ゲーム業界のYouTuberタイアップ事例と成功のポイント

企業の代表的なYouTube施策の1つとしてYouTuberタイアップがありますが、数ある業界の中でもゲーム業界はYouTuberタイアップを多く実施してきました。

今回は、ゲーム業界のYouTuberタイアップの事例と成功ポイントについてご紹介します。YouTuberタイアップを検討されている方はぜひご参考にしてください。

ゲーム業界のYouTuberタイアップ

YouTuberタイアップは、企業が一定の影響力を持つYouTuberに商品のPRを依頼し、認知拡大や販促につなげるマーケティング施策です。

ゲーム業界とYouTuberタイアップの相性が良い理由

YouTubeの影響力は年々右肩上がりに伸び続けており、企業はYouTubeを活用することで幅広い視聴者にアプローチすることができます。

YouTubeではゲーム配信・実況を行うYouTuberが数多くおり、ゲームに対して興味関心の強い視聴者が多いため、YouTubeとゲームの相性は非常に良いと言えます。

また2020年、2021年には自宅で楽しめるゲームは巣ごもり需要の波に乗ることで、YouTuberタイアップを実施した企業数・商品数は大幅に増加しました。

(kamui tracker調べ)

ディー・エヌ・エーのYouTuberタイアップ事例

当社が提供する国内最大級の動画SNSデータ分析ツール「kamui tracker(カムイトラッカー)を活用し、数々のYouTuberタイアップを手掛けるディー・エヌ・エー社の事例をご紹介します。

同社では、プランニングや効果分析業務に「kamui tracker」を活用し、YouTuberタイアップ施策を実施してきました。

ディー・エヌ・エー社のkamui tracker導入事例はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
「kamui trackerのおかげでタイアップ施策の成功がある」と語る、DeNAの「kamui tracker」導入事例 | YouTube総合情報メディア かむなび

今回は、大ヒット作となった「逆転オセロニア」の事例を取り上げていきます。

逆転オセロニア(ディー・エヌ・エー)

こちらはゲーム配信者であるMappy会長とのタイアップ動画です。新しいデッキの強さを実際にバトルをしながら紹介する動画になっています。

Mappy会長はこの動画以外にも逆転オセロニアとのタイアップを継続的に実施しており、多くの動画において推定視聴回数を上回る視聴回数を残しています。
(※推定視聴回数…YouTuberが1動画を投稿した際に、動画公開後7日間でどの程度視聴されるかkamui trackerが独自に推定した視聴回数)

YouTuberタイアップの効果

逆転オセロニアは2016年2月にリリースされ、リリースから5年以上経過した現在もなおダウンロード数を伸ばし続けています。

2018年頃に一時人気が低迷した時期がありましたが、見事なV字回復を遂げ、2021年5月には3000万ダウンロードを突破しました。

YouTuberタイアップ成功のポイント

逆転オセロニアのYouTube施策においての成功ポイントは2つあります。

1点めは、スポンサーとして同一のYouTuberと継続的にタイアップを実施したことです。
企業がスポンサーとしてYouTuberを起用するという事例はゲーム業界には多く見られます。

継続的にタイアップを実施することで、認知拡大に加えて、コアなファンを育てることにも繋がります。

2点めは、幅広い規模・ジャンルのクリエイターを起用したことです。
チャンネル登録者数が数万〜数百万人規模のYouTuberまで幅広くキャスティングしています。

数百万人規模のチャンネルでは、幅広い層にアプローチをすることで認知拡大を図り、数万人規模のチャンネルでは、継続的にタイアップを実施することでコアなファンを育ててきました。

また、ゲーム配信者だけでなく、エンタメ系のYouTuberなどを合わせて起用することによって、さらなる認知拡大を行っていることも参考になります。

ゲーム業界のYouTuberタイアップ事例5選

ここでは、ゲーム業界のYouTuberタイアップ事例を5つご紹介します。

事例①:フォートナイト(Epic Games)

こちらはフォートナイトとヒカキンの大型タイアップ動画です。
この動画にはプロゲーマーであるネフライトも出演しています。

大規模なアイテム購入と実際にアイテムの使用する実演動画ですが、視聴回数が300万回再生を突破しました。

また、この動画はイベントの告知も兼ねており、視聴者のイベント参加を促進しています。

フォートナイトは他にも複数人のゲーム配信者とのタイアップを実施したり、イベントの解説者として誘致するなど幅広くYouTuberタイアップを手掛けました。

事例②:Apex Legends(エレクトロニック・アーツ)

こちらはApex Legendsとゲーム配信者TIE Ruとのタイアップ動画です。
Apex LegendsもTIE Ruと継続的にタイアップを実施しており、こちらの動画では100万回再生を突破しました。

スポンサーとして継続的なタイアップを実施しつつ、幅広い規模のYouTuberを起用することで認知拡大からコアファンの育成までしっかりと行うことができています。

他にもアイドルとしても活躍する山田涼介をキャスティングしている点も特徴的です。

事例③:ファンタシースターオンライン2(セガ)

こちらはファンタシースターオンライン2とのがちゃんねるとのタイアップ動画です。
ゆっくり実況でゲーム配信を行うのがチャンネルはチャンネル登録者が数万人規模ですが、ファンタシースターオンライン2と継続的にタイアップを行っています。

ファンタシースターオンライン2は数万からチャンネル登録者数十万人規模のYouTuberを多く起用しており、節目で100万人規模のYouTuberを起用していることが特徴です。

大型タイアップとなると予算も相当高くつくため、予算・目的に合わせたYouTuberのキャスティングが重要になってくるとわかる事例です。

事例④:ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト(スクウェア・エニックス)

こちらはドラゴンクエストモンスターズ スーパーライトとNAITO Game Channelとのタイアップ動画です。
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライトはほとんどのタイアップをNAITO Game Channelと実施しており、数多くのタイアップ動画を出しています。

1週間あたり数本のペースで投稿されており、様々な視点からゲーム実況を行っています。

NAITO Game Channelはチャンネル登録者数万人規模であるため、コアファンの育成に特化したタイアップ事例と言えます。

事例⑤:モンスターハンターライズ(カプコン)

こちらはモンスターハンターライズとたきえいとのタイアップ動画です。
動画には配信者の声が入っておらず、最低限のみのテロップのみで実況を行っています。

昨今のYouTubeのトレンドとして「没入感」があげられており、動画へ集中できるような構成が人気を集めています。

モンスターハンターライズはYouTuberタイアップを様々なYouTuberと実施していることから、広く認知拡大を図っていることがわかります。

他には数千人規模のYouTuberともタイアップをしているという特徴があります。
目的によってはマイクロインフルエンサーと呼ばれるようなYouTuberを起用することも効果的でしょう。

ゲーム業界のYouTuberタイアップ事例まとめ

今回はゲーム業界のYouTuberタイアップ事例をご紹介してきましたが、ポイントをまとめると以下の通りです。

  • スポンサーとして継続的にタイアップを実施する
  • 目的に合わせてキャスティングするYouTuberを選定する
  • 複数のYouTuberを併用して起用することも効果的

一言にゲームといっても、買い切りなのか課金性なのかによってもタイアップの実施戦略は大きく異なってきます。

戦略的にYouTuberタイアップを実施することで、大きな成果を上げることも可能です。
予算と目的に合わせてYouTubeをPRに活用してみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介したゲーム業界の事例を参考に、ぜひYouTuberタイアップを検討してみてください。

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