紹介、特定動物を集めた動画など)
- 学習系(英語、雑学、専門用語解説、○○の作り方・使い方、ニュース系など)
- VTuber(CGモデルで活動するYouTuber)
YouTubeに動画を投稿しているとしばしばネタ切れを起こすことがありますよね。今回はゲーム系や美容系といった何かに特化しているYouTuberではなく、いろいろなことをやってみるエンターテインメント系にしぼって、どのような動画企画があるかを紹介します。マンネリ化を防いで長く投稿を続けるために、企画の種類を知っておきましょう。 …
視聴者の目を惹くタイトルをつけると、より多くの視聴者からの再生が見込めます。動画タイトルをつけるポイントを見てみましょう。
YouTube動画の企画を種類ごとに把握してネタ切れを回避しよう | YouTube総合情報メディア かむなび
YouTubeに動画を投稿しているとしばしばネタ切れを起こすことがありますよね。今回はゲーム系や美容系といった何かに特化しているYouTuberではなく、いろいろなことをやってみるエンターテインメント系にしぼって、どのような動画企画があるかを紹介します。マンネリ化を防いで長く投稿を続けるために、企画の種類を知っておきましょう。 …
動画タイトルなどの付け方のコツ
動画のタイトルはどうやって付けるの?
再生回数が増えない動画に共通している残念なYouTube設定(タイトル・説明欄・タグ・サムネイル)
動画のタイトルをつけるコツは、YouTubeのクリエイターハンドブックにて公開されています。内容をようやくすると以下の通りです。
- 重要な用語や情報は冒頭に
- 60文字以内にまとめる
- シリーズものならエピソード番号、製品やブランド名は語尾に
- 関連動画や視聴端末によってタイトルが途中で途切れないようにする
- 誤解を招く、煽るような不適切な表現は控える
視聴者が探しやすい説明文を記入する
視聴者が見たい動画のキーワードで検索をかけると、タイトル・説明文・ハッシュタグにキーワードが含まれる動画が検索結果に現れます。説明文は検索結果に表示されるため、視聴者が探しやすく、「見たい」と思う説明文を作ると、再生されるチャンスが増えます。
なお、説明文は半角 5,000 文字(全角 2,500 文字)まで記入できます。コツは動画の概要を数行ほどで簡潔に記入します。さらに、興味を持った視聴者がクリックすると続きがみられる「もっと見る」タブを活用しましょう。もっと見る、にはクリエイターやチャンネルの詳細、ほかSNSへのリンクを記載すると効果的です。
ハッシュタグを効果的に活用しましょう
動画をアップロードするときに、タイトルや説明文にハッシュタグ(#)をつけられます。ハッシュタグがつけられた用語には、同じハッシュタグのついた用語一覧ページ自動リンクになります。例えば、歌ってみた動画をアップロードし「#歌ってみた」とハッシュタグをつけると、同じく#歌ってみたハッシュタグのついた動画一覧ページにリンクされます。
関連しているワードだけでなく、急上昇しているワードのハッシュタグをつけると、自分の動画も検索されやすくなります。ただし、動画に無関係のハッシュタグをつけて不正に再生回数を増やすのは厳禁です。また、ハッシュタグを15個以上つけると、全てのハッシュタグが無視されるので気を付けましょう。
タイトル・説明文・ハッシュタグについてはYouTubeクリエイターズハンドブックを参考にしてみましょう。
みなさんの中にもYouTubeに動画をアップしているという方がいらっしゃることでしょう。もしかしたらYouTuberの方がいるかもしれません。YouTuberの動画制作には様々な要素がありますが、その中でも動画のタイトルは、あなたの動画をたくさんの人に見てもらうために、非常に重要となる要素のひとつです。
【基本】YouTube動画タイトルの付け方、まずはここから押さえよう | YouTube総合情報メディア かむなび
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サムネイルを考えよう
視聴者が検索したときに、動画の顔となる部分がサムネイルです。視聴者が「見たい」と思うサムネイルの作り方を見てみましょう。
サムネイルとは?
サムネイルとは、画像や動画のキャプチャを縮小画像にしたものです。元々は容量の大きい画像ファイルを都度開かなくても、内容確認や一括管理する目的で作られました。YouTubeでは、動画を再生しなくても概要がわかる、看板の役割であるといえます。
再生されやすいサムネイルの作り方
視聴者がクリックしたくなるサムネイルを作る方法とコツは、以下の通りです。
- サイズは1280×720(16:9)の、ファイル形式はJPG、GIF、BMP、PNGなど
- 複数のサムネイルを一緒に作って、選択できるようにする
- できるだけ高解像度だが、2MBは超えないようにする
- 目を引く画像を用意し、その上にテキストを重ねる。テキストは見やすい大きさやフォント、色を心掛ける
- PCやスマートフォン、タブレットと複数のデバイスからでも同じように見えるように作る
サムネイルまで作成したら、もう一度タイトルと説明文、そしてサムネイルが動画の内容とあっているかを確認しましょう。
YouTubeで映えるサムネイルの作り方とおすすめソフト | YouTube総合情報メディア かむなびYouTubeのサムネイルは、「動画を見なくてもその動画がどんな内容か」を伝える重要なもの。サムネイル次第で再生数が大きく変動するため、このサムネイル作りに命をかけているYouTuberもいるほどです。今回はそんなサムネイルの作り方やおすすめツールを紹介します。 サムネイルは動画の内容を視聴者に伝える、いわば動画の顔です。できるだけわかりやすく、人目を引くものにしましょう。 …
完成した動画をYouTubeにアップロードしよう
動画にタイトル、説明文、サムネイルまで完成したらいよいよ世界へ動画を配信します。YouTubeへのアップロード手順とともに、Live配信の方法やプレムアム公開機能を見てみましょう。
YouTubeへのアップロードの手順は?
まず、動画の形式がYouTubeに対応しているかを確認しましょう。YouTubeで対応している動画形式はMOV、MPEG4、AVI、WMV、MPEGPS、FLV、3GPP、WebMのいずれかです。必要に応じて動画の形式を変換します。
YouTube公式サイトの右上にあるカメラマークをクリックし、動画のアップロードを選びます。
動画をアップロードを選択後、画面中央をクリック、または投稿したい動画をドロップします。
動画をアップロードした後は、タイトル、説明文、ハッシュタグの登録を行い、最後に右上の「公開」を選んで完了です。実際に投稿された動画が、正しく再生されるかを確認しましょう。
一緒に覚えておきたいライブ配信の方法
あらかじめ撮影した動画を投稿するだけでなく、YouTubeで「ライブストリーミング」を使えばライブ配信も可能です。以下で簡単にライブ配信の手順を紹介します。
- クリエイターズツール→チャンネル→ライブストリーミングを選択し、「始める」をクリック
- アカウント認証を行う。約24時間後にアカウント認証が完了になり、ライブストリーミングが可能になる
- パソコンからライブ配信を行うときには、カメラとマイクの用意、ライブ配信ソフトのインストールが必要
- スマートフォンからなら、YouTube公式アプリをインストールすればアプリからライブ配信可能
詳しい手順は以下で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:初心者も必見、YouTubeライブ配信のやり方や注意点
YouTuberになるにはYouTubeに動画投稿する必要があります。
今回は作成した動画をYouTubeに投稿する手順をチャンネル作成から解説していきます。スマホだけでもアップロード可能なので、まずは適当な動画を撮って投稿にチャレンジしてみてください。
YouTubeプレミア公開機能で出来ること
2018年9月ごろよりリリースされた新機能が「プレミア公開機能」です。あらかじめ制作しておいた動画を一般公開する前に、予約公開できます。さらに、動画公開時に視聴者とクリエイター側でリアルタイムチャットが可能、投げ銭機能であるSuper Chatの導入などの特徴があります。
通常の動画配信機能に加え、ライブ配信やプレミア公開を併用すれば以下のメリットが得られます。
- 表現の幅を広げる
- ファンの増加と離脱防止
- 収入アップ
プレミア公開機能はまだ新しい機能のため、工夫次第で色々な可能性が広げられるでしょう。
YouTubeでの動画制作や配信を始めてみよう
初心者のためのYouTube動画制作や編集、配信方法についてご紹介しました。今はYouTubeの動画制作や編集、配信がスムーズにできる便利なツールもたくさんあります。動画制作や配信だけでなく、その後のチャンネル運営のためにも分析ツールなどを導入すれば、より効果的にYouTubeでの動画配信ができるようになります。